なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。 それ以来、50歳を過ぎた今も、なぜか走り続けています。 走ることにどんな意味があるのか? 「からだ」「こころ」「グッズ」「レース」「本」などから、走ることについて考える、ランニングブログです。

カテゴリ:マラソン大会 > 豊橋マラソン

3月24日(日)、愛知県豊橋市で開催された「豊橋ハーフマラソン2019」に参加しました。

このレースは今年10回目となる記念大会。私は過去に6回ほど出場しています。今は人気のあるこの大会ですが、2011年の第2回大会ではなかなか人は集まらなかったような・・・

また、正式に公認大会となり距離も正確になりました。非公認の大会は距離がいい加減だったりしますが、正しい距離の公認大会では本当の実力がわかります。正式な記録として扱われることも嬉しい。

地元豊橋市も力を入れているようで、豊橋駅近くの街中で使えるクーポンなどもあります。私もレース後は街にくり出しました!

今回の記事は、そんな「豊橋マラソン2019」のレポートです。


前回レース「静岡マラソン2019」で学んだ「準備」の大切さ

まず、この大会に向けての準備についてです。
これまでは、マラソン大会の準備はおろそかにしがちでした。しかし、前回記事でご報告した通り、準備の大切さというものがわかりました(記事はこちら)。

ところで、昨年までの私にとって、豊橋マラソンの位置づけは、掛川マラソン(フルマラソン)への「つなぎ」でした。例年、私のシーズン最終戦は4月半ばに開催される掛川マラソンです。豊橋マラソンは、静岡マラソンと掛川マラソンの2つのフルマラソンの間にあるレースだったのです。

今年は掛川マラソンは出場できず、豊橋マラソンが今シーズンの最終戦です。なので、今年の豊橋マラソンは自己ベスト更新も視野に入れて、練習に励みました

今回の練習内容

ハーフマラソンについては、フルマラソン用の練習をしていれば、基本的には十分と私は考えています。ペースが速いので、スピードに慣れる必要はありますが、フルマラソンの練習でもスピード練習はしていました。今回は、2月末に静岡マラソンあったので、この豊橋マラソンのための特別な練習はしていません。静岡マラソンの後、一番気をつけたことは、体重を増やさないために毎日走ることでした。

目標タイムは1時間29分切り。今回は公認大会の1時間29分切りは、私にとって大きな価値があります。

レース直前の準備

練習では特別なことをしていませんが、準備は入念に行いました。

まずは、体重管理のために、昼ご飯は少なめにしました。簡単におにぎり一つで済ませることも。
ハーフマラソンではカーボローディングは不要です。前日は脂っこいものを避け。消化のよいものだけを食べるようにしました。

前日の土曜日は、走らず足の疲労回復につとめました。その夜と当日の朝にはアミノバイタルGOLDを飲んでBCAAなどを補給。静岡マラソンでも、前日の夜と当日の朝にアミノバイタルGOLDを飲んで調子が良く、レース翌日は筋肉痛もなく仕事を普通にこなすことができました。だから、今回も同じようにBCAA ローディング(?)しました、笑。レース後の疲れ対策が40代後半ランナーにはとても大切です。

そして、今回のレース直前には、アミノバイタルの「リフレッシュチャージ」ゼリーでダメ押しBCAA。このゼリーもBCAAですが、レモン風味でサッパリしていて飲みやすいです。

また、前夜には天気予報で当日の天気と気温を確認。Tシャツ、短パン、靴下などもそろえておきました。気温が低くなりそうなので、アームウォーマーとミレーの網シャツ(これは夏場のトレランに欠かせない汗対策グッズですが、真冬のマラソンでも着ている暖かい優れものです)も準備しておきました。もちろんファイテンベルトも!

ちなみに今回のシューズは「ウェーブエンペラー」のレース用です(こちらの記事で紹介しました)。森町マラソンでは「ターサージール5」(こちらで紹介)を履きましたが、タイムが良くなかったので、今回は「ウェーブエンペラー」で挑戦です。

そして今回、ハーフマラソンの準備としては初めて取り組んだのがコースの下調べ。大会資料のコースマップとグーグルマップで照らし合わせて、どんなコースなのかをインプットしました。
今年のコースは昨年と同じことがわかったので、昨年のラップタイムを見ながら、タイムが落ちたポイントを確認。ハーフマラソンの準備としては、「やり過ぎ?」と思えるぐらいです。

ここまでやってダメなら仕方ない。仕事でもここまで準備はしません(笑)。仕事はルーチンワークも多く、準備がなくてもできることが多いですから何とかなってしまう。(よくないですね)


準備が整った40代後半ランナーの「豊橋ハーフマラソン2019」の様子

会場到着~スタート

到着は8時。近くのコインパーキングに車を停めて、歩いて会場に行き、参加賞を引き換えました。今回の参加賞のTシャツ。色は「白っぽい緑色」で文字はピンク。色使いが珍しい。

私が持つ過去の豊橋マラソンのTシャツを数えたところ、今年の分を入れて計6枚ありました。2011年の第2回大会の「白」は、私が初参加したときのもの。8年経ってます。時が過ぎる速さに目まいがする40代後半ランナーです(笑)。

豊橋マラソンのTシャツの生地は、他の大会と比べるとけっこう薄い。ペラペラだ、と文句を言う人もいますが、私は着心地が柔らかくて気に入っています。ペラペラですが意外と丈夫。2011年の「白」は今も着ています。

参加賞の受け取りテントの横では、バナナのサービスがあり「そういえば去年ももらったなあ」と前年のことを思い出しました。記憶がだんだん悪くなってきてます(笑)。

参加賞をもらった後は車まで戻ってゆっくりと着替え。風が強くて外はで待つのは寒そうなので、整列締め切り時間9:50の10分前に整列しました。

風は強いものの、真冬とは違い、日差しが暖かい。集団の中で風をしのいで、号砲を待ちました。


スタート~7km

スタート時間は10:00。
体調は良好で、疲れも痛みも無し。直前にアミノバイタルのゼリーを半分ほど飲み、残りはポケットに。

スタート位置の太い2本の柱の上に、一抱えほどの大きな白い風船が半分ほど頭を出しているのが見えました。変わったデザインでした。

10:00号砲
この時、柱の上の大風船が割れて、中から赤や黄色の小さな風船が舞い上がりました。10回大会の粋な演出!

スタート時、私の位置は最前列から15mくらい後ろ。Aブロックとはいえ、スタート直後は混雑して、自分のペースでは進めません。競技場を出てコースが狭くなる公園の遊歩道では、転ばないように気をつけました。

混雑は道路に出ると解消。ここからが本番です。

最初の1km、2kmのラップタイムはキロ4:15。目標タイムの1時間29分を切るには、平均でキロ4:12~13が必要です。やや遅めのペースですが、今回はネガティブ・スプリットで後半から上げていく作戦。気持ちにも余裕があります。

2km地点手前には、路面電車の線路わきを走り、3km地点には小川沿いの桜並木を駆け抜けます。残念ながら今年は桜が咲いていませんでしたが、昨年は咲いていたことを思い出しました。その場に来ないと思い出せない・・・。

5kmの給水ポイントでスポーツドリンクをとりました。ここは「遊歩公園」を挟んだ折り返しコース。ここも桜並木が印象的なポイントですが、当然ここも開花していません。

この大会にはすでに6回も出ているため、スタートからこの公園の折り返しまでは、何となく記憶が残っています。(だから思い出すことができるのです!)
しかし、ここを過ぎると印象に残りにくい光景が続きます。40代後半ランナーには記憶が曖昧ですが、前日グーグルマップで学習していたため、要所要所は見当がついていました。

7km~14km

7kmからは北上します。住宅が多いバス通り。

周囲のランナーも7kmくらいになると固定してきました。前方に女子が一人いて、このペースなら女子としてはかなり上位ではないでしょうか。

今回、(私がレース中に勝手に選んで)ペースメーカーになっていただいたのは、小柄な茶色Tシャツの男性。森町マラソンと静岡マラソンで出会った小柄な男性に後姿が似ていたので、何となくついて行きたくなりました。
今回のこの小柄な男性のペースは、だいたいキロ4:15くらいで私にはちょうどいい。「よろしくお願いします」と心の中で。

10kmのエイドでは、スポーツドリンクを給水。疲れや痛みはありません。
もうすぐ半分、そろそろペースを上げる時期なので、給水で遅くなったのを立て直しつつ少しだけスピードを上げてみました。何とか行けそう!

ところが、すぐ先の田園地帯に差し掛かると、強烈な風! 強烈すぎる!!

この風は静岡マラソンの150号線の比ではありません。コースが西向きになると完全な向かい風で、真っ直ぐに進んでいるのに押し返されそう。

しかも、私の後ろにピッタリとくっつくヤツがいて、ちょっと気になりました。しかし、ここで腹を立ててペースを乱しては自分の負け。平常心、平常心。ここが40代後半の貫禄です(笑)。

しばらくして、コースの進行方向が変わり、横風になるとその男は私を抜いて行ったので、ちょっと悔しい思いがありましたが、まあ気にしても仕方がないので、自分の走りに集中。(前のランナーの風よけの効果ってあるんですかね?私レベルのスピードではあまり意味がなさそうな気もしますが・・・)

こうしてペースを上げたものの、向かい風で失速、あとは横風や向かい風で、少し持ち直したりまた落ちたり。13kmを過ぎて堤防沿いに来てからは風との戦いでした。


14km~18km

14kmを通過してレースの2/3が終了。残り7kmとなりました。強風でやられたランナーが多く、まわりでは少しずつ脱落していきます。ペースメーカーとして後方から私が見ていた小柄なランナーも脱落しました。川沿いを下るということは、道も下っているはずで本来なら楽になるはずなのに、風が強すぎて全然楽にならない

そんな中、15~16kmの2kmほどは堤防を降りて風が弱まりました。体に力が戻り、ペースはキロ4:10に。少し離されたものの、頑張る女子の姿も見えました。まだまだ行ける!ネガティブ・スプリット!

17km手前には登り坂があり、ここもまた大変。しかし、ここを過ぎれば、もう坂はありません。ここからラストスパートと行きたいところ。


18km~FINISH

しかし、18km地点からは堤防がつづき、とてつもなく強い風が襲ってきました。前の女子は体重が軽いでしょうから風の影響も大きいはずですが、落ちてきません。日本の女子は強い!

完全な向かい風が、川の向こうから勢いを増して吹いてきます。我慢、我慢。ひたすら我慢。19km地点のラップタイムは4:30。ペースを上げているはずなのに落ちています。ゼエゼエ・・・(息です)

しばらくして、堤防が終わってようやく風が弱まり、20kmからは恒例の全力疾走。ゼエゼエ、ハアハア(この呼吸続く)。 強風がなくなって走りやすいものの、すでに堤防で体力が使ってしまい、ペースはキロ4:10。これ以上上がりません。

そのままのペースで競技場が見えてきたとき、前の女子が落ちてきました。最後の追い込みのスピード勝負では女子は男子と比べて不利ですね。でも速いです。

そして、競技場に入って全力疾走。何とか一人抜いてゴール!

タイムは1時間29分29秒。

残念ながら、1時間29分は切れませんでした。
しかし、もしこの強風がなかったなら、おそらく目標には届いたことでしょう。タラレバの話はしても意味ないですけどね。


まとめ:40代後半でもまだまだ成長できます!

静岡マラソン2019に引き続き、入念に準備して挑んだ豊橋ハーフマラソン2019。コースの下調べについては、コースを事前にある程度把握していると走りやすいことがわかりました。ペースの上げ下げなど、事前に対応できるからです。コースの難所を知っておけば、その前に無理して疲れてしまうような事態を避けられます。

BCAAを前夜寝る前と、当日朝起きてから飲みました。その効果と思いますが、回復力がよく、疲れがほとんど残りませんでした。40歳代以降の中高年ランナーだけでなく、20代のランナーにもお勧めします。

今回も忘れ物がなかったのも良かった。時計を忘れたりすると、レースに集中できなくなる可能性もあります。

シューズは、ウェーブエンペラーでしたが、とても走りやすかった。私としてはハーフでは、ターサージールよりも走りやすく感じています。

とにかく、今回は強風に翻弄されたレースでしたが、40代も後半にして、昨年を上回る記録でゴールできたことはかなりの収穫でした。

40代後半からでも、まだまだ成長の余地はあります。中高年の皆さん頑張りましょう!



ちなみに、2011年のコースはこちらになります。最後の方がけっこう変わりましたね。

東京マラソン、静岡マラソンと二つのフルマラソンを終えて、レースを走るモチベーションはやや落ち気味になっていた3月末。練習には前ほど気合が入りません。しかし、静岡マラソンから2週間が過ぎて体調だけは戻っていました。

今回はそんな状況で迎えた 3月25日(日)開催の「穂の国豊橋ハーフマラソン2018」のレポートです。



コースについて


到着した大会パンフレットには書かれていませんでしたが、今年から大会コースが陸連公認になったようです。この件については大会一週間前に友人から聞かされました。
正直な感想を言うと、「がっかり」でした(笑)。なぜかと言うと、この大会のコースは、昨年まではやや短く、自己ベストが出やすかったからです。(疑惑つきでも、自己ベストは嬉しい)

しかし、正式の距離になったことで自分の本当の実力がわかります。つまらないことを嘆いても仕方ないので、すぐに気持ちを入れ替え大会にのぞみました。 目標は公認コースでの 1時間30分切りです。



当日朝、スタートまで


この日は快晴。5時半起きで体調もまずまず。

会場には車で向かい、8時頃到着。参加賞をもらってから一度駐車場に戻り、着替えなどをして準備しました。

スタート時刻は10時、整列の制限時間は30分前(実際には制限はなくギリギリで到着するランナーが多かったです)。

私は9時25分に会場の陸上競技場に入り、30分前に整列しました。


この日はなかなかのポカポカ陽気で、日差しがサンサンと降り注ぎます。

3月末なので真夏の暑さというわけではありませんが、待ち時間は直射日光がけっこう熱い。

開会式が行われているようですが、スタートブロックからは離れたところで行われていて、何をやっているのかよく分かりませんでした。ランナー置き去りの開会式というのも珍しいです(笑)。


そして10時ちょうど号砲。


スタートから ~10km


今年は陸上競技場のトラックからのスタートだったので、競技場内では割とスムーズに走れましたが、競技場を出たあたりから道がやや狭くなり少し混み合いました。

1時間30分を目指すには、キロ4分15秒が目安となります。最初の1kmは4分5秒で入りました。
最初の1kmは周りのランナーも速い。私も勢いにまかせて飛ばしましたが、すぐに息が苦しく・・・。そこで気を取り直して、4分15秒を目安に自分のペースで走ることにしました。


気温は15℃以上あったと思います。風が強かったためそれほど暑さは感じませんでした。 途中の川沿いには桜が満開で、とても気持ちよく走れました。

10kmまでのぺースはだいたいキロ4分10秒から15秒だったと思います。



10km~15km


10kmの給水所を過ぎたあたりから、メガネのお兄さんと一緒に走るような形に。
抜きつ抜かれつしながら、時々他のランナーについて行ったりしました。
13 km 地点でお腹に差し込みがきて痛み、ここでややスローダウン。後ろから来たランナーたちにかなり抜かれました。
ところが、なぜかメガネのお兄さんもスローダウンしていて、同じようなペースで走ることになりました。どうやらロックオンされていたようです。(なぜ標的になったのかわかりませんが、笑)

13km付近で豊川の堤防に出ると、強風が襲ってきました。横風にバランスが崩れましたが、なんとか踏ん張りました。しばらくすると堤防を降り、風も一段落ちょっと安心。



15km~18km


15kmの給水で補給したあと時計を見るとぺースが下がっていることに気づきました。
「これはいかん」と少しペースを上げてキロ4分15秒に。気がつくと眼鏡のお兄さんはいなくなっていました。

その代わりに、赤いTシャツを着た男性が同じようにペースを上げてきましたが、この人もすぐにいなくなりました。
私にも経験がありますが、レースの後半になって誰かについて行こうとすると大抵ついていけないものです。自分のペースで走るのが一番かもしれません。

そして17km付近で再び豊川堤防に登ると、強風は完全な向かい風に!

せっかく後半にペースをあげたのに、心が折れそうになりました。



18km~ゴール


残り3kmを向かい風に抗いながら必死で走っていると、後方から青いシャツを着た男性が私を抜いて行きました。私はついていくしかないと思い、必死に食い下がりました。

先ほど書いたとおり、終盤になって元気なランナーについていくことは難しいことですが、少しずつ差が開いて行くとしても、完全に視界から消えてしまうまでは、自分にとっての目標になります。

19km地点では15m、20km地点では50mの差がついていたと思いますが、何とか見える範囲に青シャツのランナーを捉えて走りました。

そして残り1km。恒例の全力走!
競技場に入っても必死で走りましたが、またしてもコール手前の30mくらいで猛烈な勢いではしる若者に抜かれました。(私も一度でいいから、残り30mをキロ3分ペースくらいで走ってみたい・・・)

そして、最後の直線をもう少しだけ頑張ってゴール!

タイムは1時間29分台。ついに公認コースで1時間30分を切ることができました。



まとめ


最高気温20℃の天気予報に弱気で参加した今回の豊橋マラソンでしたが、暑さはそれほど感じることなく走れました。 強い風が体感温度を下げたわけですが、終盤の向かい風は心と体に響きました。


今回使用したシューズは、ミズノのウェーブエンペラーでした。ハーフマラソンはいつもこれですが、前回使用の時に軽い靴擦れができたので、今回はテープを足の裏に貼りまくって出場し、靴擦れは全くできませんでした。ウェーブエンペラー、軽くていいです。


この大会をもって今シーズンの自己ベスト更新チャレンジは終了です。最後のレースで公認大会のハーフマラソン自己ベストを出すことができたのは、来シーズンに向けて励みになりました。

マラソン以外にやることが多く、どうなることかと思いましたが、これからもまた走り続けたいと思っています。


本日、「穂の国・豊橋ハーフマラソン2017」に参加しましたので、その様子をご報告します。


早朝

朝、目を覚ますと外は雨。
前日から降り続いていた雨が止まず降り続いていました。
スタート時刻の10時の降水確率は40%。天気予報では降るのか止むのかわかりません。
止む気配のない雨を見ながら車を走らせました。雨のレースを覚悟しました。


レース準備

豊橋に到着したのは7時半。雨のため、車中で着替え。
9時頃になると小雨になったため、トイレに行くついでにアップなどを始めました。
スタートブロックへの整列は9時40分まで。アップを終えて、9時半頃に並びました。

整列すると、直前まで降っていた雨が止みました。
空にはまだ厚い雲があり、気温もあまり上がりそうにありません。雨上がりは、ちりも洗い流されて呼吸も楽です。 当初の不安とは逆に、絶好のコンディションとなりました。


スタート前

恒例の大会関係者の挨拶。司会のチャーリーさん(という名前だったか?)の進行で開会式は心地よく進み、やがてゲストの増田明美さんが登場。壇上での語り口が絶妙で多くの笑いを取っていました。
これまで私は、マラソン大会の開会式で何度も増田さんを見たことがありますが、今回はかなり調子がよかったみたいです。
増田さんからはこんな面白いエピソードが聞けました。彼女も現役の時は、スタート前に緊張したそうで、スタート時間が近づいてくると空気が変わったそうです。どんな風に変わったかというと、「腐った白ワインの匂い」がしたとのこと(笑)。トップアスリートの貴重な体験談。大変勉強になりました。
場数を多く踏み、経験豊かになっていく増田さんのトークには今後も注目したいところです。


スタート~1km

ところで、このレースでの私の目標は、森町ロードレース(こちらで紹介)と浜松シティマラソン(こちらで紹介)で果たせなかった1時間30分切り
これを達成するには、イーブンペースで1キロ4分15秒が目安になります。このペースでいけるのかどうかが鍵ですが、今回は細かいレースプランは立てずに、最初の3キロぐらいまでは1キロ4分10秒ぐらいの少し早めのベースで行こうとだけ考えました。

10:00号砲。

今回はかなり前の方に並ぶことができたためスタートラインを通過するまでに10秒程度しかかかりませんでした。
路面は雨が上がったばかりで濡れていて滑りやすい状態。スタート直後に、数メートル先で転んでいるランナーもいました。水溜りも多く、路面を注意しながら足の置き場を決める必要もあり、少し神経を使う展開。路面電車の線路わきの道は細いので、転ばないように慎重に行きました。
最初の1kmのラップタイムは約4分。周りには速いランナーばかりなので、少し釣られて速くなりましたが、15秒の貯金は悪くない。


1km~5km

1kmを過ぎてからは、先のことも考えて少しペースを落とし3km地点まで1キロ4分12秒。第一給水場のある5キロ地点まで1キロ4分15秒のペース。コースはわずかにアップダウンはありますがほぼフラットでした。
5kmまでは後ろから来る速いランナーにどんどん抜かれました。


5km~10km

第一給水所のある遊歩公園が終わり、住宅街を進みます。9km付近から住宅街が終わり田んぼ道に。10kmにある第二給水場が見えたので、BCAA(アミノバイタル GOLD)を取り出して口に入れました。1キロ4分15秒のペースでは、サプリを水で流し込むのが難しく少しペースダウン。「補給の練習が必要かもしれない」と思いました。
10kmまでのコースは、少し上っていたような気がするものの、基本的にフラットで、1キロ4分15秒のペースを維持。周りのランナーは目まぐるしく変わり、ペースメーカー役になってくれそうな人はいませんでした。


10km~15km

10km地点の給水でややペースが乱れ、少しスピードが落ちました。
感覚としてやや楽に感じたときはペースが落ちていて1キロ 4分20秒。遅いことに気づいて、慌ててペースを上げて4分15秒に戻すというような展開。ペースが落ちたのは少し上り坂だったたからかもしれません。
14kmくらいからは、川の堤防沿いを走り始めます。ここから少し楽になったのは、視界が開け風通しがよくなったことに加えて、少し下り坂になったからではないかと思います。
この辺りで、背の高い男性が後ろから私を追い抜いていき、いいペースで前を走ってくれたので、ついて行きました。


15km~18km

15km地点の第3給水所は、このレース最後の給水所で、スポーツドリンクと水を飲みました。
背の高い男性のペースが1キロ4分12秒程度。頑張ってついていきました。
しかし、17kmくらいの上り坂で背の高い男性がペースダウン。後方から今年の参加賞の紫色のTシャツを着た若者が来たので、ついて行くことにしました。
「17km」地点の表示が見えてあと4km。若者がなかなか速いので自然にベースアップ。1キロ4分8秒。


18km~20km

残り3キロとなったので、周りのランナーもベースアップ。紫Tシャツの若者も元気で、さらに少しペースを上げた模様。私も頑張りましたが少しずつ差を広げられていきます。20km地点のラップタイムは1キロ4分5秒。もう限界。これ以上、ペースは上がりません。


20km~GOAL

残り1km。もはや周りのランナーは関係ありません。毎度のことながらラストは自分との戦い
しかしこの最後に難敵が現れました。それはぬかるんだ砂利道
スタート直前まで降り続けた雨で、舗装されていない道は平らなところでもうっすらと泥水が浮かんでいます。所どころ水たまりもあり走りづらい。和太鼓などの応援もありにぎやかでしたが、それどころではない状況。ぬかるんだ地面に足を踏み入れてしまったときは、泥棒のような脚の動き(笑)

残り200mぐらいに小さな上り坂があり、ここで脚の力が奪われました。しかし、ゴールはすぐそこ。不格好な走りを自覚しつつ、全力で走りました。FINISHの横断幕の下には時計があり、それを見ると1時間28分○○秒。「よっしゃあ」と思いつつゴール!
今回ついに念願の1時間30分を切ることができました。しかも、28分台。
 

ゴール後

ゴールすると、ちびっ子がペットボトルの水を手渡ししてくれました。そのキャップには、ドラえもんのかわいい顔がマジックで描かれていました
ありがとうちびっ子。ドラえもんだったから、オジサンでもわかった。ポケモンとか、妖怪ウォッチとかだとわからないから・・・

記録証をもらい、スープをいただき、ヤマサのちくわももらいました。ちくわ、最近買いませんが、食べるとやっぱり美味しいものです。


まとめ

今回ついにハーフマラソン1時間30分を切ることができました。この前の2回は失敗し、今回成功したのには、2つの大きな理由があります。
1.スピード練習
21kmを1キロ4分15秒走りきるために、身体をスピードに慣れさせる必要があると考えました。21kmを走る時間はないので、1kmを4分で走るインターバルトレーニングを週に何度か行いました。
2.レース途中でペースを落とさない
 これまでのハーフマラソンでは、途中に失速することを恐れて、序盤にペースを落として体力を温存するようにしていました。しかし今回は、失速することはないと信じて4分15秒のペースを維持するように心がけました。

は、単純にレースの戦略にすぎませんが、気持ちのあり方ひとつで結果が大きく変わることになりました。状況を変えるためには、思い込みを捨てて、新しい方法にチャレンジすることも大切です
 
 
 穂の国・豊橋ハーフマラソンのコースについては、フラットで走りやすいですが、景色としてはあまり特徴がないコースです。
しかし、応援の方がけっこういて声援が温かい。中でも、コースの各所に運動部所属らしき高校生たちがいて、「ファイト」という短くキレのよい声をかけてもらいました。この声がなかなか良かった。自分に向けられていることがわかり、勇気づけられます。 今年は気温が低いためか、豊橋公園の桜は全く咲いていませんでした。もう少しすれば、満開の美しい桜が見られることでしょう。

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