このレースは今年10回目となる記念大会。私は過去に6回ほど出場しています。今は人気のあるこの大会ですが、2011年の第2回大会ではなかなか人は集まらなかったような・・・
また、正式に公認大会となり距離も正確になりました。非公認の大会は距離がいい加減だったりしますが、正しい距離の公認大会では本当の実力がわかります。正式な記録として扱われることも嬉しい。
地元豊橋市も力を入れているようで、豊橋駅近くの街中で使えるクーポンなどもあります。私もレース後は街にくり出しました!
今回の記事は、そんな「豊橋マラソン2019」のレポートです。
前回レース「静岡マラソン2019」で学んだ「準備」の大切さ
まず、この大会に向けての準備についてです。これまでは、マラソン大会の準備はおろそかにしがちでした。しかし、前回記事でご報告した通り、準備の大切さというものがわかりました(記事はこちら)。
ところで、昨年までの私にとって、豊橋マラソンの位置づけは、掛川マラソン(フルマラソン)への「つなぎ」でした。例年、私のシーズン最終戦は4月半ばに開催される掛川マラソンです。豊橋マラソンは、静岡マラソンと掛川マラソンの2つのフルマラソンの間にあるレースだったのです。
今回の練習内容
ハーフマラソンについては、フルマラソン用の練習をしていれば、基本的には十分と私は考えています。ペースが速いので、スピードに慣れる必要はありますが、フルマラソンの練習でもスピード練習はしていました。今回は、2月末に静岡マラソンあったので、この豊橋マラソンのための特別な練習はしていません。静岡マラソンの後、一番気をつけたことは、体重を増やさないために毎日走ることでした。目標タイムは1時間29分切り。今回は公認大会の1時間29分切りは、私にとって大きな価値があります。
レース直前の準備
練習では特別なことをしていませんが、準備は入念に行いました。まずは、体重管理のために、昼ご飯は少なめにしました。簡単におにぎり一つで済ませることも。
ハーフマラソンではカーボローディングは不要です。前日は脂っこいものを避け。消化のよいものだけを食べるようにしました。
前日の土曜日は、走らず足の疲労回復につとめました。その夜と当日の朝にはアミノバイタルGOLDを飲んでBCAAなどを補給。静岡マラソンでも、前日の夜と当日の朝にアミノバイタルGOLDを飲んで調子が良く、レース翌日は筋肉痛もなく仕事を普通にこなすことができました。だから、今回も同じようにBCAA ローディング(?)しました、笑。レース後の疲れ対策が40代後半ランナーにはとても大切です。
そして、今回のレース直前には、アミノバイタルの「リフレッシュチャージ」ゼリーでダメ押しBCAA。このゼリーもBCAAですが、レモン風味でサッパリしていて飲みやすいです。
また、前夜には天気予報で当日の天気と気温を確認。Tシャツ、短パン、靴下などもそろえておきました。気温が低くなりそうなので、アームウォーマーとミレーの網シャツ(これは夏場のトレランに欠かせない汗対策グッズですが、真冬のマラソンでも着ている暖かい優れものです)も準備しておきました。もちろんファイテンベルトも!
ちなみに今回のシューズは「ウェーブエンペラー」のレース用です(こちらの記事で紹介しました)。森町マラソンでは「ターサージール5」(こちらで紹介)を履きましたが、タイムが良くなかったので、今回は「ウェーブエンペラー」で挑戦です。
そして今回、ハーフマラソンの準備としては初めて取り組んだのがコースの下調べ。大会資料のコースマップとグーグルマップで照らし合わせて、どんなコースなのかをインプットしました。
今年のコースは昨年と同じことがわかったので、昨年のラップタイムを見ながら、タイムが落ちたポイントを確認。ハーフマラソンの準備としては、「やり過ぎ?」と思えるぐらいです。
ここまでやってダメなら仕方ない。仕事でもここまで準備はしません(笑)。仕事はルーチンワークも多く、準備がなくてもできることが多いですから何とかなってしまう。(よくないですね)
準備が整った40代後半ランナーの「豊橋ハーフマラソン2019」の様子
会場到着~スタート
到着は8時。近くのコインパーキングに車を停めて、歩いて会場に行き、参加賞を引き換えました。今回の参加賞のTシャツ。色は「白っぽい緑色」で文字はピンク。色使いが珍しい。私が持つ過去の豊橋マラソンのTシャツを数えたところ、今年の分を入れて計6枚ありました。2011年の第2回大会の「白」は、私が初参加したときのもの。8年経ってます。時が過ぎる速さに目まいがする40代後半ランナーです(笑)。
豊橋マラソンのTシャツの生地は、他の大会と比べるとけっこう薄い。ペラペラだ、と文句を言う人もいますが、私は着心地が柔らかくて気に入っています。ペラペラですが意外と丈夫。2011年の「白」は今も着ています。
参加賞の受け取りテントの横では、バナナのサービスがあり「そういえば去年ももらったなあ」と前年のことを思い出しました。記憶がだんだん悪くなってきてます(笑)。
参加賞をもらった後は車まで戻ってゆっくりと着替え。風が強くて外はで待つのは寒そうなので、整列締め切り時間9:50の10分前に整列しました。
風は強いものの、真冬とは違い、日差しが暖かい。集団の中で風をしのいで、号砲を待ちました。
スタート~7km
スタート時間は10:00。体調は良好で、疲れも痛みも無し。直前にアミノバイタルのゼリーを半分ほど飲み、残りはポケットに。
スタート位置の太い2本の柱の上に、一抱えほどの大きな白い風船が半分ほど頭を出しているのが見えました。変わったデザインでした。
10:00号砲。
この時、柱の上の大風船が割れて、中から赤や黄色の小さな風船が舞い上がりました。10回大会の粋な演出!
スタート時、私の位置は最前列から15mくらい後ろ。Aブロックとはいえ、スタート直後は混雑して、自分のペースでは進めません。競技場を出てコースが狭くなる公園の遊歩道では、転ばないように気をつけました。
混雑は道路に出ると解消。ここからが本番です。
最初の1km、2kmのラップタイムはキロ4:15。目標タイムの1時間29分を切るには、平均でキロ4:12~13が必要です。やや遅めのペースですが、今回はネガティブ・スプリットで後半から上げていく作戦。気持ちにも余裕があります。
2km地点手前には、路面電車の線路わきを走り、3km地点には小川沿いの桜並木を駆け抜けます。残念ながら今年は桜が咲いていませんでしたが、昨年は咲いていたことを思い出しました。その場に来ないと思い出せない・・・。
5kmの給水ポイントでスポーツドリンクをとりました。ここは「遊歩公園」を挟んだ折り返しコース。ここも桜並木が印象的なポイントですが、当然ここも開花していません。
この大会にはすでに6回も出ているため、スタートからこの公園の折り返しまでは、何となく記憶が残っています。(だから思い出すことができるのです!)
しかし、ここを過ぎると印象に残りにくい光景が続きます。40代後半ランナーには記憶が曖昧ですが、前日グーグルマップで学習していたため、要所要所は見当がついていました。
7km~14km
7kmからは北上します。住宅が多いバス通り。周囲のランナーも7kmくらいになると固定してきました。前方に女子が一人いて、このペースなら女子としてはかなり上位ではないでしょうか。
今回、(私がレース中に勝手に選んで)ペースメーカーになっていただいたのは、小柄な茶色Tシャツの男性。森町マラソンと静岡マラソンで出会った小柄な男性に後姿が似ていたので、何となくついて行きたくなりました。
今回のこの小柄な男性のペースは、だいたいキロ4:15くらいで私にはちょうどいい。「よろしくお願いします」と心の中で。
10kmのエイドでは、スポーツドリンクを給水。疲れや痛みはありません。
もうすぐ半分、そろそろペースを上げる時期なので、給水で遅くなったのを立て直しつつ少しだけスピードを上げてみました。何とか行けそう!
ところが、すぐ先の田園地帯に差し掛かると、強烈な風! 強烈すぎる!!
この風は静岡マラソンの150号線の比ではありません。コースが西向きになると完全な向かい風で、真っ直ぐに進んでいるのに押し返されそう。
しかも、私の後ろにピッタリとくっつくヤツがいて、ちょっと気になりました。しかし、ここで腹を立ててペースを乱しては自分の負け。平常心、平常心。ここが40代後半の貫禄です(笑)。
しばらくして、コースの進行方向が変わり、横風になるとその男は私を抜いて行ったので、ちょっと悔しい思いがありましたが、まあ気にしても仕方がないので、自分の走りに集中。(前のランナーの風よけの効果ってあるんですかね?私レベルのスピードではあまり意味がなさそうな気もしますが・・・)
こうしてペースを上げたものの、向かい風で失速、あとは横風や向かい風で、少し持ち直したりまた落ちたり。13kmを過ぎて堤防沿いに来てからは風との戦いでした。
14km~18km
14kmを通過してレースの2/3が終了。残り7kmとなりました。強風でやられたランナーが多く、まわりでは少しずつ脱落していきます。ペースメーカーとして後方から私が見ていた小柄なランナーも脱落しました。川沿いを下るということは、道も下っているはずで本来なら楽になるはずなのに、風が強すぎて全然楽にならない。そんな中、15~16kmの2kmほどは堤防を降りて風が弱まりました。体に力が戻り、ペースはキロ4:10に。少し離されたものの、頑張る女子の姿も見えました。まだまだ行ける!ネガティブ・スプリット!
17km手前には登り坂があり、ここもまた大変。しかし、ここを過ぎれば、もう坂はありません。ここからラストスパートと行きたいところ。
18km~FINISH
しかし、18km地点からは堤防がつづき、とてつもなく強い風が襲ってきました。前の女子は体重が軽いでしょうから風の影響も大きいはずですが、落ちてきません。日本の女子は強い!完全な向かい風が、川の向こうから勢いを増して吹いてきます。我慢、我慢。ひたすら我慢。19km地点のラップタイムは4:30。ペースを上げているはずなのに落ちています。ゼエゼエ・・・(息です)
しばらくして、堤防が終わってようやく風が弱まり、20kmからは恒例の全力疾走。ゼエゼエ、ハアハア(この呼吸続く)。 強風がなくなって走りやすいものの、すでに堤防で体力が使ってしまい、ペースはキロ4:10。これ以上上がりません。
そのままのペースで競技場が見えてきたとき、前の女子が落ちてきました。最後の追い込みのスピード勝負では女子は男子と比べて不利ですね。でも速いです。
そして、競技場に入って全力疾走。何とか一人抜いてゴール!
タイムは1時間29分29秒。
残念ながら、1時間29分は切れませんでした。
しかし、もしこの強風がなかったなら、おそらく目標には届いたことでしょう。タラレバの話はしても意味ないですけどね。
まとめ:40代後半でもまだまだ成長できます!
静岡マラソン2019に引き続き、入念に準備して挑んだ豊橋ハーフマラソン2019。コースの下調べについては、コースを事前にある程度把握していると走りやすいことがわかりました。ペースの上げ下げなど、事前に対応できるからです。コースの難所を知っておけば、その前に無理して疲れてしまうような事態を避けられます。BCAAを前夜寝る前と、当日朝起きてから飲みました。その効果と思いますが、回復力がよく、疲れがほとんど残りませんでした。40歳代以降の中高年ランナーだけでなく、20代のランナーにもお勧めします。
今回も忘れ物がなかったのも良かった。時計を忘れたりすると、レースに集中できなくなる可能性もあります。
シューズは、ウェーブエンペラーでしたが、とても走りやすかった。私としてはハーフでは、ターサージールよりも走りやすく感じています。
とにかく、今回は強風に翻弄されたレースでしたが、40代も後半にして、昨年を上回る記録でゴールできたことはかなりの収穫でした。
40代後半からでも、まだまだ成長の余地はあります。中高年の皆さん頑張りましょう!
ちなみに、2011年のコースはこちらになります。最後の方がけっこう変わりましたね。