今年もまた参加しました。ジュビロ磐田マラソン(ハーフ、2018年11月18日開催)です。
そして今年もまた、私のレースの様子を書いてみたいと思います。
会場駐車場到着は7時半。Jリーグのジュビロ磐田の本拠地「ヤマハスタジアム」周辺にはたくさんの駐車場が用意されています。私が到着した後からぞくぞくと車がやってきます。
今年もまた来たジュビロマラソン。ヤマハスタジアムが何となく感慨深い。
今回は参加賞に「磐田の銘菓」の詰め合わせが登場。「Tシャツ」、「バスタオル」、「チャリティ」「地元野菜詰め合わせ」につづく5品目。運営の皆さんの工夫がいいですね。
Tシャツもタオルも家にたまり過ぎていて段ボール箱いっぱいですから・・・
私はもちろん「銘菓」でした。地元磐田の和菓子と洋菓子、合わせて5点ほど入っていました。
それは2つのことが原因でした。
まず、先日の「しまだ大井川マラソン」で暑さにやられて以来、胃腸の調子がイマイチ。
次に、1週間ほど前から仕事が忙しくなってしまいストレスで寝不足。
身体がだるくて、やる気がほとんどありませんでした。
「ハーフ部門」のスタートは9:20ですが、8:50まで車にいてグダグダしていまい、ようやく降りるとお腹の調子が・・・トイレに行っても何となく胃腸がさえません。
こんな風ですから、テンションはまったく上がらず。おまけにGPSウォッチも忘れていたことに気づきほとんど放心状態でした。
棄権しようかとも思いました。しかし、会場でランナー仲間と会って話すうちに、そのまま列に並んでしまいました。
唯一の救いは、晴れてはいても雲が多く、気温もそんなに上がっていないことでした。
「ああ、楽ちん」
いやいや、これから21km走るんですから、気持ちはそれほど楽なわけないんですけど。
スタート直後は、まあまあのペースだったような気がします。
時計がないから、まわりの人のゼッケンを手掛かりに自分のペースを推測。
うーん、キロ4分半くらいでしょうか。
2kmくらいまでは、最初の勢いで走っていました。寝不足気味だけど「何とかいけるもしれない」、と。
しかし、3kmくらいになるとスタートの興奮状態も収まり、自分の体調が理解できるようになってきました。そして、私は何を理解したかといいますと。
それは、「胃が気持ち悪い・・・」
ということでした。
ああ、この気持ち悪さは「島田マラソンのアレと同じだ・・・」(詳しくはこちらを)。
スタート3kmでまさかアレを味わうこととなるとは思いもよりませんでした。
そして、だんだんと周りのペースについていけなくなり、ゼッケン300番~800番ぐらいのひと達から500番~1300番くらいになっていきます。
後ろから来たランナーたちにじわじわと追い抜かれていく。
「この体調でなければ、きさまらなど蹴散らしてやるのに」などと、心で言いながら自分をふるいたたせました。
しかし、次第に、神様に自分の悪行を懺悔したいような気持になっていきます。
「なぜ私はこんなに苦しむのでしょうか。神様どうぞお許しください」
そして、胃のムカムカがかなり増してきたため、さらにペースを落としました。
途中の7kmのエイドはパス。飲めません。
11kmのJAメロンもパス。食べられません。
頭をよぎるのは、リタイアです。
「もうやめてもいいですか、神様?」
でも、リタイアしても回収バスがいつ来てくれるのかわかりません。
午後は仕事する予定があり、のろのろしているわけにはいきません。ペースを落としても完走しようと心に決意。12km地点でした。
表示をみる度に1kmずつ、残りの距離が減っていきます。ゴールまでのカウントダウンが始まるのです。
そして13kmを過ぎたころでした。
後から息の荒い兄さんがきて、私をぶち抜いて行きました。
兄さんの息の荒さがすごい。しかも時々ペースを上げてはだんだん下げ、また急に上げてはだんだん下げるという走りを繰り返します。抜くならさっさと抜いて消えてくれればよいのですが、こちらが追いつくとまたペースを上げて、抜き去っていくのです。
いきなり心理戦を挑まれたのでしょうか?(笑)
めんどくさい奴だと思いつつ走っていましたが、14kmを過ぎると胃のムカムカがだいぶ落ち着いていることがわかりました。
兄さんが何度も私を抜き去るので、今度はこちらが抜き去って突き放してやろうという気になってきました。だいたいそんな荒い息でペース上げ下げしてす最後までもつわけがないのです。
「この兄さんだけは何とか仕留めたい」と思いました。
15km付近でゼエゼエいう兄さんの横に追いつくと、彼はまたペースを上げました。また前に出るつもりです。
覚悟を決めた私はここはもう引き下がりません。彼のペースにつき合うことにしました。
今回は私が食い下がったので彼はもうペースを落としません。同じ速いペースのまま私が並走すると兄さんは明らかにこちらを意識しています。私は表情を変えず、そのままのペースでゼエゼエいう兄さんと並走。
そして、レースは終盤戦に向かうのでした。
今年は強風もありません。その代わり、ゼエゼエ兄さんの荒い息づかいが、私が立ち向かう相手となりました。
彼と並走する私はペースを上げていましたが、そんなに苦しくありません。
「意外といける???」
どうやら胃のムカムカが収まっていたのです。
胃腸がよくなると、もう心配はありません。
そのままのペースで走りつづけると、ゼエゼエ兄さんの息がさらに荒くなっています。
しばらくすると、バテてきたらしく遅れがちになってきました。少しずつ後退してはまた私に追いついてくる、ということを数回繰り返し、17km付近で消えていきました。
ゼエゼエ兄さん、なかなかのチャレンジでした。
「根性だけは認めてやるぜ。来年また相手になってやるよ」
そんな気持ちでした。すっかり調子づいてます。
前半は神さまに祈るほど苦しかったのに、終盤になると自分が神(笑)
残り4km。ここからは同じペースでどこまで押せるかです。
途中で抜かれた女の子などもパスして、この後はほとんど抜かれることもなく。
むしろ終盤でばてたランナーたちを次々にぬいていくことができました。
そして、19kmを過ぎてジュビロマラソンの名物の最後の登り坂。ここでもそんなにペースが落ちることはありませんでした(それなりにキツイですけど)。
前回お伝えしましたが、足先と内転筋の神経回路はまだつながっています。両脚のどこにも痛みはありません。10日前に転んだ傷が残っていて、絆創膏がうっとおしいだけ。
残り1km。周りのランナーもラストスパートをかけているので、私も真似してスパート。
会場の敷地に入り、最後のあがき。ここからは数人抜いて、最後の直線をダッシュでゴール!
記録は1時間36分。
この大会はいつも1時間38分くらいでした。
序盤で気持ち悪かった割には、悪くない記録です。
時計なしで頑張ったのがよかったのかもしれません。途中のゼエゼエ兄さんの仕掛けにも、闘志がわいて助けられました。
しかし何より、今年は気温が低く感じました。暑いのが苦手な私としては助かりました。
走り終えると、ゼッケンに付いている「いわたおもてなしクーポン券」100円×3枚を使って、イベント会場で唐揚げを食べて帰りました。ハーフマラソンを完走したすぐ後で唐揚げが食べられるほどの回復ぶりです。
「朝の気持ち悪さは一体何だったのだろうか?」
こんな疑問を抱きながら会場を後にした私でした。
そして今年もまた、私のレースの様子を書いてみたいと思います。
会場到着
この日は曇り予報でしたが、思っていたよりも晴れていてまた暑くなる心配がありました。会場駐車場到着は7時半。Jリーグのジュビロ磐田の本拠地「ヤマハスタジアム」周辺にはたくさんの駐車場が用意されています。私が到着した後からぞくぞくと車がやってきます。
今年もまた来たジュビロマラソン。ヤマハスタジアムが何となく感慨深い。
今回は参加賞に「磐田の銘菓」の詰め合わせが登場。「Tシャツ」、「バスタオル」、「チャリティ」「地元野菜詰め合わせ」につづく5品目。運営の皆さんの工夫がいいですね。
Tシャツもタオルも家にたまり過ぎていて段ボール箱いっぱいですから・・・
私はもちろん「銘菓」でした。地元磐田の和菓子と洋菓子、合わせて5点ほど入っていました。
2つの疲れを引きずっている?
個人的なことですが、今回のジュビロマラソンは体調が最悪。それは2つのことが原因でした。
まず、先日の「しまだ大井川マラソン」で暑さにやられて以来、胃腸の調子がイマイチ。
次に、1週間ほど前から仕事が忙しくなってしまいストレスで寝不足。
身体がだるくて、やる気がほとんどありませんでした。
「ハーフ部門」のスタートは9:20ですが、8:50まで車にいてグダグダしていまい、ようやく降りるとお腹の調子が・・・トイレに行っても何となく胃腸がさえません。
こんな風ですから、テンションはまったく上がらず。おまけにGPSウォッチも忘れていたことに気づきほとんど放心状態でした。
棄権しようかとも思いました。しかし、会場でランナー仲間と会って話すうちに、そのまま列に並んでしまいました。
唯一の救いは、晴れてはいても雲が多く、気温もそんなに上がっていないことでした。
スタート~12km
9:20号砲。いよいよハーフマラソンがスタート。GPS時計がないから、計測ボタンを押す必要もない。「ああ、楽ちん」
いやいや、これから21km走るんですから、気持ちはそれほど楽なわけないんですけど。
スタート直後は、まあまあのペースだったような気がします。
時計がないから、まわりの人のゼッケンを手掛かりに自分のペースを推測。
うーん、キロ4分半くらいでしょうか。
2kmくらいまでは、最初の勢いで走っていました。寝不足気味だけど「何とかいけるもしれない」、と。
しかし、3kmくらいになるとスタートの興奮状態も収まり、自分の体調が理解できるようになってきました。そして、私は何を理解したかといいますと。
それは、「胃が気持ち悪い・・・」
ということでした。
ああ、この気持ち悪さは「島田マラソンのアレと同じだ・・・」(詳しくはこちらを)。
スタート3kmでまさかアレを味わうこととなるとは思いもよりませんでした。
そして、だんだんと周りのペースについていけなくなり、ゼッケン300番~800番ぐらいのひと達から500番~1300番くらいになっていきます。
後ろから来たランナーたちにじわじわと追い抜かれていく。
「この体調でなければ、きさまらなど蹴散らしてやるのに」などと、心で言いながら自分をふるいたたせました。
しかし、次第に、神様に自分の悪行を懺悔したいような気持になっていきます。
「なぜ私はこんなに苦しむのでしょうか。神様どうぞお許しください」
そして、胃のムカムカがかなり増してきたため、さらにペースを落としました。
途中の7kmのエイドはパス。飲めません。
11kmのJAメロンもパス。食べられません。
頭をよぎるのは、リタイアです。
「もうやめてもいいですか、神様?」
でも、リタイアしても回収バスがいつ来てくれるのかわかりません。
午後は仕事する予定があり、のろのろしているわけにはいきません。ペースを落としても完走しようと心に決意。12km地点でした。
12km~15km
12kmを過ぎれば、残りは9km。ここから進行方向が南から北に変わります。つまり、スタート地点のスタジアムに帰る方向になるので、心理的に楽になります。表示をみる度に1kmずつ、残りの距離が減っていきます。ゴールまでのカウントダウンが始まるのです。
そして13kmを過ぎたころでした。
後から息の荒い兄さんがきて、私をぶち抜いて行きました。
兄さんの息の荒さがすごい。しかも時々ペースを上げてはだんだん下げ、また急に上げてはだんだん下げるという走りを繰り返します。抜くならさっさと抜いて消えてくれればよいのですが、こちらが追いつくとまたペースを上げて、抜き去っていくのです。
いきなり心理戦を挑まれたのでしょうか?(笑)
めんどくさい奴だと思いつつ走っていましたが、14kmを過ぎると胃のムカムカがだいぶ落ち着いていることがわかりました。
兄さんが何度も私を抜き去るので、今度はこちらが抜き去って突き放してやろうという気になってきました。だいたいそんな荒い息でペース上げ下げしてす最後までもつわけがないのです。
「この兄さんだけは何とか仕留めたい」と思いました。
15km付近でゼエゼエいう兄さんの横に追いつくと、彼はまたペースを上げました。また前に出るつもりです。
覚悟を決めた私はここはもう引き下がりません。彼のペースにつき合うことにしました。
今回は私が食い下がったので彼はもうペースを落としません。同じ速いペースのまま私が並走すると兄さんは明らかにこちらを意識しています。私は表情を変えず、そのままのペースでゼエゼエいう兄さんと並走。
そして、レースは終盤戦に向かうのでした。
15km~ゴール
運命の15km地点。ここから川の堤防になります。今年は強風もありません。その代わり、ゼエゼエ兄さんの荒い息づかいが、私が立ち向かう相手となりました。
彼と並走する私はペースを上げていましたが、そんなに苦しくありません。
「意外といける???」
どうやら胃のムカムカが収まっていたのです。
胃腸がよくなると、もう心配はありません。
そのままのペースで走りつづけると、ゼエゼエ兄さんの息がさらに荒くなっています。
しばらくすると、バテてきたらしく遅れがちになってきました。少しずつ後退してはまた私に追いついてくる、ということを数回繰り返し、17km付近で消えていきました。
ゼエゼエ兄さん、なかなかのチャレンジでした。
「根性だけは認めてやるぜ。来年また相手になってやるよ」
そんな気持ちでした。すっかり調子づいてます。
前半は神さまに祈るほど苦しかったのに、終盤になると自分が神(笑)
残り4km。ここからは同じペースでどこまで押せるかです。
途中で抜かれた女の子などもパスして、この後はほとんど抜かれることもなく。
むしろ終盤でばてたランナーたちを次々にぬいていくことができました。
そして、19kmを過ぎてジュビロマラソンの名物の最後の登り坂。ここでもそんなにペースが落ちることはありませんでした(それなりにキツイですけど)。
前回お伝えしましたが、足先と内転筋の神経回路はまだつながっています。両脚のどこにも痛みはありません。10日前に転んだ傷が残っていて、絆創膏がうっとおしいだけ。
残り1km。周りのランナーもラストスパートをかけているので、私も真似してスパート。
会場の敷地に入り、最後のあがき。ここからは数人抜いて、最後の直線をダッシュでゴール!
まとめ
完走の感想は「無事完走できて良かった」でした。記録は1時間36分。
この大会はいつも1時間38分くらいでした。
序盤で気持ち悪かった割には、悪くない記録です。
時計なしで頑張ったのがよかったのかもしれません。途中のゼエゼエ兄さんの仕掛けにも、闘志がわいて助けられました。
しかし何より、今年は気温が低く感じました。暑いのが苦手な私としては助かりました。
走り終えると、ゼッケンに付いている「いわたおもてなしクーポン券」100円×3枚を使って、イベント会場で唐揚げを食べて帰りました。ハーフマラソンを完走したすぐ後で唐揚げが食べられるほどの回復ぶりです。
「朝の気持ち悪さは一体何だったのだろうか?」
こんな疑問を抱きながら会場を後にした私でした。