前回の記事でお伝えしましたが、「はままつアスリートフェスティバル」で小学生の走りを見てきました。
それは第7区を走った青山学院大学のエース森田選手の姿でした。
森田選手の足先は、足首から外側にかなり開いています。他の選手と比べるとよくわかります。
私は足が痛くなるタイプなので、これで最後まで足が持つのだろうかと心配になります。
ところが、さすがはエース区間を任される選手。前を走る東海大の選手を抜き去って、1位でタスキを渡しました。タイムは区間2位、日本人選手では区間1位です(第7区区間成績)。
短距離の小学生と、長距離の大学生を単純に比べてしまうのは問題があるかもしれません。それでも、「フォームが良ければ速い」とは必ずしも言えないという思いを強くしました。
フォームが良けれは速いというわけではない。
大舞台で活躍を目指すような「速いランナーたち」は、毎日練習し、いろんな工夫を重ねて、自分に一番合った走りを選んだ結果、個性的なフォームになっているはずです。
きれいなフォームもまたそのランナーの個性で、きれいに走るのがその人の個性に合っているでしょう。
たとえば、痛みが原因で腰を曲げて歩いている人がいるとする。治療の結果、腰を曲げずに歩けるようになったとしたら、その人の歩く姿勢(フォーム)は良くなったと感じることでしょう。それと同じことです。
走るときの欠点を直していくことで、走りやすくなり、フォームも良くなるということです。
「骨盤の前傾」、「肩甲骨を寄せる」、「アゴを引く」といった基本的動作は、万人に当てはまるような「理想的なフォーム」を目指すための大きな修正ポイントです。短所をなくすことで走りが快適になる素人レベルの時には大いに参考にしたいところです。
しかし、熟練して欠点を直して一定のレベルに達したランナーなら、自分の身体と対話して個性を伸ばす走りにすることが大切ではないか?
大きい子も小さい子、メガネの子、手足の長い子、頭が大きい子。いろんな子がいます。
低学年の子は見様見真似で走っている子もたくさんいます。
難しいことは考えず、足を前に出して進む。小さい子がしているのはそれだけ。
シンプルだから、自分の体型にあわせた走りに自然になります。
当然、走り方も子どもによって違ってきます。
もし走ることに慣れて一定レベルに達したなら、一度子どもの走りを見て基本に戻ることをおすすめします。大人でもそれぞれの体型や体質にあった走りを考える機会となるからです。
もちろん、それぞれの欠点を直すことをやめることはありません。
しかし、あるレベルに達すれば、修正ポイントも重箱の隅をつつくような細かいものになり、たとえ直しても、リターンが小さい。
基本が一通り身について、さらに上を目指すのなら、短所を消していくのではなく、各個人が自分の身体の特徴を知り、長所を見つけて伸ばしていくやり方をおすすめしたい。それぞれの子供にある個性は、大人になってからも消えることはないからです。
短所を消していくうちにみんな同じような「理想的なフォーム」に近づきますが、それは「標準的」でしかないです。標準を超えていくためには、自分の個性を見つけて、そこを伸ばす。
小学生の走り
小学生は低学年から高学年と年齢が開いているので、体格にも成長にも差があります。また、男女でも体つきに違いがあるでしょう。皆さんの走りを見学させてもらい気づいたのは、「小学生はだいたい身長が高いほど速い」ということでした。
(もちろん「走るイベント」に来る小学生ですから、肥満の子はいないという前提があります)
身長差以外で、速い子の特徴を見つけようとちびっ子たちの走りを観察してみましたが、すでに書いた通り、フォームが良ければ速いというわけではないというのが私の実感でした。
素人目に見て、身体ぶれていないかどうかが判断基準でしたが、少なくとも小学生に関してはそういうものが大きな問題ではないとわかりました。
身長差以外で、速い子の特徴を見つけようとちびっ子たちの走りを観察してみましたが、すでに書いた通り、フォームが良ければ速いというわけではないというのが私の実感でした。
素人目に見て、身体ぶれていないかどうかが判断基準でしたが、少なくとも小学生に関してはそういうものが大きな問題ではないとわかりました。
駅伝の大学生の走り
フォームといえば、アスリートフェスティバルの翌日に行われた「第50回全日本大学駅伝」を見た時にも同じ印象を持ちました。それは第7区を走った青山学院大学のエース森田選手の姿でした。
森田選手の足先は、足首から外側にかなり開いています。他の選手と比べるとよくわかります。
私は足が痛くなるタイプなので、これで最後まで足が持つのだろうかと心配になります。
ところが、さすがはエース区間を任される選手。前を走る東海大の選手を抜き去って、1位でタスキを渡しました。タイムは区間2位、日本人選手では区間1位です(第7区区間成績)。
短距離の小学生と、長距離の大学生を単純に比べてしまうのは問題があるかもしれません。それでも、「フォームが良ければ速い」とは必ずしも言えないという思いを強くしました。
フォームが良けれは速いというわけではない。
大舞台で活躍を目指すような「速いランナーたち」は、毎日練習し、いろんな工夫を重ねて、自分に一番合った走りを選んだ結果、個性的なフォームになっているはずです。
きれいなフォームもまたそのランナーの個性で、きれいに走るのがその人の個性に合っているでしょう。
ランニングを始めたばかりの素人に関して
ところで、私のように30歳代の後半からマラソンを始めたようなランナー、つまり素人には、走り方の修正は大きな効果があります。骨盤の前傾、足の開き、猫背など、意識して改善に取り組めば、走るときの痛みが和らいだり楽になったりします。私はランニングを始めて数年は腸脛靭帯炎に悩まされましたが、ガニ股を直してからは治りました。
素人レベルのランナーは、そういう改善を重ねることで、走るときの見た目のフォームも美しくなっていくはずです。
素人レベルのランナーは、そういう改善を重ねることで、走るときの見た目のフォームも美しくなっていくはずです。
たとえば、痛みが原因で腰を曲げて歩いている人がいるとする。治療の結果、腰を曲げずに歩けるようになったとしたら、その人の歩く姿勢(フォーム)は良くなったと感じることでしょう。それと同じことです。
走るときの欠点を直していくことで、走りやすくなり、フォームも良くなるということです。
「骨盤の前傾」、「肩甲骨を寄せる」、「アゴを引く」といった基本的動作は、万人に当てはまるような「理想的なフォーム」を目指すための大きな修正ポイントです。短所をなくすことで走りが快適になる素人レベルの時には大いに参考にしたいところです。
しかし、熟練して欠点を直して一定のレベルに達したランナーなら、自分の身体と対話して個性を伸ばす走りにすることが大切ではないか?
「標準的」から「個性的」な走りへ
小学生たちの走りは様々でした。その違いは持って生まれた体の違いが大きい。大きい子も小さい子、メガネの子、手足の長い子、頭が大きい子。いろんな子がいます。
低学年の子は見様見真似で走っている子もたくさんいます。
難しいことは考えず、足を前に出して進む。小さい子がしているのはそれだけ。
シンプルだから、自分の体型にあわせた走りに自然になります。
当然、走り方も子どもによって違ってきます。
もし走ることに慣れて一定レベルに達したなら、一度子どもの走りを見て基本に戻ることをおすすめします。大人でもそれぞれの体型や体質にあった走りを考える機会となるからです。
もちろん、それぞれの欠点を直すことをやめることはありません。
しかし、あるレベルに達すれば、修正ポイントも重箱の隅をつつくような細かいものになり、たとえ直しても、リターンが小さい。
基本が一通り身について、さらに上を目指すのなら、短所を消していくのではなく、各個人が自分の身体の特徴を知り、長所を見つけて伸ばしていくやり方をおすすめしたい。それぞれの子供にある個性は、大人になってからも消えることはないからです。
短所を消していくうちにみんな同じような「理想的なフォーム」に近づきますが、それは「標準的」でしかないです。標準を超えていくためには、自分の個性を見つけて、そこを伸ばす。