なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。 それ以来、50歳を過ぎた今も、なぜか走り続けています。 走ることにどんな意味があるのか? 「からだ」「こころ」「グッズ」「レース」「本」などから、走ることについて考える、ランニングブログです。

カテゴリ: マラソン大会

2020年2月16日(日)に静岡県浜松市で開催された「浜松シティマラソン」。

最近走ることが少なくなってしまった私は、せめて地元のこの大会で日ごろのとても小さな練習の成果を発揮したいと意気込んでいました。
自己ベスト更新は無理としても、「意外と走れるじゃん、オレ」という自信が欲しかったのです(笑)

しかし、当日の天気は予報通りの「雨」

そして、結果は「不参加」、つまり「不戦敗」。
私は負けました。土俵に上がらなければ「負け」ですので。

今回の参加取りやめの理由


今回は、「」が不参加の理由です。
ケガや病気ならまだしも、「雨」は理由としてはかなり「下」のような気がしますね。

雨はランニングに対する情熱を測る温度計のようものです。雨でレースにでない人は、情熱が足りません。私には情熱が足りなかったのです。

しかし、だれもがマラソンバカになれるわけではありません。普通の社会人は、雨で風邪をひくリスクを考えれば、不参加はごく普通の判断でと言い訳めいたことを言っておきます。

失われし情熱はどこへ

ところで、最近ブログを更新していませんでしたが、これも忙しいことで走る距離と時間が減ってしまい、ランニングに対する情熱が失われたきたことを意味しています。

雨の日になぜ走る?
情熱がないので、この問いに対する答えが見つかりません。
特に、大会当日の早朝の大雨を見た後には完全に、走りの情熱は消えていました

情熱の弱まりは2日前にはすでに感じていました。
天気予報がこの雨を予測していたからです。

今どきの2日前の天気予報はほぼ当たりです。
浜松市の中心部の雨確率は80%。どんなランナーでも参加予定の大会で雨が降るとなれば、大会に参加にするかどうか一瞬考えてしまうことでしょう。

室内ランニングで軟弱化

最近の私はあまり走っていません。時間がないので、走る時はトレッドミルがほとんど。走行距離は月100kmくらいで、外は月に2回程。以前は月250kmで外も良く走っていたので、今とは比べものになりません。
外の寒さに弱くなった今の私は、冬の強風を聞くだけで、走る気をなくしてしまいます。

そんな軟弱ランナーの私は、真冬の雨の大会を考えると不安が襲いました。2年前のキレキレの自分ならば「雨もまたオツなもの」くらいの気分でしたが、今は昔の話です。
やはり外をたくさん走ることがレースへのモチベーションを上げるようです。


レース中はそんなに降らなかった

ところで、今年の浜松シティマラソンは、実はそんなに雨が降っていませんでした。
早朝の雨は弱まり、スタート時にはパラパラと降る程度。1時間30分くらいのタイムであれば、そんなに濡れることもなかったのです。
つまり、もしレースに出ていたら、けっこう快適に走れていたはずなのです。
結果論ですが、振り返ってみるととても残念です。
小雨のレースは走りやすいのです。

雨のレースの利点

雨のレースは悪いことばかりではありません。メリットもあるのでいくつか挙げてみます。

1.呼吸が楽

雨の時は乾燥時に比べて呼吸が楽です。理由はよくわかりせんが、走っていてゼエゼエしにくくなります。

2.紫外線が少ない

日光がさえぎられるので、紫外線が少なくまぶしくないのでサングラス不要。また、女性のお肌にも紫外線の害が少なくなります。

3.花粉が少ない。

雨が降れば花粉も少なくなります。花粉症ランナーには良い条件になります。


4.参加費が無駄にならない

参加しない場合には、参加費の返金がありません。今年は新型コロナウイルスによる大会中止が相次いでいますが、その場合でも返金がありません。出られるのであれば、なるべく出たいものです。

5.困難なことを成し遂げた達成感が得られる

雨のレースの参加に迷う私のようなランナーは、雨レースの参加自体が大きなハードルとなっています。この心のブレーキを解き、参加できたとしたら大きな達成感が得られるでしょう。

6.「雨」という自然を体感できる

私たちは普段、雨の日は傘をさしたり、カッパを着たりして外に出ます。びしょ濡れで道を歩くことはほとんどありません。そんな非日常の体験を普通に行うことができるのが雨のマラソン大会のメリットと言えないこともない。



以上、思いつくままに雨のレースのメリットを書きましたが、もちろんこれよりもたくさんのデメリットもあったりします。だから私も今回は棄権してしまったのです・・・

出ないよりは出る方がいい


雨のレースは今後もあるはずです。そんなときに、もしランニングへの情熱が弱まってしまってたとしたら、出ない理由ばかりを探してしまうものです。そんな時に、ここに書いた6つの雨レースのメリットを思い出して、出場への意欲を駆り立てていただければうれしい限りです。

「浜松シティマラソン2020」は、自分の心の弱さが出てしまったレースです。雨にも負けず新型コロナウイルスにも負けずに参加した人たちは、私から見ると偉大な勝者です。もちろん、エントリーした各人がそれぞれの判断に従って出場するかどうかを決めればよいことですので、「雨でも出れば勝ち」というのではありません。
しかし、雨にも負けずに走ったランナーは、雨に負けて走らなかった自分にはとてもまぶしく見えるのでした。

レース後日談

この話には後日談がありまして、レース翌日、同じジムに通う初心者の50代女性ランナーに私の不参加を報告しました。
私が、雨がどうのこうのと、不参加の理由を説明し終えると、彼女は「勝った」とニヤリと笑いました。

私の、完敗です。





3月24日(日)、愛知県豊橋市で開催された「豊橋ハーフマラソン2019」に参加しました。

このレースは今年10回目となる記念大会。私は過去に6回ほど出場しています。今は人気のあるこの大会ですが、2011年の第2回大会ではなかなか人は集まらなかったような・・・

また、正式に公認大会となり距離も正確になりました。非公認の大会は距離がいい加減だったりしますが、正しい距離の公認大会では本当の実力がわかります。正式な記録として扱われることも嬉しい。

地元豊橋市も力を入れているようで、豊橋駅近くの街中で使えるクーポンなどもあります。私もレース後は街にくり出しました!

今回の記事は、そんな「豊橋マラソン2019」のレポートです。


前回レース「静岡マラソン2019」で学んだ「準備」の大切さ

まず、この大会に向けての準備についてです。
これまでは、マラソン大会の準備はおろそかにしがちでした。しかし、前回記事でご報告した通り、準備の大切さというものがわかりました(記事はこちら)。

ところで、昨年までの私にとって、豊橋マラソンの位置づけは、掛川マラソン(フルマラソン)への「つなぎ」でした。例年、私のシーズン最終戦は4月半ばに開催される掛川マラソンです。豊橋マラソンは、静岡マラソンと掛川マラソンの2つのフルマラソンの間にあるレースだったのです。

今年は掛川マラソンは出場できず、豊橋マラソンが今シーズンの最終戦です。なので、今年の豊橋マラソンは自己ベスト更新も視野に入れて、練習に励みました

今回の練習内容

ハーフマラソンについては、フルマラソン用の練習をしていれば、基本的には十分と私は考えています。ペースが速いので、スピードに慣れる必要はありますが、フルマラソンの練習でもスピード練習はしていました。今回は、2月末に静岡マラソンあったので、この豊橋マラソンのための特別な練習はしていません。静岡マラソンの後、一番気をつけたことは、体重を増やさないために毎日走ることでした。

目標タイムは1時間29分切り。今回は公認大会の1時間29分切りは、私にとって大きな価値があります。

レース直前の準備

練習では特別なことをしていませんが、準備は入念に行いました。

まずは、体重管理のために、昼ご飯は少なめにしました。簡単におにぎり一つで済ませることも。
ハーフマラソンではカーボローディングは不要です。前日は脂っこいものを避け。消化のよいものだけを食べるようにしました。

前日の土曜日は、走らず足の疲労回復につとめました。その夜と当日の朝にはアミノバイタルGOLDを飲んでBCAAなどを補給。静岡マラソンでも、前日の夜と当日の朝にアミノバイタルGOLDを飲んで調子が良く、レース翌日は筋肉痛もなく仕事を普通にこなすことができました。だから、今回も同じようにBCAA ローディング(?)しました、笑。レース後の疲れ対策が40代後半ランナーにはとても大切です。

そして、今回のレース直前には、アミノバイタルの「リフレッシュチャージ」ゼリーでダメ押しBCAA。このゼリーもBCAAですが、レモン風味でサッパリしていて飲みやすいです。

また、前夜には天気予報で当日の天気と気温を確認。Tシャツ、短パン、靴下などもそろえておきました。気温が低くなりそうなので、アームウォーマーとミレーの網シャツ(これは夏場のトレランに欠かせない汗対策グッズですが、真冬のマラソンでも着ている暖かい優れものです)も準備しておきました。もちろんファイテンベルトも!

ちなみに今回のシューズは「ウェーブエンペラー」のレース用です(こちらの記事で紹介しました)。森町マラソンでは「ターサージール5」(こちらで紹介)を履きましたが、タイムが良くなかったので、今回は「ウェーブエンペラー」で挑戦です。

そして今回、ハーフマラソンの準備としては初めて取り組んだのがコースの下調べ。大会資料のコースマップとグーグルマップで照らし合わせて、どんなコースなのかをインプットしました。
今年のコースは昨年と同じことがわかったので、昨年のラップタイムを見ながら、タイムが落ちたポイントを確認。ハーフマラソンの準備としては、「やり過ぎ?」と思えるぐらいです。

ここまでやってダメなら仕方ない。仕事でもここまで準備はしません(笑)。仕事はルーチンワークも多く、準備がなくてもできることが多いですから何とかなってしまう。(よくないですね)


準備が整った40代後半ランナーの「豊橋ハーフマラソン2019」の様子

会場到着~スタート

到着は8時。近くのコインパーキングに車を停めて、歩いて会場に行き、参加賞を引き換えました。今回の参加賞のTシャツ。色は「白っぽい緑色」で文字はピンク。色使いが珍しい。

私が持つ過去の豊橋マラソンのTシャツを数えたところ、今年の分を入れて計6枚ありました。2011年の第2回大会の「白」は、私が初参加したときのもの。8年経ってます。時が過ぎる速さに目まいがする40代後半ランナーです(笑)。

豊橋マラソンのTシャツの生地は、他の大会と比べるとけっこう薄い。ペラペラだ、と文句を言う人もいますが、私は着心地が柔らかくて気に入っています。ペラペラですが意外と丈夫。2011年の「白」は今も着ています。

参加賞の受け取りテントの横では、バナナのサービスがあり「そういえば去年ももらったなあ」と前年のことを思い出しました。記憶がだんだん悪くなってきてます(笑)。

参加賞をもらった後は車まで戻ってゆっくりと着替え。風が強くて外はで待つのは寒そうなので、整列締め切り時間9:50の10分前に整列しました。

風は強いものの、真冬とは違い、日差しが暖かい。集団の中で風をしのいで、号砲を待ちました。


スタート~7km

スタート時間は10:00。
体調は良好で、疲れも痛みも無し。直前にアミノバイタルのゼリーを半分ほど飲み、残りはポケットに。

スタート位置の太い2本の柱の上に、一抱えほどの大きな白い風船が半分ほど頭を出しているのが見えました。変わったデザインでした。

10:00号砲
この時、柱の上の大風船が割れて、中から赤や黄色の小さな風船が舞い上がりました。10回大会の粋な演出!

スタート時、私の位置は最前列から15mくらい後ろ。Aブロックとはいえ、スタート直後は混雑して、自分のペースでは進めません。競技場を出てコースが狭くなる公園の遊歩道では、転ばないように気をつけました。

混雑は道路に出ると解消。ここからが本番です。

最初の1km、2kmのラップタイムはキロ4:15。目標タイムの1時間29分を切るには、平均でキロ4:12~13が必要です。やや遅めのペースですが、今回はネガティブ・スプリットで後半から上げていく作戦。気持ちにも余裕があります。

2km地点手前には、路面電車の線路わきを走り、3km地点には小川沿いの桜並木を駆け抜けます。残念ながら今年は桜が咲いていませんでしたが、昨年は咲いていたことを思い出しました。その場に来ないと思い出せない・・・。

5kmの給水ポイントでスポーツドリンクをとりました。ここは「遊歩公園」を挟んだ折り返しコース。ここも桜並木が印象的なポイントですが、当然ここも開花していません。

この大会にはすでに6回も出ているため、スタートからこの公園の折り返しまでは、何となく記憶が残っています。(だから思い出すことができるのです!)
しかし、ここを過ぎると印象に残りにくい光景が続きます。40代後半ランナーには記憶が曖昧ですが、前日グーグルマップで学習していたため、要所要所は見当がついていました。

7km~14km

7kmからは北上します。住宅が多いバス通り。

周囲のランナーも7kmくらいになると固定してきました。前方に女子が一人いて、このペースなら女子としてはかなり上位ではないでしょうか。

今回、(私がレース中に勝手に選んで)ペースメーカーになっていただいたのは、小柄な茶色Tシャツの男性。森町マラソンと静岡マラソンで出会った小柄な男性に後姿が似ていたので、何となくついて行きたくなりました。
今回のこの小柄な男性のペースは、だいたいキロ4:15くらいで私にはちょうどいい。「よろしくお願いします」と心の中で。

10kmのエイドでは、スポーツドリンクを給水。疲れや痛みはありません。
もうすぐ半分、そろそろペースを上げる時期なので、給水で遅くなったのを立て直しつつ少しだけスピードを上げてみました。何とか行けそう!

ところが、すぐ先の田園地帯に差し掛かると、強烈な風! 強烈すぎる!!

この風は静岡マラソンの150号線の比ではありません。コースが西向きになると完全な向かい風で、真っ直ぐに進んでいるのに押し返されそう。

しかも、私の後ろにピッタリとくっつくヤツがいて、ちょっと気になりました。しかし、ここで腹を立ててペースを乱しては自分の負け。平常心、平常心。ここが40代後半の貫禄です(笑)。

しばらくして、コースの進行方向が変わり、横風になるとその男は私を抜いて行ったので、ちょっと悔しい思いがありましたが、まあ気にしても仕方がないので、自分の走りに集中。(前のランナーの風よけの効果ってあるんですかね?私レベルのスピードではあまり意味がなさそうな気もしますが・・・)

こうしてペースを上げたものの、向かい風で失速、あとは横風や向かい風で、少し持ち直したりまた落ちたり。13kmを過ぎて堤防沿いに来てからは風との戦いでした。


14km~18km

14kmを通過してレースの2/3が終了。残り7kmとなりました。強風でやられたランナーが多く、まわりでは少しずつ脱落していきます。ペースメーカーとして後方から私が見ていた小柄なランナーも脱落しました。川沿いを下るということは、道も下っているはずで本来なら楽になるはずなのに、風が強すぎて全然楽にならない

そんな中、15~16kmの2kmほどは堤防を降りて風が弱まりました。体に力が戻り、ペースはキロ4:10に。少し離されたものの、頑張る女子の姿も見えました。まだまだ行ける!ネガティブ・スプリット!

17km手前には登り坂があり、ここもまた大変。しかし、ここを過ぎれば、もう坂はありません。ここからラストスパートと行きたいところ。


18km~FINISH

しかし、18km地点からは堤防がつづき、とてつもなく強い風が襲ってきました。前の女子は体重が軽いでしょうから風の影響も大きいはずですが、落ちてきません。日本の女子は強い!

完全な向かい風が、川の向こうから勢いを増して吹いてきます。我慢、我慢。ひたすら我慢。19km地点のラップタイムは4:30。ペースを上げているはずなのに落ちています。ゼエゼエ・・・(息です)

しばらくして、堤防が終わってようやく風が弱まり、20kmからは恒例の全力疾走。ゼエゼエ、ハアハア(この呼吸続く)。 強風がなくなって走りやすいものの、すでに堤防で体力が使ってしまい、ペースはキロ4:10。これ以上上がりません。

そのままのペースで競技場が見えてきたとき、前の女子が落ちてきました。最後の追い込みのスピード勝負では女子は男子と比べて不利ですね。でも速いです。

そして、競技場に入って全力疾走。何とか一人抜いてゴール!

タイムは1時間29分29秒。

残念ながら、1時間29分は切れませんでした。
しかし、もしこの強風がなかったなら、おそらく目標には届いたことでしょう。タラレバの話はしても意味ないですけどね。


まとめ:40代後半でもまだまだ成長できます!

静岡マラソン2019に引き続き、入念に準備して挑んだ豊橋ハーフマラソン2019。コースの下調べについては、コースを事前にある程度把握していると走りやすいことがわかりました。ペースの上げ下げなど、事前に対応できるからです。コースの難所を知っておけば、その前に無理して疲れてしまうような事態を避けられます。

BCAAを前夜寝る前と、当日朝起きてから飲みました。その効果と思いますが、回復力がよく、疲れがほとんど残りませんでした。40歳代以降の中高年ランナーだけでなく、20代のランナーにもお勧めします。

今回も忘れ物がなかったのも良かった。時計を忘れたりすると、レースに集中できなくなる可能性もあります。

シューズは、ウェーブエンペラーでしたが、とても走りやすかった。私としてはハーフでは、ターサージールよりも走りやすく感じています。

とにかく、今回は強風に翻弄されたレースでしたが、40代も後半にして、昨年を上回る記録でゴールできたことはかなりの収穫でした。

40代後半からでも、まだまだ成長の余地はあります。中高年の皆さん頑張りましょう!



ちなみに、2011年のコースはこちらになります。最後の方がけっこう変わりましたね。

2019年2月24日、アップダウンが少ない高速コースの「静岡マラソン2019」(静岡市)に挑戦してきました!

静岡マラソンは今年で3回目。初参加の3年前には、当時の自己ベストを出した縁起のいいコースです。
今回も当然、今シーズンの勝負レースとして自己ベスト更新を狙いました。

40代も後半を迎えまして

ところで、私はもう40代も後半です。このブログも細々と続けてもう3年。人生に3歳追加で、40代半ばから40代後半へ。50歳が視界をとらえ始め、見える世界も違ってきています。

50歳が見えてくると、プライベートや仕事で大きな変化があります。昨年はなかなか忙しい1年でした。大きな変化といっても、子どもの受験や転勤、大病を患った友人たちと比べれば、私などはマシな方かもしれません。ですが、変化の時期は練習時間がとりづらいものです。

まあ、マラソンをやめても死ぬわけでもないですし、仕事や家庭の都合で趣味の時間が削られるのは当たり前のこと。そうは言っても、たかが趣味されど趣味。自己ベスト更新の達成感を味わいたいという欲はいつもどこかにあるのですな。結果が数字でハッキリわかる趣味。やりがいはありますが、良い面も悪い面もあります。

今大会に向けての練習は「やや不足」

このレースに向けては昨年12月からの練習を開始。正直なところ、開始が遅かった・・・
秋口は忙しくて練習時間が取れなかったからです。

昨年11月の 島田マラソン(記事はこちら)とジュビロ磐田マラソン(記事はこちら)では、どうも体調がイマイチでした。あまり練習する気になれず、12月に入り「さすがにこれはまずい」と、ようやく30km走などを始めたという駄目なスタート。

年が明けて、静岡マラソンの3週間前、練習の成果を知る機会となったのが、森町ロードレース(ハーフ、記事はコチラ)。結果は昨年よりも1分遅いタイム。全力で走ったレースで昨年よりも1分も遅い... 自己ベスト更新は、いくら高速コースの静岡マラソンでも難しいかと暗雲が漂いました。

唯一の希望は、この一年取り組んできたフォームの改善。マラソンを始めて今年で10年目。足首、膝、腰など、痛みが出るたびにフォームを改良をしてきました。距離の長いフルマラソンなら、ロスの少ないフォームが効くはず!と、練習以上の成果が残せるのではないかという自分勝手な妄想もいだきました(笑)

40代後半の「静岡マラソン2019」

静岡マラソンはスタート時刻は8:20。9時スタートのレースが多い中で40分早い。当然、起きる時間もいつもよりも40分早くて、しんどくなります。前夜は10時ごろ床に入り、起きたのは4:00。40代後半の身には、なかなかシンドイ(年齢は無関係??)。

会場入りは6:45。男子更衣室の市民会館で着替えとトイレを済ませ、7:35に荷物預け。荷物預けの締め切りが7:45ですから、もたもたしていると間に合いません。締め切り時間を過ぎても荷物袋をもって歩くランナーを何人か見かけましたが、どうなったのか?気になります。

整列の締め切り時間は8:00。もし遅れれば最後尾のブロック。なんとしても時間内入らねばなりません。最後のトイレを済ませて、7:55にAスタートブロックに並びました。

今回の静岡マラソンではAブロックに入るためには申し込み時に記録証の写真を送る必要がありました。知らずに送らなかった仲間の一人は、サブスリーランナーなのにBブロックになり、文句をブーブー。申し込み時からすでにレースは始まっているんですよ。ふふふ。

マラソン人生で初めてしっかりと準備したレース

今回は私自身の初の試みとして、大会準備は入念に行いました。いよいよ50歳が見えてきたので成長しないといけません(笑)。

これまでのレース準備はテキトー
で、その辺でもらった試供品や家に残っていたサプリを飲んだり。ゼッケンとチップ、シューズなど最低限の物だけは忘れないというスタイルだったので、時計を忘れることさえありました。

しかし今回は違います。

装備やサプリや睡眠など、できるかぎりの細かい準備をして本番に臨みました。練習が不足した分だけ、準備には時間をかけました。1か前から買物をして、当日朝は装備がすべてを完ぺき。ファイテンのシールをツボに貼り、テープも巻くなど、すべて予定通り。

朝、サプリをとる順番も決めた通りにしました。スタート前にサプリを2本。一つはアミノバイタルの赤いゼリー、もう一つはバームの黒いゼリー。コンセプトが違う(らしい)2つのゼリー。効きそうです。

唯一計画通りにできなかったのがトイレ。計算できず、朝のトイレには難あり。こればかりは当日朝の体調と相談するしかないようです。

そして、いよいよ本番。

私のレース模様 in 「静岡マラソン2019」


整列後、スタート前のいろいろ

この日の静岡市の気温は最低が3.9℃、最高が14.2℃。暖かく、半袖だけてアームウォーマーは必要なし。しかし、スタート前は楽でも、スタート後に暑くなると大変になります。私は暑さに弱く、大量に汗をかくので脱水になりやすい。少し不安がありました。

今年のゲストは増田明美さん
アナウンサーのような声と発音で、スタート前のランナーを得意の喋りで盛り上げていました。彼女が昔マラソンランナーだったということは、もはやどうでもいい。とにかくマラソン解説者としては日本ナンバーワンです。

今年もまた、タレントの勝俣州和さんが参加。壇上で「イチゴを食べたことないから速いランナーは残しておいてくれ」と熱弁していました。去年も同じこと言っていたような気がします。

そして、今回はもうすぐプロになる公務員ランナーの川内選手が参加ということで、静岡マラソンはいつになく盛り上がりました。川内選手は世界中で走る様子がテレビで放映されます。有名人が参加すると、それだけで嬉しいものです。特に、地方の大会では大都市の大会と比べると有名人の参加は少ないので、私も嬉しくなりました。

今回の目標と戦略

私の目標は3時間15分切り。キロ4:35で行けば、3時間13分24秒でゴールできる計算になります。イーブンで行きたいところですが、少しでも前半に貯金をためておきたいところ。今回のレースは、最初はキロ4:25で入ることにしました。

スタート~10km

8:20号砲。今回は身体が軽い。サプリが効いたのかも? 体調については、直前の調整が非常にうまくいったと思いました。しかし、油断はできません。3週前の「森町ロードレース」でも最初は身体は軽かったのです。にもかかわらず、結果は去年よりも1分遅かった。

序盤は、プラン通りにスタートからキロ4:25のペース。5km地点で森町ロードレースで見かけた小柄な男性が後ろからやってきて私の前に来ました。この「森町で私を抜いていった人」は、3週間前に余裕で私を突き放していきました。この男性はキロ4:25では余裕がありそうです。一方の私は失速することを想定した速目のペース。いずれ離されると思いつつ、しばらく目標とさせていただきました。

10km~21km

10km付近になると、このペースでは40kmは持たないことがわかってきたので、少し抑えました。やはり森町の男性は私よりも数段上。さようなら、森町の男性。

ということで、次の相棒さがし。キョロキョロ様子を見ながら走ると、「おお!」。ちょうど女性ランナーが通りがかりました。安倍川堤防で運命の出会い。14kmくらいだったと思います。

女性は大体マイペースで、急に崩れることは少ない。だから、ペースを合わせるのにはとても良いです。ストーカーではありませんが、やや後ろの位置に着かせてもらいました。ペースはだいたいキロ4:29。理想的です。

18kmで橋を渡り、川の向こう側に行きます。相変わらず女性の後ろ姿を視界に捉え、ペースは大体同じ。

21km~35km

ハーフ地点の記録は1時間35分。だいたいこんなものです。もしこのまま行けるとしたら、3時間10分(単純に2倍、笑)ですが、ここからはたぶん落ちていくのみです。

22km地点は安倍川堤防沿いが終わります。ここにエイドがありその後は、静岡マラソン名物ともいえる長い長い国道150号線の直線が始まります。このエイドで女性がサプリを摂ったので私も何となく真似して、サプリを飲みました。「周りのランナーに学べ」の精神。40代後半は謙虚です(笑)

150号線に入るときにがあります。本大会唯一と言える坂。無心で登ります。ここでは足に力があり、まだ元気でした。

しかし、直後にある新たに開通したバイパスが難関でした。長いカーブには横の傾斜がついていて、体が斜めになってしまいます。何百メートルも傾いて走るので、脚にきました。バランスが崩れた様子で、足の張りは2kmくらい続きました。しかし、24kmのこの地点ではまだまだ元気。
⚫150号線というフラットな直線が難関
さあ、ここからいよいよ一番の難所、150号線のストレート。延々と真っ直ぐに殺風景な景色が続きます。坂は肉体的に厳しいが、この10kmの直線は精神的に苦しい。
この直線を乗り切るコツはズバリ、無心です。体力は落ちても40代後半の円熟した精神力を発揮したい。

ここではもうひとつポイントがあります。それは、海風。向かい風が強くてペースが落ちます。ただし暑さが苦手な私としては、風が涼しく感じたため、向かい風の抵抗よりは、涼しさのメリットを感じました。「涼しくて気持ち良かった」とレース後に友達に話したところ、変な顔されました。

そして、30km過ぎにレースが動いた(大げさですみません)。今までペースを同じくしていた女性ランナーが失速してしまい、仕方なく抜いていくことになりました。ペースはそれまでにキロ4:40くらいまで落ち込んでいましたが、女性それよりも落ちました。ここで、とっておきのスズメバチのエキスか何かが入ったサプリ「ベスパ」を摂りました。やや体が軽くなったので少しだけペースアップ。

しかし、ここからの走り方が難しくなりました。ペース速いのか遅いのかわからなくなり、どのランナーについていけばよいのかわかりません。歩いているランナーもちらほら。

35km~ゴール

35kmになり、ようやく長い150号線も終わり。ここからはすこし折り返して北上します。この地点は、昨年と一部コースが変わり、上り坂が無くなって気分は楽。

しかし、北上を始めると、どういうわけか、体が言うことを効かなくなってきました(本当は理由はわかってます。疲労です、笑)。ペースはキロ4:53。もはやベスト更新は難しそう。どう考えても、それ以上は速く走れそうもないのです。体が動かない・・・

38km地点エイドで給水するも、胃が水分を受け付けない感じです。ここからは一気にペースが落ちてキロ6分近くになりました。身体が全然動きません。たぶん脱水だったのでしょう。

40kmを過ぎる。もはやベストなどは望むべくもなく・・・。やがて、一時後ろを走らせてもらったあの女性が苦しそうな足取りで私を抜いていきました。全然追いつけない。無念。

ゴール手前。明らかに脱水症状でふらふらしている男性がいましたが、その人にも追いつけない。 友達が何人か応援に来てくれていましたが、後で聞いたところ、「歩幅が短くて面白かった」そうです。

ヨチヨチ歩きのような走り。うしろからどんどん抜かれ、抜かれつつゴールしました。

記録は3時間21分(ネットタイム)

まとめ:やはり入念な準備だけでは練習不足は補えないです

全力を出し切りました。ゴール後は小さいスポーツドリンクとみかんをもらいましたが、腰を下ろすとしばらく動けませんでした。
自己ベスト更新はなりませんでした。練習不足。もう1ヵ月早く練習を始めることができていたなら・・・
入念に準備したレースでしたが、練習不足は補えないことが判明。サプリやテーピング、小手先のフォーム改善だけでは、レース本番で良い結果は残せないようです。

勝負レースの「静岡マラソン2019」で自己ベスト更新ならず。今シーズンのフルマラソンは終了しました。仲間の何人かはベストを更新していたので、条件はよかったのでしょう。

来シーズンは、私の人生もっと忙しくなっていそうです。自己ベスト更新はおろか、参加できるかもわかりません。

人生はタイミングです。もし、来年も静岡マラソンに出られるとしたら、それだけでうれしいことです。ランニングは続けていくつもりですので、自己ベスト更新とは違った目標を見つけて、走り続けたいものです。


2019年2月3日(日)、静岡県の森町で開催された「森町ロードレース」に参加しました。
(昨年の記事はこちら

森町いえば、あの「森の石松」。(マラソンとは関係ないですけどね)
元プロボクサーでタレントのガッツ石松さんは、森の石松から名前を取ったそうで、その理由が「死んでも直らないほどのおっちょこちょい」だからだそうです。森町が「ガッツ石松」までつながる不思議。
ちなみに、ガッツ石松さんといえば「OK牧場!」のダジャレが有名です。

森町、「遠州の小京都」

この「森町ロードレース」には何度も出ていますが、今回なぜか「遠州の小京都」という看板が目につきました。看板は会場に向かう道路と、レース途中で何度か見かけたのです。

今までは大して気にも留めていませんでした。それが気になったのは私自身が変化したということらしい。でも、今は観光に興味があるわけでもなく・・・。私の無意識に変化があったようです。

「遠州の小京都」については、こちらの森町観光協会さんのサイトでいろいろと紹介されていますので、ぜひご覧ください。

ちなみに、この日は節分だったので、「遠江国一宮 小國神社」では節分祭が行われたことでしょう。

私のレースの模様 in 「森町ロードレース2019」


さて、本題のレースに入ることにします。

会場到着:「森町はそれでも寒い」

会場到着は7:30。

森町は山奥なので、JR東海道線が走る海側から比べると気温はけっこう低いです。会場に着くまでに車で北上しますが、その間どんどん気温が下がっていくので、少し不安になりました。

会場に到着して車を降りてみると、風もなく快晴。そんなに寒くもなくて拍子抜けしました。(昨年は寒かったのです)

着替えを終わり少し時間をおいて、外に出ると日差しがさんさんと降り注ぎ、気温は上昇。暖かくて、逆に焦りました。暑いのが苦手な私は、気温が上がるとタイムが伸びないのです。

昨年の記録証と今年の記録証を比べるとこんな感じ。

昨年: 晴れ 気温6℃ 湿度39%
今年: 晴れ 気温11℃ 湿度49%

去年の方がだいぶ冷えていたようです。

気温上昇は地球温暖化と、緑地の減少が原因でしょう。最近の住宅は、敷地を雑草が生えないようにコンクリートなどで固めてしまうのが流行りみたいです。

とはいえ、森町は浜松の平野部よりは冷えています。森林も多く、太田川の清流で癒されます。走りやすい大好きな大会です。

そして、お茶と甘酒のサービスがあります。どっちも美味い!
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整列 ~ START: 横田に引き続き「ロードレース」はアツい!


この日は天気快晴、気温は真冬にしてはやや高め。暑さが苦手な私は、スタート前この気温の高さが心配でした。

スタート位置についたのは、9時15分。スタート時刻の15分前。

半袖でアームウォーマーが無くても全然寒くありませんでした。
前回の「フロストバイトロードレース2019」よりも暖かい。足踏みもせず、ただ突っ立っていても全然問題なし。「大丈夫か、この暖かさ???」

スタート前の様子↓(逆光w)
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やがてカウントダウンが始まり、10分前、5分前、と近づいていきます。 スタートの号砲は、森町の町長さん。先日の横田基地の「フロストバイト2019」では号砲が鳴りませんでしたが、ここ森町ロードレースでは、9:30にしっかりと号砲が鳴り響きました。(よかった、よかった。日本人は真面目ですね。そういう問題じゃないかw)

START ~ 5km: 体は軽い!

今回のレース前のコンディションは、まあまあでした。前回の「フロストバイト」でそれなりに走れたので、2週間程度の時間ならばある程度計算はできます。

気がかりは、体重
体脂肪率がいつの間にか増えていて、15.1%。体重は63kg。本当は61kgくらいにしたいところでしたが、うまく行きませんでした。

整列前に少しだけアップしましたが、体がとても軽くて調子がいい。しかし、レース前の「軽さ」には何度もだまされた経験があったので、半信半疑w。しっかりと数字(体重)を意識しておきました。

最初の3kmはキロ4:10で走りました。体が軽くて余裕があります。

さらに進んで4km通過、相変わらず気持ちよく走れました。しかし、やけに後ろから抜かれます。実力以上に前の位置からのスタートしたわけではないはずです。

「おかしいな」と思い、よくよく時計を見ると、ペースが4:30に落ちていましたw。同じように走っていたはずなんですけどねw。上り坂になるので、ペースが落ちるのは当然ですが、まさかこれほどとは!

5km ~ 11km: 上り坂を粘る、折り返しまで。

森町ロードレースは太田川を登っていき、折り返して下りになります。折り返しまではずっと緩い上りなので、苦しいことは苦しい。でも、傾斜が緩いからそれほどでもない。そんなコースです。

平坦なフロストバイトと違って、前半に頑張って粘れば、後半の楽な下りで挽回できます。 しかし、5km過ぎると同じペースでは苦しくなってきました。前年の記録を上回りたかったのですが、後半どうなるのか。

今回も途中でペースメーカーになってくれそうなランナーを(勝手に)探しましたが、残念ながらいませんでした。抜かされるか、抜くかのどちらかです。
どちらかといえば、抜かれることが多くて不甲斐ないレース。

ただ、小京都森町の山々は美しい。折り返しを目指し、そんなことを考えました。

「記録更新の夢破れて山河あり・・・」
いやいや、まだ終わっていません。後半に期待!

ということで、どうにか折り返し地点です。

11km ~ 17km: もはや独走状態

ハーフを過ぎると下りとなり、楽になってきました。ただ、思ったよりもペースが上がりません。

途中、上りで抜いたタンクトップの人が猛スピードで私を抜き去って行きます。「得意の下りでスイッチが入ったんだなあ」と感心しました。しかし、しばらくすると、なぜか失速。「ああ、ペース読み違えたんだなあ」と。下りになって嬉しかった気持ちは、私にはよーく理解できました。私も下りは嬉しかったw

私はというと、下りでペースはある程度上がったものの、イマイチ乗り切れない。そんな走りをしていると、ある異変に気づきました。

あれ?なんか独走状態なんですけどw

いつの間にか、前のランナーに引き離されて一人。後ろに足音も聞こえません。私の前のランナーは100m以上前にいて、カーブや曲がり角では姿が見えないのです。

マラソン中継を見ていると、集団から遅れてしまうランナーがいます。解説者は「どうにか食らいついて欲しいですね」などと無理なことを言うと思っていましたが、実際引き離されてしまうと、気持ちが切れてしまいそうになります。自分のペースがわかりませんし、一人なのでレースなのか練習なのかわからない気分に・・・

マラソンの選手は、なんとしても集団に喰らいついていって欲しいですww。

と、そんなことを考えながら、「これはいかん」とレースに集中。この時、ふと目を向けた太田川の清流はとても美しいものでした。

17km ~ ゴール

そして恒例の残り4km。レースの締めです。

独走状態のところ、後ろから追い上げてくる足音がきこえてきます。しばらく後ろにつかれましたが、残り3kmで横に並ばれ・・・

デカイ!長身の男性でした。そして抜かれました。

長身男性には少しずつ引き離されました。しかし、「なんとか喰らいつこう」wと頑張りました。ペースも上がりキロ4:05。

やがて、20km通過、残り1km。長身男性ははるか彼方にいます。すごい末脚です。残り1kmは キロ4分くらいでしたので、何人か抜きましたが、長身男性は一体どんなペースだったのか?脅威の末脚。

最後はゼエゼエ、ハアハア言いながらゴール! 記録は自分の時計で1時間29分台。昨年のこのレースよりは遅く、先月のフロストバイトよりは早い。友達以上恋人未満みたいなもんでしょうかね。違いますよねw


ゴール計測にマット導入!時代の変化に対応する森町ロードレース


今年のゴール地点には計測の係員がいませんでした。

例年、係員がアンテナのようなものを持ってゴールで待ち構え、ランナーのチップを計測してたのですが、今年はこのアナログな計測がなくなってしまいました。

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私はこの手作り感のある計測が大好きだったのですが、これも時代の流れ。人員を割かずにマットで自動計測をするのが正しい方向であることは間違いないでしょう。一昔前のテクノロジーは懐かしい感じがします

自分の生活にも少しずつ変化が起こって、懐かしいものが増えてきます。今回「遠州の小京都」の看板が気になったのは、そんな懐かしさからかもしれません。

そして、今回の私の走りは、前年より遅かったものの、先月より早かった。
とりあえず、走りは「OK牧場!」

次のレースは「静岡マラソン2019」です。


前回記事で予告しました通り、2019年1月20日、東京都福生市の米軍横田基地で開催された「フロストバイトロードレース」に今年も参加しました。


参加賞のトレーナーは今年はこんな感じ↓(前/後)
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このトレーナーはアメリカのサイズなのでやや大きめです。私はMサイズですが、今回はSサイズにして、人にあげました。


ぜんぜん寒くなかった「フロストバイトロードレース2019」


ところで、私、嘘をつきました。すみません。

今年のフロストバイトは寒くなかった、ということです。

前回記事で、寒中水泳のような気持ちで挑むのが良いみたいなことを書きましたが、寒中水泳どころか、ポカポカ陽気で日なたで横になったら眠ってしまいそうでした(走ってる時はそれほど暑くはありませんでしたけどね)。
気合い入れて防寒対策をしてしまった方には申し訳ないです。
ウソの原因は地球温暖化です。

「フロストバイトロードレース2019」は2周回る


毎年微妙にコースが変わるのこの大会ですが、今回は滑走路の周りは通らずに、敷地内の入口に近いところを2周する周回コースでした。周回コースは、この大会では初めての経験です。

今回は、ハーフマラソンの半分なので1周約10.5kmですが、周回コースのつらいところは、先の周回の距離表示が見えること
まだ4kmくらいなのに15kmの看板が見えたりするので、「先の長さ」が意識されてしまいます。 そこから未来を先回りして、「もう一周してここにきてもまだ5kmもある」と変な計算をして気分が沈みます

はじめから21km走るから、先の看板を見ようが見まいが同じだと思うのですが、実は心理的にはけっこう違うようです。人間はやはり心が大切な生き物なのでしょうね。

私のレース模様 in「フロストバイトロードレース2019」

では、当日の私のレースを振り返ってみます。

会場到着 ~ スタート

レース前のコンディションは「ふつう」と前回書きましたが、幸い風邪も引かず、ふつうのコンディションを維持したままレースに参加できました。

会場到着は9:30
入口で恒例の本人確認と荷物チェックを受けて会場に入ります。そのあとは人の列が続き、人ごみをかき分けて参加賞のトレーナーをもらいます。

その後も、人渋滞のまま進み、スタートとゴールのゲートを確認。あとは適当に、周辺の芝生地帯でそれそれ場所を確保して着替えをすることになります。

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今年は快晴で温かく、とても楽でした。雨が降ったりすると大変です。皆さんいろんなことを想定してか、テントを張っている方が非常にたくさんいました。

整列 ~ スタート

ハーフマラソン部のスタート時刻は11:00。この遅い時刻ゆえに私のような遠方の参加者も出場しやすくなっています。

暖かい日差しを受けながら着替え。防寒対策に長袖のインナーを着てきましたが、走ると暑くなるのでこれを脱ぎ、アームカバーすらも着けませんでした。ただ、日影に入ると肌寒く気温自体はそれなりに低いとわかりました。

整列前にトイレに寄ると、男子の小トイレはすぐに入れました。
スタート地点に整列したのは、15分前の10:45分。日影は寒いので、日が当たるところにいました。日が当たっているとまったく寒くありません

10分前くらいから、スタートラインから声がして、英語で「5分前」などと言っているようでした(よく聞き取れませんでしたが)。やがて、3分前くらいでしょうか、一度「パン」という音が聞こえたので、ピストルの試し撃ちでもしたのかと思いました。

やがて、スタート時間の11:00。スタートしましたが、号砲は鳴りませんでした。きっとあの「試し撃ち」は、誤って鳴らしてしまったのでしょうww。やはりフロストバイトはこうでないと楽しくありません。

スタート~5km

走り出すと、まあまあの人ごみです。箱根駅伝の大東文化大学の選手を思い出したので、転倒だけはしないように気をつけました。コンディションは悪くなさそうですが、前の日に誘われて少しだけ飲んでしまい、その影響が気になりました。

コースはカーブ(曲がり角)が多いので、コーナリングに気を使います。ここでもうまく走らないとタイムが落ちてしまいます。

天気が良く暑いと思ってしましたが、意外とそうでもなく、風が吹いていて暑く感じませんでした。気温としては走りやすかったです。

最初の5kmまでは、キロ4:15で行きました。そのままで行けたら、1時間半でゴールできる計算です。しかし、5km走ると、このペースは無理だとわかりました。このペースでは体に余裕が無かったからです。ハーフを走り切るには、まだまだペースを上げられるという感触が必要ですが、そんな余裕はどこにもありませんでした。

5km ~ 11km

5kmを過ぎると、自然とペースが落ちてきて、キロ4:20くらいになっていました。 途中のエイドでは、ゲータレードが用意されていましたが、紙コップや置き場から水とゲータレードを見分けることができません

同じ紙コップの手渡しで、中身の違いを知るには、基地のスタッフの声を聴き分けるしかないのです

スタッフA:「Water」
スタッフB:「Gatorade」
スタッフC:「・・・」

と、こんな具合です。

アメリカ人だから英語の発音がいいんですよね。ゲータレードは「ゲラレー」ですよ。
時々、「ミズー(水)」という人もいて、ちょっと面白かったです。私はゲータレードが欲しかったのですが、2回ほど水を取ってしまいました。

ペースは4:20くらいでねばりつつ、1周目を終えました。

11km ~ 17km

ハーフを過ぎるとだんだんしんどくなってきました。「前夜の酒のせいか?」などと考えましたが、原因がわかったところで、早く走れるわけではありません。ペースメーカーになりそうな人を探しました。

何人かについていきましたが、自分のペースが遅くなり、ついていけません。そんな中、10mほど先を走るオレンジ色のTシャツの男性が、私の合わせるかのようにペースが落ちてくるのです。私が誰かに抜かされれば、その男性も抜かされる。完全に同じペースでした。
いずれ落ちてくるかとも思いましたが、私が追いつこうとしても、なぜか追いつけない。けっこう、二人とも限界で走っていたのでしょうw。
とにかく、オレンジのTシャツだけは見失わないように走りました。

途中で先頭の方のランナーとすれ違いましたが、周回遅れのランナーたちとすれ違うのが大変そうでした。同じ道を折り返す部分があるコースなので、道の両車線に向きが違うランナーがいるのです。途中、「通りますっ」と叫んでいる先頭グループランナーもいて、これも「フロストバイトらしいや」と思ってしまいました。このランナーには同情しますけどね。

17km ~ ゴール

残り4kmとなると、レースをどう締めくくるかを考えますが、今回は正直なところペースを上げる余裕がありませんでした。ただ、オレンジTシャツを見失わないようにするだけ。

18kmの表示はたぶんなかったと思います。「18km、まだかなあ」と思っていたら、突然19kmの看板が出てきたので、急に嬉しくなりペースが上がりました。

「あと2kmで終わる」と思うと元気になって、オレンジTシャツの男性を抜きました。やがて、気力を振り絞って20km通過、そしてついに21kmの看板をすぎました。

21kmといえば、ふつうはもう終わりです。しかし、21kmからが長かったw

計算上は21kmを過ぎると100mのはずですが、角を曲がってもゴールが見えない!もうひとつ曲がっても見えない!一体どこなの?と思っていると最後にゴールがありました。

結局、21kmの表示から300mくらいあったでしょうか。21kmから長くするのはしんどいからやめてほしいですねw

そんな感じで、最後にダマされつつもゴールできました。
記録はネットタイムで1時間30分台。
まあまあですが、自分の時計では、距離が100mくらい短いことになっています。 本来の距離なら、私の記録は1時間31分くらいでしょう。

来年はわからないけどまた会おう「フロストバイト」!

今年もまたフロストバイトロードレースを完走することができました。私の1年のマラソンレースの始まりを告げる恒例行事です。

コースや時間の変更が毎年あって、飽きることがありません。スタッフの米軍関係者の皆さんも、日本人にはないテンションで応援してくれるのでとても嬉しくなります。

Keep Going!

今回はスタッフの皆さんの声援から、こんな言葉を覚えました。ありがとうございます。

来年は来れないかもしれませんが、またこのレースを走って1年のランニングをスタートできたらいいなあ、と思っています。

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