ランナーが身につける最低限のものは、シューズ、短パン、シャツ。
これ以外で身につけるものと言えば、帽子、グローブ、サングラス、タイツ、ゲーター、アームウォーマーくらいが一般的です。

今回、紹介するのはベルトです。

PhitenBelt

ファイテン・スポーツベルト (写真は85cm)


なぜベルトなのか?

ベルトといっても、このベルトは、ゴムが緩い短パンが落ちないようにするためのものではありません。スポーツ用で、身体のパフォーマンスに関係します。

スポーツでベルトというと重量挙げが思いつきますが、重量挙げやウェイトトレーニングでベルトを巻くのは、体幹部を安定させて腰を痛めないようにするためだそうです。

人間の腰(肋骨下から骨盤まで)は、そもそも不安定で腹筋や背筋でバランスをとって支えているのですが、現代の生活ではだら~っと椅子にもたれている場面が多くて、腰も弱っている人が多いようです。

ランニングでは腰が弱いと、走るときに骨盤が後傾して腰が低くなり、ブレーキがかかってしまうことがあります。特にフルマラソンの終盤では、疲労のために腰が落ちてきます。

ランニングでは、腰の位置を高く保つことが安定した走りにつながりますが、この腰の安定を保つのに役立つのが、このファイテンのスポーツベルトなのです。


ベルトの構造

この商品の説明では、ベルトの生地には「アクアチタン」が染み込んでいるそうです。
ベルトの中には「ミクロチタンボール」が埋め込まれています。PhitenBelt_01

↑イボイボがミクロチタンボールです。

ファイテンといえば「チタン」です。チタンには生体電流を整える作用があるそうで、それが人体の運動のパフォーマンスを上げるということのようですが、そんな理屈よりは、チタンの効果については実際に使ってみた方が効果が実感できると思います。近くにショップがあれば、商品を試してみるのがよいでしょう。

ちなみに、ベルトはマジックテープ式です。下の写真の、下側の先端にマジックテープがついています。

PhitenBelt_02



身に着けて走ってみた

ゴールデンウィーク中に、3回ほど外を走ったことをお伝えしましたが(「GWラン2017」その1その2その3)、実はこの時、密かにこのベルトをつけて走ったのです!

まず、浜名湖を一周したときの効果ですが、56kmという長い距離を走っても腰痛にはなりませんでした。私はフルマラソンを走ると腰が痛くなることがあります。GW中の浜名湖一周では、56km走っても腰に異常が起きなかったのは、このベルトのおかげだと思っています。(脚は痛みましたが・・・)

続く、身延山と天城山のトレランでは、下りで走ったときに体幹が安定していた気がします。私は下りを走るのが下手なので、山を下るときに走りが安定しないのですが、この2度のトレランではコースの特徴もあると思いますが、あまり苦にせずおりることができました。

ただし、チタンの効果は微妙ですので、完全にはっきりとした違いがあるとは言い切れません。身に着けていることによる心理的な影響もありそうですので、その辺りもことも含めて効果が感じられるということです。

まとめ

このベルトの値段は 4,536円(税込み)。ランニングの必須アイテムではないので、安い買い物ではありません。しかし、腰に不安がある人や、体幹を安定させたいと思っているひとには、実際の効果の他に心理的な効果もあると思います。
私はこのベルトの購入の際には、かなり迷いました。購入の決め手は、今年(2017)の箱根駅伝、下りの第6区で、日体大の秋山清仁選手がこのベルトを着けて2年連続区間新記録を達成したことでした。
やはり、速い選手が身に着けているものは試してみたい。皆さんはどう考えますか?


※詳しくはファイテンのサイトをご覧ください。
ファイテン・スポーツベルト