ゴールデンウィークの2回目は、山梨県にある身延山(みのぶさん)に行ってきました。

身延山といえば、日蓮宗総本山身延山久遠寺があります。久遠寺は日蓮上人が晩年を過ごしたお寺で、多くの参拝者が訪れる観光地として有名です。

本堂境内から身延山の山頂までは、体力に自信がない方もロープウェイで登ることができ、仁王門がまもる「奥の院・思親閣」をお参りして、山頂からの眺めを楽しむことができます。


身延山を登る

この日は、身延山の入口の「総門」に仲間2人とともに9時頃に到着。9時半頃に、もう少し先の「三門」をスタートしました。地図は観光地でロープウェイまである山なので、スマホにダウンロードした簡単な地図だけ。

三門の先には、まずは長く急な階段「菩提梯」がいきなり出迎えてくれます。
身延山階段

本堂へとつづく287段の石段を登り切れば涅槃(ねはん)に達するそうです。
「南無妙法蓮華経」の7字にあわせて階段は7つにわかれて、7回ほど落ち着いて休むことができます。この写真の印象よりも、登るのは大変でした。

そして久遠寺の境内に到着。
久遠寺境内

開始15分で、もはややり切った感じがしました。
「ああ、気持ちいい」これが涅槃かもしれません。

が、「さあ、帰ろう」というわけにはいきません。ここからが本格登山。
写真の本堂裏手にロープウェイ乗り場があり、その脇が登山道入口。
石段を登った時点で「ある境地」に達したので、ロープウェイに乗ろうかと思いましたが、自分の普段の怠惰な生活を戒めるためにも、やはり自分の脚で頂上を目指すことにしました。


●登りはなかなかシンドイ

本堂裏からの登山道は、東側のコースです。
途中に、身延最古の「十如坊鬼子母神堂」や、徳川家康の側室の"お万の方"が寄進した仏像がある「丈六堂」など見所がたくさん。
歴史ロマンを感じながら登るのは、いつもと雰囲気が変わって素晴らしい体験です。

しかし、ここの傾斜がなかなかなもので、ここを登るのはけっこうシンドイ。
スタートの「三門」の標高が200mで、頂上の奥の院が標高1153m約950mを登りますから、それなりの準備が必要です。道はわかりやすく迷うことはないですが、勾配のきつさが印象的でした。

自分の過去を振り返りながら、勾配のきつい山道を一歩一歩すすみ、途中にあるお堂で手を合わせる。頂上に着くころには汗だくで、汗と共に心の穢れも流れた気がしました。


●頂上で休憩

頂上に着いたのは、11時半ごろ。ここからの眺めは最高でした!
苦労して登った甲斐があったというものです。
山頂からの富士

この日は快晴で、富士山が大きく見えました。
まだ雪がけっこう残っていましたが、いつまで残っているのでしょう。

久遠寺境内上から

 こちら↑は、上から見た久遠寺境内。

山頂には、お土産屋に食堂、トイレもあり、しばし休憩。
持ってきた携帯食を食べて、「奥の院・思親閣」をお参りしてから、 今度は、西側のコースを下りました。


身延山を下る

西側のコースは、午前中に登った東側コースに比べて、多少なだらかです。
上の方は砂利の林道という感じで、下になると多少トレイルもあります。
ジョギング程度のスピードで降りました。
下りは楽でいいですね~

西側コースには、いくつかお堂などがありますが、見どころは「千本杉」です。
県指定の天然記念物の杉もあります。

千本杉

途中、カモシカを見かけました。最近、山にシカやイノシシなども増えていると聞きますが、カモシカを見たのは初めてでした。何やら一生懸命食べていた様子で、距離も遠かったこともあり、完全にこちらの存在は無視していたようです。シカにシカトとされれました・・・

下りは早いもので、ふもとの道路まで約1時間。
山の中は涼しく、トレランには最高の季節だったと思います。

そして、登山道入り口がある本堂境内にもどり、山梨県の名物「信玄餅」を買って帰りました。


トレラン大会「修行走」とは?

ところで、
この身延山では、11月末に「修行走」というトレラン大会が開催されます。
皆さん、ご存知でしょうか?
こちら↓がそのポスターですが、滝に打たれる修行僧がなかなかいい体してますねぇ。
s-修行走TOP
(サイトはこちら→身延山 七面山 修行走

実は、私はこの大会を知らなかったのですが、今回、山頂の奥の院で、大会運営をしておられるお坊さんに偶然お会いして、この大会について知ることとなりました。

今回の私たちのトレランのコースは、この「修行走」のショートコースとほぼ同じだったようです。
同行した友人はこの大会を知っていたそうですが、大会のコースまでは知らなかったようです。

午前中の登りで、たまたまこの大会のコースを試走(試歩?)できたわけですが、ちょっと参加がためらわれます。お堂などを見て休みながら山を登るのと、レースに出場して休まず登るのとではわけが違うからです。

修行走のコースです↓(赤がショートのコース。図は同サイトより)
s修行走コース


詳しくは同サイトの修行走 修行道のご説明 をご覧ください。

ロングコースは、奥の院を登った後に標高1714mの七面山を登るようです。
考えただけでも、両脚に乳酸がたまりそうです。

歴史ロマンあふれる大会です。いかがでしょうか?

ちなみに、こちら↓が、身延山山頂より見た七面山です。
七面山


 
●前回記事
GWラン2017(その1)浜名湖56kmをターサージールで走ってみた