今年2月にアシックスのランニングシューズ「スカイセンサーNEO3」を買ったことを書きました。
<シューズ紹介>フラットソールの誘惑 「スカイセンサー(SKYSENSOR)NEO3」

しかし、買った報告をしたものの、履いてみた感想について書くのをすっかり忘れていました。
遅くなって恐縮ですが、このスカイセンサーNEO3の履き心地を書いてみたいと思います。


履き心地(靴ひもについて)


このシューズは私が持っているものの中で唯一のフラットソールです。
一体どんな履き心地なのだろうと、ワクワクしながら足を入れたのですが、履いてみてちょっと戸惑いました。
その理由は、靴ひもが短くてギリギリでしか結ぶことができなかったからです。ひもは短かすぎる場合は結べなくなってしまいますので、長すぎるよりも問題があります。
静岡マラソンで履くかもしれないとも思っていたのですが、履き心地がしっくりこないので、すぐにレース使用の候補から外しました。(静岡マラソンのシューズについてはこちら)。

その後、靴のサイズについていろいろと経験を積んで(詳しくはこちら)、靴ひもはギュッと締めないと足が靴の中で動いてしまうという事実に気づきました。以来、ランニングシューズを履くときは全ての穴をギュッと締めるようになりました。しかし、このスカイセンサーを履くときは、それよりもっときつく締めてみたところ、靴ひもの長さがちょうどピッタリ!
驚きました。誤った使い方をして文句を言っていたクレイマーのようなものでした。

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きつく締めないと履けない?

ところで、このスカイセンサーNEO3の問題ですが、ひもが短くなってしまったのは、単に無知が原因ではありません。
このシューズは初めて試した時は、他のシューズでも同じ締め方をしていたはずですが、ひもが短くなるようなものはありませんでした。
どうもこのシューズの特徴の一つがここに隠されているようで、ひもを緩めに履くと、アッパーの足の甲のひも部分が広がってしまいます。この時、左右のひも穴の間隔が広がって見た目が悪い上、かかとのホールドも悪く、抜けてしまうような感覚がありました。

ところが、靴ひもをギュッと締めると、しっかりと左右の穴からアッパーのサイドが寄せられて足にフィットします。つまり、しっかりと締めないと履けない構造となっているのです。
このシューズのアッパーには無駄がないということだと思いますが、同時に、ひもの役割が大きい分だけ、締め方ひとつでフィット感を調整できるということでもあります。


特徴的なひも穴部分

下の写真を見ていただけいれば、わかると思いますが、ひも穴のある明るいオレンジ色の合成皮革の部分が波打っています。
この部分を外れた2か所の穴は、アシックスのロゴをかたどった黒いライン上にあり、サイドのメッシュの部分を直接引っ張る構造になっています。
詳しいことはわかりませんが、ここに靴ひもが有効に働く工夫があるようです。
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私の持っているシューズでは、他にこれほど凝ったつくりものはありません。恐らく、このようなつくりにする方が、よりコストがかかるのでないかと思われます。


同シリーズの穴の位置の画像比較

ちょっとこの靴ひもの穴について気になりました。
スカイセンサーNEO3はかなり古い型ですので、今売られているこれより新しいタイプのひも穴の形状がどうなっているのかを調べてみました。
まずはこちら↓の「スカイセンサーJAPAN」(※画像はAmazonより)


● SKYSENSOR JAPAN TJR071

こちらはひも穴の皮革部分がギザギザとなっていますが、ひも穴はすべてこの部分を通っています。しかし、穴の位置は真っ直ぐではないので、ここにも何か特別な効果がありそうです。

続いて、「スカイセンサーGLIDE 4」。


● SKYSENSOR GLIDE 4 TJR335


こちらは、皮革部分が真っ直ぐな上に、アッパーのサイドが長いようです。
このGLIDE 4は、靴ひもの影響はNEO3に比べて少ないと思われます。NEO3とはアッパーの構造については、コンセプトがまったく違うようです。


以上、NEO3は、靴ひも部分が特殊で、他のシューズと違うため少し詳しく見てみました。スカイセンサーの一番の特徴である「フラットソール」については、次回ご紹介したいと思います。 

つづく