以前、風邪は気合いランニングでは治せないので、静養するのが正解という記事を書きました。( マラソンタイムは上がっても、風邪は気合だけでは治らなかった話

今回は、これとは逆に、気合いのランニングで身体のだるさがふっ飛んだ話をすることにします。

前回の記事で、週末は風邪のために家で寝て過ごしたことを書きました。
この風邪の症状は、先週月曜に鼻炎の症状が出て風邪薬を飲んだことから始まりました。水曜になっても症状は変わらず鼻炎だけで身体はだるくもない。
風邪とは何か違うので、知り合いに話してみたら、花粉症ではないかと言われました。

花粉症と思ったもの束の間、今度は急に微熱が出るようになったため、
これはやはり風邪だと納得して週末はなるべく安静に過ごしましたというわけです。
週が明けて今週月曜の朝になると、鼻炎も熱も収まったものの、時々、思い出したように微熱が出る状態が続きました。


花粉症であると再宣告される

身体を少しは動かす必要があると思い火曜にスポーツジムにいき、ランニング仲間のAさんと話していると、それは花粉症だと言われました。よくよく聞いてみると、花粉症は鼻や目にアレルギー反応を起こすだけではなく、熱まで出るというのです。
知らなかった・・・花粉症って本当に大変なんですね・・・
私も熱で身体がだるくて動きが鈍くなりました。
確かに、自分でも風邪の症状としては、鼻炎と熱だけだからおかしいと思ってはいました。

「耳鼻科に行った方がよい」と言われましたが、混んでいる病院が嫌いでピロリ菌の治療も自分で行った私ですので、何とかここは自力で治したい。


「病は気から」を思い出す

ここで思い出したのが、こちらで紹介した『「病は気から」を科学する』という本。この本は、
身体の症状は、心や気持ちの影響が意外と大きいということを多くの例を挙げて紹介しています。

この本では「マラソンの疲労は、脳が作り出す防御的な疲労である」ということで、疲労には身体よりも脳の影響が大きいと説明しています。

私がAさんから花粉症の症状について「身体が花粉を病原菌と勘違いして、防御反応の一つとして熱を出す」ということを聞いたとき、この本の疲労と脳の関係を思い出したのです。

花粉症の「脳の勘違いによる発熱」は、マラソン時の「脳の防衛反応による疲労」に似ている。
(私が勝手に思っているだけですけど)

花粉症の発熱も、マラソンの疲労も原因は脳の勘違い(?)


そして脳の勘違いをふっ飛ばす走りに

ここからは、自分の身体を使った実験となります。(※真似しない方がいいかも)

私は次の仮説を立てました。

発熱が花粉に対する脳の勘違いから生まれるとすれば、しっかり走れる身体であることを脳に教えてあげれば、脳は自分の身体が健康だと考え断続的発熱を止めるのではないか
 
この仮説に基づいて、昨日、少し身体がだるかったもののランニングマシンを使い実際に10km走ってみました
時速11km(キロ5分45秒)でゆっくりと。走り始めるとすぐに汗が出てきました。
2kmまでは重かったものの、それ以降は身体が動き始めました。
しばらく走っていなかったため、6kmぐらい走ると疲れが出始めました。
しかし、気合を入れて、花粉症を吹き飛ばすためにスピードを落とさず走り続けました。
そして何とかペースを落とさず10kmを完走しました。

終わってみるとほどほどに汗をかいて爽快。久しぶりにランニングをして体が軽く感じられました
走り終えると、夜も10時を過ぎていたため自宅に帰るとすぐに寝てしまいました。


そして翌朝(今朝)

目覚めてみると、鼻炎も寒気も感じません。身体もいつもよりも軽く感じられます
試しに鼻をかんでみても、詰まっているものもないようです。
昨晩の10kmランニングが効果を発揮したのかもしれません!
うまいこと脳の勘違いを正すことができたようです。

体の調子が良くなり今日1日は活動的に過ごすことができました。
やる気に満ち溢れ、会う人たちには笑顔を乱発し、買い物のレジでは順番を譲ってあげるほど親切な人間になりました。効果は絶大!


しかし・・・

夕方になると、体が少し重いと感じる
ようになりました。
どうやら頭がぼーっとしてきたようです。
うーん、つまり、ランニングで花粉症を退治できたのは、1日にも満たない短い時間であったということ、でした・・・
今はこれを書いていますが、頭はすっきりで微熱もありません。
ですが、明日の夕方にはまた微熱が出そうな気がしています。

それでも継続は力なりと言います。
明日もう一度走ってみて花粉症を飛ばしたいと思っています。
ひと月もすればきっと花粉症も消えていることでしょう。
その時はきっと花粉も消えているでしょうから。