2020年2月16日(日)に静岡県浜松市で開催された「浜松シティマラソン」。

最近走ることが少なくなってしまった私は、せめて地元のこの大会で日ごろのとても小さな練習の成果を発揮したいと意気込んでいました。
自己ベスト更新は無理としても、「意外と走れるじゃん、オレ」という自信が欲しかったのです(笑)

しかし、当日の天気は予報通りの「雨」

そして、結果は「不参加」、つまり「不戦敗」。
私は負けました。土俵に上がらなければ「負け」ですので。

今回の参加取りやめの理由


今回は、「」が不参加の理由です。
ケガや病気ならまだしも、「雨」は理由としてはかなり「下」のような気がしますね。

雨はランニングに対する情熱を測る温度計のようものです。雨でレースにでない人は、情熱が足りません。私には情熱が足りなかったのです。

しかし、だれもがマラソンバカになれるわけではありません。普通の社会人は、雨で風邪をひくリスクを考えれば、不参加はごく普通の判断でと言い訳めいたことを言っておきます。

失われし情熱はどこへ

ところで、最近ブログを更新していませんでしたが、これも忙しいことで走る距離と時間が減ってしまい、ランニングに対する情熱が失われたきたことを意味しています。

雨の日になぜ走る?
情熱がないので、この問いに対する答えが見つかりません。
特に、大会当日の早朝の大雨を見た後には完全に、走りの情熱は消えていました

情熱の弱まりは2日前にはすでに感じていました。
天気予報がこの雨を予測していたからです。

今どきの2日前の天気予報はほぼ当たりです。
浜松市の中心部の雨確率は80%。どんなランナーでも参加予定の大会で雨が降るとなれば、大会に参加にするかどうか一瞬考えてしまうことでしょう。

室内ランニングで軟弱化

最近の私はあまり走っていません。時間がないので、走る時はトレッドミルがほとんど。走行距離は月100kmくらいで、外は月に2回程。以前は月250kmで外も良く走っていたので、今とは比べものになりません。
外の寒さに弱くなった今の私は、冬の強風を聞くだけで、走る気をなくしてしまいます。

そんな軟弱ランナーの私は、真冬の雨の大会を考えると不安が襲いました。2年前のキレキレの自分ならば「雨もまたオツなもの」くらいの気分でしたが、今は昔の話です。
やはり外をたくさん走ることがレースへのモチベーションを上げるようです。


レース中はそんなに降らなかった

ところで、今年の浜松シティマラソンは、実はそんなに雨が降っていませんでした。
早朝の雨は弱まり、スタート時にはパラパラと降る程度。1時間30分くらいのタイムであれば、そんなに濡れることもなかったのです。
つまり、もしレースに出ていたら、けっこう快適に走れていたはずなのです。
結果論ですが、振り返ってみるととても残念です。
小雨のレースは走りやすいのです。

雨のレースの利点

雨のレースは悪いことばかりではありません。メリットもあるのでいくつか挙げてみます。

1.呼吸が楽

雨の時は乾燥時に比べて呼吸が楽です。理由はよくわかりせんが、走っていてゼエゼエしにくくなります。

2.紫外線が少ない

日光がさえぎられるので、紫外線が少なくまぶしくないのでサングラス不要。また、女性のお肌にも紫外線の害が少なくなります。

3.花粉が少ない。

雨が降れば花粉も少なくなります。花粉症ランナーには良い条件になります。


4.参加費が無駄にならない

参加しない場合には、参加費の返金がありません。今年は新型コロナウイルスによる大会中止が相次いでいますが、その場合でも返金がありません。出られるのであれば、なるべく出たいものです。

5.困難なことを成し遂げた達成感が得られる

雨のレースの参加に迷う私のようなランナーは、雨レースの参加自体が大きなハードルとなっています。この心のブレーキを解き、参加できたとしたら大きな達成感が得られるでしょう。

6.「雨」という自然を体感できる

私たちは普段、雨の日は傘をさしたり、カッパを着たりして外に出ます。びしょ濡れで道を歩くことはほとんどありません。そんな非日常の体験を普通に行うことができるのが雨のマラソン大会のメリットと言えないこともない。



以上、思いつくままに雨のレースのメリットを書きましたが、もちろんこれよりもたくさんのデメリットもあったりします。だから私も今回は棄権してしまったのです・・・

出ないよりは出る方がいい


雨のレースは今後もあるはずです。そんなときに、もしランニングへの情熱が弱まってしまってたとしたら、出ない理由ばかりを探してしまうものです。そんな時に、ここに書いた6つの雨レースのメリットを思い出して、出場への意欲を駆り立てていただければうれしい限りです。

「浜松シティマラソン2020」は、自分の心の弱さが出てしまったレースです。雨にも負けず新型コロナウイルスにも負けずに参加した人たちは、私から見ると偉大な勝者です。もちろん、エントリーした各人がそれぞれの判断に従って出場するかどうかを決めればよいことですので、「雨でも出れば勝ち」というのではありません。
しかし、雨にも負けずに走ったランナーは、雨に負けて走らなかった自分にはとてもまぶしく見えるのでした。

レース後日談

この話には後日談がありまして、レース翌日、同じジムに通う初心者の50代女性ランナーに私の不参加を報告しました。
私が、雨がどうのこうのと、不参加の理由を説明し終えると、彼女は「勝った」とニヤリと笑いました。

私の、完敗です。