なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。 それ以来、50歳を過ぎた今も、なぜか走り続けています。 走ることにどんな意味があるのか? 「からだ」「こころ」「グッズ」「レース」「本」などから、走ることについて考える、ランニングブログです。

2018年03月

かなり遅くなってしまいましたが、前回の東京マラソンの報告に続いて、静岡マラソンの報告をさせていただきます。


今年の静岡マラソンは特別でした。

なぜかと言うと、フルマラソンを2週連続で参加したからです。これは私の人生において初めての経験でした。


友人たちに「2週連続でフルマラソンを走る」と伝えると、馬鹿ではないかというような反応が返ってきました。親切な友人は、くれぐれも怪我をしないようにと言ってくれましたが、反応によって友人達の性格がよくわかりました。今後の参考にしたいと思います。



マラソン1週間前


一週前は、東京マラソンに参加していました。

頑張って走ったので疲労は大きく、三日後の水曜日にはなかなかの筋肉痛が襲ってきました。
走る練習はほとんどせずストレッチを入念に行い、疲労抜きに専念しましたが、40代も後半の私の疲労はそう簡単に抜けることはありませんでした。

それでも金曜日くらいになると、だいぶ体も軽くなり、なんとか走れるんではないかという気持ちになってきました。前日の土曜日には、カーボローディングのつもりでご飯をたくさん食べました。
そして、体力がだいぶ回復したような気分になり、レースプランを考えたりもしました。



マラソン当日朝


朝は4時半に起き支度を開始。しかしどうにも身体に力が湧いてきません。

本当はもっと眠っていたかったのですが、仕方なく起きたという感じ。やっぱり前の週2レースで自己ベストを出すと、気持ちが次のレースに向かわないようです。

これに加えて問題だったのが、静岡マラソンのスタート時間の「8時20分」。
正直なところとても早い。大抵のマラソンは9時ですので、支度が大変です。しかも荷物預けは30分前。7時50分にはすべてを完了していないと、間に合いません。


ということで7時50分までに、荷物を預けるべく家を5時半に出発し、会場となる駿府公園には6時50分頃に到着。着替えをしトイレを済ませ、7時45分に荷物を預けて、軽くアップなどしました。



整列からスタートまで


荷物を預けた後、整列場所に向かいましたが、私が並ぶBブロックは自分の予想とは反対の方向にあり、かなり遠回りをして整列することになりました。

ブロックの閉鎖時間は8時。本当はもう少し早く並ぶつもりでしたが、結局整列できたのは閉鎖時間5分前。ギリギリな感じになってしまったので焦りました。

さて、いよいよスタート時間が近づいてきました。しかしやはり、身体は前の週とは違い、少し重たい感じがします。 開会式ではゲストランナーの勝俣州和さんが何か面白いことを言ってるな気がしますが覚えていません(笑)。



スタートから20km


8:20号砲。

前の方はスタートした様子ですが私のいる位置は、微動だにしません。10秒ぐらいしてゆっくり動き出しました。少し動き出すとまた止まってしまうのろのろスタートでした。スタートするまでに3分はかかったような気がします。


スタートの青いマットを踏んでいよいよスタート。周りの混雑を見ながらペースを合わせて進みます。500mぐらい行ったところで、自分のペースに持って行きました。私のプランでは4分35秒ぐらいでしばらく行けたらいいなと思っていました。

最初の2kmは予定通りのペースでいきましたが、やはり身体が重いため、少しずつペースを落としていきました。
10kmを過ぎる頃には、ベースはキロ4分50秒ほどに落ちていたと思います。

どのみちベスト更新は狙えないため、楽しんで走ろうと途中の給食で、安倍川餅をいただきました。


20 km の通過タイムは、 1時間40分東京マラソンと比べると8分ほど遅い。しかし、2週連続のフルマラソンでこのタイムなら悪くないと思いました。


20kmから30km


20km過ぎハーフ地点を過ぎると、体に異変が起こりました。
体に力が入らなくなってきたのです。東京マラソンでも異変は起きましたが、 比べ物になりません。
同じぐらいのペースで走っていたランナーたちには置いていかれ、後ろのランナーたちが追い越していきます。

23キロぐらいからは、腹筋が痛み出し、25キロぐらいからは足も痛み出したので、ついに歩くこととなりました。

歩いても楽しんで走ればいいや、と気持ちを切り替えましたが、体の疲労感の方が大きく、全然楽しむことができませんでした(笑)。

途中の給食では、おでんもありましたが、とても食べる気にはなりませんでした。

長い長い海岸線をひたすらゆっくりと走ります。

ときどき歩き、また走るの繰り返し

先週は元気だったなあ、と懐かしく思いました。


30kmからゴール


30kmを過ぎると気温も上がり、疲労はさらに濃くなってきました
歩く距離も時間も長くなり、距離の表示もなかなか進んでいきません。途中のエイドには、いちごや安倍川餅もありましたがすスルー。35km地点には、食べてみたかったもつカレーがありましたが、食欲がわかずここもスルーすることとなりました。

歩いては走る、歩いては走る。この繰り返し

後ろからは元気のいいランナーが私を追い抜いていきます。私のゼッケンは「B」でしたが、周りには「C」や「D」のランナーたちがいっぱいです。「A」のランナーも見かけましたが、この状態の私が出会うAのランナーは、私よりも疲れ切っている様子でした(笑)。


そしてなんとか40km。あと少し。なんとかペースをあげましたが、自分の印象としては競歩をしているような感じでした。

ちょっと嬉しかったのは、序盤に見かけた赤いTシャツの中年男性ランナーを前方に見つけたことです。「ずっと先に行ってしまったはずなのにこんなところで出会うとは!」と、このランナーを追い越そうと残りの1kmで頑張り、ゴール前で抜き去りました。中年の競歩対決。私が勝手に勝負しただけですが・・・


そして残り100m。FINISH写真を意識して、最後だけは走ってゴールしました。

タイムは...
サブ4は何とか維持しました
もはや体力ゼロ。



とにかく疲労が大


2週間連続のフルマラソン。ランナーの皆さんにははっきり言っておすすめしません。

疲れが異常です。


シューズは東京マラソンに続いて、スカイセンサーを履きましたが、記録狙いではなかったので、練習用のシューズにすれば良かった。ソールからすり減って、もったいないことをしました。

今年は運良く東京マラソンに当選し、2月24日(日)東京を駆け抜けてきました。


この時期、確定申告などで忙しく、なかなかブログにまで手が回りません。
少し遅くなってしまいましたが、東京マラソンの記録をご報告したいと思います。

ご存知の通り、今年の東京マラソンでは設楽優弥選手が日本記録を更新し、何かと話題になっていました。
私も設楽選手に負けないぐらい気持ちだけは頑張りました!



前日の受付


東京マラソンは前日までに受付を完了しゼッケンなどをもらう必要があります。
受付会場となる東京ビッグサイトに到着したのは、前日の13時過ぎ。係員の誘導に従って受付を目指しましたが、そこにたどり着くまでには長蛇の列が・・・。

列は会場の建物から屋外に延びてくねくねと蛇行。その距離は1キロぐらいになったのではないかと思います。受付にたどり着くまでに1時間。私より30分遅れて到着した人達はもっと時間がかかったのではないかと思います。


受付では顔写真を撮影のほか、腕にはプラスチックの輪っかをはめてもらいます。セキュリティ上必要なこととは思いますが、受付の列は長くなるし時間はかかります。もう少し簡易化されると良いかなと思います。


受け付け会場では東京マラソンEXPOが開催されていました。マラソン大会に併設のイベントとしては、おそらく日本一の規模です。スポーツ・医療・食品などの企業や団体が出店していて楽しいのですが、人が多くて疲れます。翌日のレースを考えて早々に退散しました。



レース当日朝


5時に目覚め、ホテルの部屋で早速準備を開始しました。
レース用の「衣装」に着替え、朝ごはんにはコンビニのおにぎりを3つ。その後、トイレを済ませ、
荷物をまとめて少し時間が余ったのでストレッチなどをして、いざ新宿に向けて出発!


移動の地下鉄では、新宿に向かう多くのランナーたちに出会いました。 車内にいたイギリス人の男性と話をし、新宿まで一緒に行きました。見た感じ60歳ぐらいの男性でしたが、今回は3時間40分ぐらいで走りたいとのこと。



会場入り、整列、そしてスタート!


新宿駅には8時前に到着。

会場に入るにはセキュリティチェックを受ける必要があります。しかし、会場内のトイレは混むものなので、その前に公衆トイレに寄っておきましたが、やはり、これが大正解。
荷物を預けて、念のため最後のトイレに向かうと、そこにはやはり長いの列が・・・。列はなかなか進まず、整列時間に間に合いそうになかったので、直前のトイレは諦めることとなりました。


スタート時間は9時10分。私の整列場所はBブロック。周りには外人もたくさんいて国際色豊かです。
私の前にいたイギリス人とおぼしき若い男性はなぜか座り込んでいます。日本人にはいないタイプなので、これもまた国際大会の醍醐味だなどと、感心しました。


9時10分号砲。東京マラソン名物の紙吹雪が舞い上がりました。それが丁度、前を走るランナーの頭に乗っていたのでちょっと笑えました。

私のスタートは号砲から約2分。東京マラソンはもっと時間がかかると思っていたのでラッキーでした。



スタートから20km

東京マラソンの前半は7km地点まで下り基調です。私は、この下りを利用して前半に貯金をしておくプランを立てていました。
走ってみると体が軽く調子がいい。良い記録が出そう。
しかし、30km過ぎからペースが落ちるのがフルマラソン。あまり飛ばしすぎないように注意しつつキロ4分30秒のペースを目安に走りました。


東京マラソンは参加者が多く、周りを走るランナーの数は地方の大会とは比べものになりません。いつもなら何人か目安になる選手を見つけて走りますが 、東京マラソンではランナーが多いので自分の時計と距離表示を目安にしました。


また、東京マラソンが他の大会と比べて沿道の応援が多いです。今回は友人が何人か応援に来てくれていて、飯田橋・浅草・品川で待っていると連絡がありました。せっかく来てくれるので、この3ヵ所ではしっかり走ろうと心がけました。

飯田橋に来るとガードを過ぎた6km地点付近で友人を探しましたが、見つかりませんでした。東京マラソンは応援も多いので、はっきり言って沿道の友人をランナーが見つけるのは困難です。
15km地点の浅草には、飯田橋よりもさらに多くの観客がいましたが、応援の友人が見つけてくれたため、挨拶することができました。応援の皆さんは事前に相手の「衣装」を確認しておいて、マラソンの「応援ナビ」などで走行している位置を確認して、ランナーを発見することをお勧めします。



20kmからゴールまで


20kmまでは快調に走りました。20kmの通過タイムはほぼ予定通りの1時間32分。 このタイムで通過したとき、私は自己ベストを大幅に更新するような予感がしました。
しかし、やはりフルマラソンはそんなに甘くありません。
26kmの浜町の明治座付近で、お腹に差し込むような痛みが起こりました。少しペースを落として我慢すると、なんとか痛みは治りましたが、それは始まりにすぎませんでした。


30kmの有楽町あたりから左膝裏が痛みだし、大幅にペースダウン。予想されたこととはいえ実際にペースが落ちると結構ショック。さらに輪をかけたのは、前半に追い抜いた人たちが、涼しい顔で私を追い越して行くことです。
前半のオーバーペースが原因です。
もちろんマラソンではよくあることですが、「また同じ失敗をしてしまった」と自分の愚かさが身にしみます。
前半調子が良かったのはランナーズハイでした(笑)。


36kmの品川では友人が声をかけてくれました。
しかし疲れた私には、もはやそれに応える気力はなし。もしかしたらひきつった笑いを見せていたかもしれません・・・

37km過ぎからは、あまり速くないちょうどいいペースの外人さんがいたのでその背後ずっとをかけることになりました。なんとか食らいついていこう38km地点までその背中を見ていましたが、結局最後は振り切られました。

そして残りあとわずか。石畳のような最後の直線。もうゴールは近いのだと気力をふり絞りましたが、もはや体力なし。
この石畳の道、思ったよりかなり長かった。いつまでたってもゴールが見えません。
「あーあー、果てしーないー」という昔の歌を思い出しました(クリスタルキングだったか?)。


そして、遠くに見えていた信号に近づくと、前を走るランナーたちが左に曲がっていくのが見えます。
「おお、あそこが最後のカーブに違いない」と元気100倍。最後のスパートにかかります。周りのランナー達も考えることは同じのようで一様にペースが上がっていきます。全員ぺースが上がるので、位置関係はあまり変わりありません。そして最後の直線、ゴール手前20mくらいで、前のあんちゃんが両手を広げるから邪魔(笑)。
このあんちゃんの腕をよけて、疲労困憊のゴール。


記録は3時間16分
なんとか自己ベストを更新することができました。


ゴール後

ベスト更新に嬉しい気持ちはありましたが、自己ベスト出した後はだいたい身体がシンドイ
とにもかくにも疲労困憊。

しかも東京マラソンは参加人数が多いためゴール付近で座り込むことができません。
係員に誘導され、てくてくと歩いて行きました。やがて水をもらい、さらに歩いてタオルやら食べ物やらメダルやらをもらい300mぐらい歩いてようやく荷物受け取りにたどり着きました。

もう少し遅いタイムになると、荷物の場所がもっと遠くにあったようです。ゴール後の歩行は大変だったでしょう。

しかし、ゴールが東京駅なのでとても便利です。ゴール後の歩行はシンドイですが、着替えた後の地下鉄移動は近いので楽。友達の待つ市ヶ谷の飲み屋に向かい、1時間後には生ビールを頂くことができました。



今回のシューズ


使用シューズはスカイセンサーでした。
去年のフルマラソンの勝負レース「静岡マラソン2017」では、ウェーブエンペラーTRを使用しましたが、今年履いてみるとフィット感がイマイチだったためスカイセンサーで調整しました。

東京マラソンでは、このスカイセンサーが最初から最後まで問題なく私の走りをサポートしてくれました。
20kmまでのキロ4分20秒のペースでも、とても軽快。後半疲労からフォームが崩れても、中で足が滑ることもなく最後まで靴擦れなどはありませんでした。

スカイセンサーは結構気に入っているので、新しい型のをもう一足買おうと思っています。しかし、スカイセンサーは値引きが少なく、デザインも奇抜な感じ・・・。まだ購入をためらっています。



まとめ


東京マラソンは当たらないものです。
私のまわりには一度も当たったことがない人が多数います。

しかし、私は今年3回目の出場をすることができました。
こんなところで運を使っていいのか分かりません。
しかし、そういう星の元に生まれた人間であるのだろうとポジティブに考えることにしています。

やっぱり東京マラソンは最高です。大会規模、コース、走りやすさ、応援の数などなど。

来年もくじを当てて、自己ベスト更新を目指します。
今日からまた応募のクリックの練習です!(笑)


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