なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。 それ以来、50歳を過ぎた今も、なぜか走り続けています。 走ることにどんな意味があるのか? 「からだ」「こころ」「グッズ」「レース」「本」などから、走ることについて考える、ランニングブログです。

2017年09月

だんだんと涼しくなり、外でのランニングがしやすくなってきましたね。
前回、入院していたと書きましたが、今は普通の生活に戻りました。
しかし、まだ走ることができません。今は軽い運動をする程度にとどめています。


夏は暑くて走らず。今は不調で走れず...

この夏は、筋トレとヨガなど身体のバランスを整えるようなトレーニングをおこない、走り込みはしませんでした。昨年の夏の長距離走は、あまり効果がなかったためです。
今、秋が近づき涼しくなってきました。しかし、いよいよ走り込みという時期が来たのに、私はまだ走れません。

来週くらいには走れそうですが、いきなり30km走るというわけにはいかないでしょう。少しずつ「走れるからだ」をつくる必要があります


走れなくなった私の今

「ランナー」とは走る人のことをいい、走らない人のことをランナーとは言いません(たぶん)。
一時的とはいえ走れない状態に置かれてみて、自分は何が変わったのか、この機会に考えてみました。

まず、ランニングの話題が少なくなりました
以前は、「いつも走ってます」というオーラを出していて、「今日は○○km走った」などという言葉が友人との会話で必ずとり交わされていました。それが今は、あまり走ることについて触れてほしくないというか・・・。
ランニング仲間とは練習なども一緒にしないので、少し距離ができてしまっています。
やはり、走れないときは、ランニングに関することからは遠ざかっていくもののようです。

生活習慣も大きく変わります
走らなくなるので、週末に時間が大きくとれるようになります。ジムに行っても30分~1時間早く帰るので、時間が余ります。
この浮いた時間を何に使うか?
文化系人間のわたしはだいたい読書します。しかし、最近は、Amazonプライム無料の映画(Amazonプライムビデオ)を観るようになりました。映画やドラマが好きならかなりお得ですが、見すぎてしまうため危険です。かつてランニングに使っていた時間を、ハリウッドの血なまぐさいアクション映画や、吉本のお笑い芸人のビデオを観ることに費やすのはどうなのかと考えてしまいます・・・。


走れることは素晴らしい

走れない状態がつづき、走ることから遠ざかること約1ヵ月。その気持ちはと言うと・・・
走れていたあの頃は良かった・・・(しみじみ)」
走れていたときの脚の感触、汗、疲労、移り変わる景色など、すべてが懐かしく感じられます。
凡人の私には、失ってみないとその価値がわかりませんでした。

元気なときは「走れること」は当たり前で、走れなくなることは考えないものです。
もちろん、これまでにはねん挫などで走れないこともありました。しかし、ケガで走れなくてもあまり気になかったのは、「ケガもランニングのうち」のような考えがあったからではないかと思います。
今回はケガ以外で入院をして、身体が動かせないときもあったので「走れること」について、より深く考えさせられることとなったのでしょう。

「走れること」とその条件

ところで、「走れること」には、「走れる身体」のほかに「意志」と「時間」が必要だとわかりました。
走ろうという「気持ち(意志)」は、ダイエットや健康、レースタイムなさまざまな動機に基づいています。私の場合はレースのタイムで自己ベストを出すのが一番のモチベーションと思っていましたが、意外と走ること自体が好きだったようです。

走るための条件として「時間」も必要です。身体が回復したときにランニングの時間を取り戻せるように、ビデオ鑑賞などにハマり過ぎないように気をつけなければなりません。


今シーズンの初レース

今シーズンの初レース(フルマラソン)は、10月29日開催の島田大井川マラソンです。
残り約5週間となりましたが、まったく走っていない状態。9月から走り込む予定が狂いました。
これほど走り込みができていないシーズンは、ここ数年ではありませんでした。あまり期待はできませんが、結果はどうなるかわかりません。短い期間の練習だけでどの程度の走力がつくのか、その点に興味があります。
島田マラソンは、シーズン初めで気温も高いため、例年、途中でバテてしまい4時間ぐらいでゴールしています。サブ4が目標でしたが変更し、サブ4.5(4時間半)を目指すつもりです。


冬には自己ベストを狙えるか?

約1ヵ月まったく走っていない状態から、本命レースの静岡マラソン(2月開催、フルマラソン)までにどこまでタイムをあげることができるかが問題です。
体重は8月半ばに比べて1kgほど少なくなっています。体脂肪率は逆に増えているので、筋肉が脂肪に変わってしまったのではないかとみています。
このようなコンディションで自己ベスト更新を目標にするのは、ちょっと無謀な気がします。
今シーズンに関しては、出遅れてしまったためにどのくらいのタイムを狙うか迷いましたが、自己ベスト更新の前に、まずはキロ5分で走り切る3時間半を目指そうと思います。

今シーズンは、回復の具合を見ながら、3時間半が見えたら自己ベストを狙ってみたいと思います。


夏も終わりが近づいてきたようです。
先週、ブログを更新しようと思っていましたが、1週間ほど入院していたためかなわず。
(入院とその影響についてはまた改めて書くと思います。)
入院前は、病院で更新しようと考えていましたが、病院というものは規則が多くて問題があり、更新できませんでした。
結局、この夏の更新は2週間に1回ペース。もう少し書きたかったです...


今年の夏の練習メニュー

すでに何度か書きましたが、この夏は屋外での走り込み(ロング走)の代わりに、「ヨガ」「トレラン」「筋力トレ―ニング」の3つを練習メニューとすることにしました。
ヨガとトレランについてはすでに書きましたが、今回は夏メニューとして私がやっていた「筋力トレ―ニング(筋トレ)」についてのご報告です。

だんだんと秋が近づいているのに「夏の練習メニュー」の話で恐縮です...


通常の筋トレに加えて

筋トレというと、腹筋やスクワットなどランナーが行うものがいろいろあると思います。
私は普段から、ジムでは腹筋運動とランジ(足を前後に大きく開いて腰を落とす戻す)を行うようにしていました。それに加えて、上半身では背筋や肩を鍛えるために、懸垂も取り入れています。
この夏は、足腰のパワーアップのために、ウエイトトレーニングを取り入れました。つまり、重りを使ったトレーニングのことで、簡単にいうとバーベルを使います。


なぜウエイトトレーニングか?

ウエイトというと短距離や瞬発力が必要な競技や、パワーがモノを言うスポーツ、あるいは美しい筋肉を競うボディビルなどの競技で練習に取り入れられるもので、持久力を競うマラソンでは必要ないように思われます。
しかし、ある日、1980年代にやり投げで活躍した溝口和洋選手について書いた『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』(上原善広著)を読んでいたら、ひ弱な日本人がたくましい外人と渡り合うにはウエイトトレーニングて鍛え抜くしかない、というようなことを言っていました。
私はこれを読んで考えました。
外人はおろか、日本人の中でも私のようなひ弱な文化系人間が、身体能力に優れたランナーたちに少しでも追いつくためにはウエイトが必要でないか?


とりあえずやってみたウエイト

ウエイトに興味をもったときに、たまたまジムで知り合いがバーベルを持ってスクワットしていました。これはチャンスと思い、近づいて話しかけると、やり方を教えてくれることになりました。
私の重量はバーの重さが20kgで両端に10kgずつで、計40kgでやることにしました。
40kgという重さ、ランナーの皆さんはわかりますでしょうか?
もし40kgの女性が近くにいれば、その女性を肩で担いだ感じです。想像してみてください。男性はテンションが上がるかもしれませんね。

さて、この40kgをかついでスクワットをしてみるとこれがなかなか重い。でも、この重さがいつもとちょっと違う感覚を引き起こします。
マラソンは、荷物も持たずにひたすら走るだけですから、この重量感はとても新鮮。20回もやると汗が出てきました。汗が出るのが早い。ランニングならこんなに早く汗をかきません。
何となく気に入ったことと、これは足腰に効くと感じたので、このウエイトを使ったトレーニングを導入することにしました。


私のウエイトのメニュー

ウエイトトレーニングとして導入したのは、この3つの種目です。

1. スクワット
腰を完全に下ろすフルスクワットを目指してやりますが、初心者ですし、ケガをしそうなので、下ろせるところまで下ろすようにしています。
回数は20~30回程度ですが、その日のコンディションによって回数は調整します。他のトレーニングについても同様です。
ウエイトを用いたスクワットは思っていたよりもできました。ランニングを何年も続けているうちに足腰がそれなりに強くなっていたのでしょう。


2. ランジ
ランジは右脚と左脚を変えて、20回ずつ行なっています。スクワットは両足で支える感じであるのに対して、ランジは前脚と後ろ脚がそれぞれ重量を支えている感じがします
40kgのバーベルを担いでいるので、身体がぶれで左右に傾きます。これを必死でこらえながら腰を落としていきます。
男性は40kgの美女を担いでいると想像しましょう。落としたら大変です。ふらついたら、美女を落としてはならないと思ってやれば、きっと踏ん張りが効くはずです。
始めは5回ぐらいしかできませんでしたが、今は10回1セットを2~3セット、左右の脚を変えてそれぞれ行っています。


3. デッドリフト
ランナーにはあまり馴染みがないトレーニングではないでしょうか?
床に置いたバーベルをつかみ、真っ直ぐに立つまで身体を起こして、股関節付近まで持ち上げる種目です。これで背中、お尻、太ももの裏の筋肉が鍛えられるようです。
私はランニングについては、身体の裏側を鍛えることに重点を置いているので、このトレーニングは欠かせません。
デッドリフトで背筋を鍛えることで、疲れると猫背になりがちな上半身を真っ直ぐに維持したいと考えいます。フルマラソンの30km以降で効果が発揮されることを期待しています。



まとめ

ウエイトトレーニングは、一般の市民ランナーにはあまり馴染みのないものだと思います。
私はこれまでにバーベルを使ったトレーニングの経験がない無かったため、この感覚がとても新鮮に感じました。
このトレーニングを週に3回、2ヵ月ほど続けていますが、体幹と足腰が前よりも安定してきたように感じています
慣れてきたら、重量をもう少し重くして、走りを安定させる筋肉を増やしていけたらと思っています。

強化された筋肉で、秋以降の走りがどう変わるのか楽しみです。


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