なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。40代半ばを過ぎた今も、なぜ走り続けているのか? 走ることの意味を問い続ける平凡なランナーが、身体や心理のことからグッズ、レース、書籍のことまで幅広い視点から展開する、一味違うランニングブログです。

2017年08月

今年の夏は、私の住む東海地方も雨と曇天が続いています。
せっかくの夏休みでも屋外の活動予定を入れても、悪天候に予定を潰された人も多いと思います。
そんな中、去る8月14日、天城山トレランを決行しました。
トレランは前回もお伝えしたとおり("私が夏に行う走らないトレーニング:「ピラーヨガ」")、夏の練習メニューのひとつです。
今回は、トレイルランニングについてのご報告です。


延期の後に

トレランは当初、8月12日に予定していました。
しかし、その日は前日に雨予報だったため延期して8月14日に決行することとなりました。幸い雨の心配はなさそうで、友人と二人で5時半に出発して伊豆半島の天城山を目指しました。

(天城山については今年のゴールデンウィークに走りましたので、こちらの記事をご覧ください→"GWラン2017(その3)男ふたり。"天城越え"トレラン!")。


ところで、天城山の良いところは夏でも蜘蛛の巣が少なくて走りやすいところです。トレランをするひとなら知っていると思いますが、夏山は、虫や蜘蛛の巣、伸びた草などで走れないところがたくさんあります。涼しい季節は良くても、暑くなると環境がガラリと変わってしまうので、気をつける必要があります。そんな中でも、天城山は夏でも空気が清く澄んでいて気持ちのよい山のひとつと言えます。


曇天。涼しい中を気持ちよくスタート

私たちの仲間のトレランは、登りはほとんど走ることがない緩いトレランです。
しかし、コースまで緩くし過ぎてしまうとトレーニングにならないため、天城峠から万三郎岳まで行って帰ってくる往復約24kmのコースを設定しました。

天城山のふもとの駐車場に9時到着。天気は曇り。
日差しがないため8月にしては涼しく、湿度が高いために汗ばむものの、山を走るには快適なコンディションです。支度をして、登山道入り口を9時半過ぎにスタートしました。


登りで足腰を鍛える

まずは山を歩いて登ります。スタート直後は体が動かず、山を歩いて登るのも一苦労。
雨続きで地面は湿り、丸太の上などはすべりやすく注意が必要です。
水も2リットル持っていて、まったく飲んでいないので重い。もっとも、トレーニングとしては負荷がかかってちょうどいい感じです。

しばらく階段やトレイルを歩いて登り、時々、平坦なルートは走って進みます。悪天候が続いたためか、ハイカーの姿もほとんどありませんでした。


休みながら進むと霧が濃くなり・・・

今回は、走り込みをしていないため身体はひ弱です。休みながらゆっくりと進み、脱水にならないように水分補給もしっかりと行いました。
しかし・・・、山を登るにつれて次第に雲行きが怪しくなってきました。
5kmを過ぎて八丁池も近くづいてきたところで、視界が白くかすみ始め、八丁池に到着したところで雨が降り出しました。
せっかく雨を避けてこの日を選んだのに・・・


少し様子を見るものの雨は強くなり・・・

山の天気はわかりません。やがて雨が強くなり、まだ午前中なのに天城の山が暗くなってきました。
雨の山は怖いです。
だんだんと雨が激しくなってきたため、友人と相談して引き返すことにしました。

引き返すといっても、すでに6kmほど進んでいたので簡単ではありません。時間が経つにつれて、足元も緩くなり、雨も身体を濡らします。


ずぶ濡れになりましたが・・・

帰りは来た道を戻りますが、足元がぬかるんで走るのも苦労します。滑って転んでケガをすることだけは避けねばなりません。注意深く、時々木陰で休んで雨の様子を確認しつつ下山します。
靴の中にも水が入り始め、Tシャツも短パンもびしょびしょです。
ランナーはわかると思いますが、雨や汗でシャツや短パンが濡れると、身体が冷えます
もちろん、必死で走っていれば、身体が熱を発するので寒くはありませんが、濡れた格好で一度止まってしまうと、身体にまとわりつくシャツが体温を奪うため、かなり冷たく感じます。
今回は、雨が降り出してからはゆっくりと走り、何度も止まったため普通なら身体が冷えますが、ミレーの網シャツを着ていたために、ずぶ濡れに関わらず、寒さを感じることはありませんでした。


下山すると雨は止み・・・

引き返した約6kmの道は下り坂のために、登りほどは時間はかかりせんでした。
しかし、降りしきる雨の中、暗くなった山道を走るのは心細いものです。すべりやすい丸太の階段はさらに滑りやすく、靴の中も水でびしょびしょ。トレランで無事下山できた時は、ホッとするものですが、今回は大きな喜びを感じました。

駐車場に到着すると雨は止んでいて、着替えるのに支障はありませんでした。
ツイていると言えそうですが、雨に降られてあまり練習にならなかったのは、ツイていないとも言えますね・・・


(今さらですが)山は油断してはいけない

スタート前の天気は曇り。厚い雨雲でもなく、天気予報も「雨」ではなかったので、正直なところ油断はありました。
夏だったので多少濡れても平気ですし、距離感はわかっていたので、体力的な心配はありませんでした。しかし、雨の日は、ひとの住まない山の中は暗く、雨音とともに木々が風に揺れる音がとても大きく感じられて、心理的な不安が大きくなります。都市部からわざわざ出かけていく場合は、山に慣れていないひとも多いでしょうから、天候が変わった時の不安についても考えておく必要があります。
やはり、天候や気温の変化について、準備はしなければならないと痛感しました。


夏トレーニングの汗にはコレ!

ところで、今回ずぶ濡れでも、体が冷えなかったのは、ミレーの網シャツのお陰です。
この網シャツなかなか素晴らしい逸品で、汗かきの私にはこの夏、必需品となっています。
山だけでなく、普段のランニングや屋外の労働など、シャツが汗で濡れる場面では快適に身体を動かすことができます。汗かきの必須アイテムです。
サイズはS/MサイズかL/XLサイズ2種類のみ。私は、身長173cm、体重63kgですが、S/Mサイズを選びました。かなり身体にピタっとします。
山では雨で濡れても冷えなかったので助かりました。オススメです。

暑さが続いてます。私の走る気持ちは相変わらず、低空飛行を続けています。

しかし、前回お伝えしましたが、私はただ走っていないだけではありません。
今は、真夏のマラソン向けのトレーニングとして体重調整、ヨガ、筋トレに専念しています。

今回は、ヨガについて具体的な内容を紹介したいと思います。


長続きしなかった過去のヨガ

ヨガには過去に何度か参加していましたが、長続きしませんでした
続かなかった理由は3つ

1. レッスン時間が決まっているため参加できないことがある
2. 混んでいる日がある(混んでいると参加がためらわれる)
3. 身体が硬いのでシンドイ

レッスンものは、ランニングと比べて時間的自由が利かないため参加条件が厳しくなります。
しかし、長続きしなかった理由で、それよりも大きかったのは、私の身体は硬いことでした。

身体が硬いとヨガはしんどい。
例えば、前屈のとき、周りの人の膝は「ピーン」と伸びてますが、私の膝は「く」と、くの字に曲がっています。
一般的に、女性は体が柔らく、男性は硬いもの。
だからそれでもいいのですが、私と同じくらい硬い白髪の老人男性を見て、自分の姿があれかと思ったらやる気を失いました。
当時は、「関節を柔らかくして可動域が広げるといいなあ」くらいの考えしかありませんでしたから、やる気をなくしたのは仕方ありません。


体幹を鍛える「ピラーヨガ」

しかし、今は夏です。走るには暑すぎます。
マラソンの自己ベスト更新のためには、走る以外の方法で何かを鍛えるしかない。トレーニングに対するモチベーションが違います。

そんなある日、私の通うジムのスタッフのお兄さんと話していたら、「ピラーヨガという体幹を鍛えるヨガがありますよ」と勧められました。ヨガなのに体幹を鍛えることに特化しているとのこと。実に興味深い。

調べてみると、ピラーヨガの「ピラー」とは「柱、支柱」を意味する英語(pillar)。ランニングに応用すれば「走りを支える柱」ができそうです。これに参加することに決めました。


なぜ体幹を鍛える?

ところで、「体幹」とはなんでしょうか?
わかったような、わからないような言葉です。
調べてみると、指導者によって意味が違っていて、とくに決まっているわけではないようです。
私はだいたい胴体とらえて、手・足・首以外の残った身体部分を考えています。

しかし、考えてみると、走る時によく使うのは手と足です。
あまり関係ない胴体を鍛えて、走る時に何がいいのでしょうか?

私の知識と経験から言えることは、体幹が鍛えられると、走る時に身体のブレが少なくなります
手足を動かすたびに身体の軸が、前後・左右に揺れているとそれをいちいち戻しながら走るので効率が悪い。
体幹を鍛えることで、身体を安定させて、走る時の身体のブレをなくす、というのが私の目論見です。

過去に参加したヨガは、ストレッチ的な要素が多くて、ランニングに対する効果が未知数でしたが、ピラーヨガは体幹を鍛えることが目的なので、目的は明確。参加へのモチベーションも上がりました。


ピラーヨガでどんなことをする?

では、ピラーヨガの内容について少し説明します。

最初は脚をあぐらのような状態で座って、背筋を伸ばします。両手の親指と人差し指で円を作って膝の上において目を閉じます。
ヨガらしいですねえ。神秘的です。
しかし、これは儀式みたいなもので、体幹トレーニングとはあまり関係ありません。
ヨガっぽいので雰囲気を伝えるために書いてみました。
こんな感じで終わるなら、世界は平和です。

体幹に関するものについては、内容を全て書くことはできませんので、簡単なものをひとつご紹介します。
「四つ這いの姿勢で背中は真っ直ぐにして、右足を後ろに伸ばし、左手を前に伸ばします。その伸ばした手足を今度は背中を丸くしてお腹に引き寄せて、肘と膝をくっつける。この動作を何度か繰り返し、次に反対の手足に変えてまた繰り返します」
この動作で体幹が鍛えられるというわけです。体幹が弱いと傾いたり、グラグラしたりします。

このほかに、トカゲのポーズという股関節をいじめるものや、ダウンドック・ぺルビックオープンなるスキー競技みたいな名前のものなど、いろいろなポーズと動きがあります。


実際にやってみた感想

このピラーヨガですが、ハッキリ言って、身体が硬い私にはほとんどが苦行です。

腹筋を使いながら胴体をひねったり、丸めたり、伸ばしたり。これでもか、これでもか、と苦しみを味わいます。フルマラソンとはまたひと味違った苦しさで、インドの長い歴史を感じさせてくれます。
柔軟性が求められる部分では、私の膝は相変わらず「くの字」のままで、今のところ真っ直ぐになってくれそうな兆候はありません。

しかし、今回は、「体幹を鍛えて身体のブレをなくす」というはっきりした目的があります。たとえ苦しくても、鏡に映る「くの字ひざ」を見ても、私の心は決してくじけることはないでしょう。


マラソン仲間は、くそ暑い中で気合いの練習をしているようです。私は裏でこっそりと、ヨガで体幹を鍛えて、みんなの知らない間にマラソンのタイムが上がっているという寸法です。

この作戦が吉と出るか、凶と出るか、その成果は次の冬のマラソン大会で判明するでしょう。

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