今年の夏は、私の住む東海地方も雨と曇天が続いています。
せっかくの夏休みでも屋外の活動予定を入れても、悪天候に予定を潰された人も多いと思います。
そんな中、去る8月14日、天城山トレランを決行しました。
トレランは前回もお伝えしたとおり("私が夏に行う走らないトレーニング:「ピラーヨガ」")、夏の練習メニューのひとつです。
今回は、トレイルランニングについてのご報告です。


延期の後に

トレランは当初、8月12日に予定していました。
しかし、その日は前日に雨予報だったため延期して8月14日に決行することとなりました。幸い雨の心配はなさそうで、友人と二人で5時半に出発して伊豆半島の天城山を目指しました。

(天城山については今年のゴールデンウィークに走りましたので、こちらの記事をご覧ください→"GWラン2017(その3)男ふたり。"天城越え"トレラン!")。


ところで、天城山の良いところは夏でも蜘蛛の巣が少なくて走りやすいところです。トレランをするひとなら知っていると思いますが、夏山は、虫や蜘蛛の巣、伸びた草などで走れないところがたくさんあります。涼しい季節は良くても、暑くなると環境がガラリと変わってしまうので、気をつける必要があります。そんな中でも、天城山は夏でも空気が清く澄んでいて気持ちのよい山のひとつと言えます。


曇天。涼しい中を気持ちよくスタート

私たちの仲間のトレランは、登りはほとんど走ることがない緩いトレランです。
しかし、コースまで緩くし過ぎてしまうとトレーニングにならないため、天城峠から万三郎岳まで行って帰ってくる往復約24kmのコースを設定しました。

天城山のふもとの駐車場に9時到着。天気は曇り。
日差しがないため8月にしては涼しく、湿度が高いために汗ばむものの、山を走るには快適なコンディションです。支度をして、登山道入り口を9時半過ぎにスタートしました。


登りで足腰を鍛える

まずは山を歩いて登ります。スタート直後は体が動かず、山を歩いて登るのも一苦労。
雨続きで地面は湿り、丸太の上などはすべりやすく注意が必要です。
水も2リットル持っていて、まったく飲んでいないので重い。もっとも、トレーニングとしては負荷がかかってちょうどいい感じです。

しばらく階段やトレイルを歩いて登り、時々、平坦なルートは走って進みます。悪天候が続いたためか、ハイカーの姿もほとんどありませんでした。


休みながら進むと霧が濃くなり・・・

今回は、走り込みをしていないため身体はひ弱です。休みながらゆっくりと進み、脱水にならないように水分補給もしっかりと行いました。
しかし・・・、山を登るにつれて次第に雲行きが怪しくなってきました。
5kmを過ぎて八丁池も近くづいてきたところで、視界が白くかすみ始め、八丁池に到着したところで雨が降り出しました。
せっかく雨を避けてこの日を選んだのに・・・


少し様子を見るものの雨は強くなり・・・

山の天気はわかりません。やがて雨が強くなり、まだ午前中なのに天城の山が暗くなってきました。
雨の山は怖いです。
だんだんと雨が激しくなってきたため、友人と相談して引き返すことにしました。

引き返すといっても、すでに6kmほど進んでいたので簡単ではありません。時間が経つにつれて、足元も緩くなり、雨も身体を濡らします。


ずぶ濡れになりましたが・・・

帰りは来た道を戻りますが、足元がぬかるんで走るのも苦労します。滑って転んでケガをすることだけは避けねばなりません。注意深く、時々木陰で休んで雨の様子を確認しつつ下山します。
靴の中にも水が入り始め、Tシャツも短パンもびしょびしょです。
ランナーはわかると思いますが、雨や汗でシャツや短パンが濡れると、身体が冷えます
もちろん、必死で走っていれば、身体が熱を発するので寒くはありませんが、濡れた格好で一度止まってしまうと、身体にまとわりつくシャツが体温を奪うため、かなり冷たく感じます。
今回は、雨が降り出してからはゆっくりと走り、何度も止まったため普通なら身体が冷えますが、ミレーの網シャツを着ていたために、ずぶ濡れに関わらず、寒さを感じることはありませんでした。


下山すると雨は止み・・・

引き返した約6kmの道は下り坂のために、登りほどは時間はかかりせんでした。
しかし、降りしきる雨の中、暗くなった山道を走るのは心細いものです。すべりやすい丸太の階段はさらに滑りやすく、靴の中も水でびしょびしょ。トレランで無事下山できた時は、ホッとするものですが、今回は大きな喜びを感じました。

駐車場に到着すると雨は止んでいて、着替えるのに支障はありませんでした。
ツイていると言えそうですが、雨に降られてあまり練習にならなかったのは、ツイていないとも言えますね・・・


(今さらですが)山は油断してはいけない

スタート前の天気は曇り。厚い雨雲でもなく、天気予報も「雨」ではなかったので、正直なところ油断はありました。
夏だったので多少濡れても平気ですし、距離感はわかっていたので、体力的な心配はありませんでした。しかし、雨の日は、ひとの住まない山の中は暗く、雨音とともに木々が風に揺れる音がとても大きく感じられて、心理的な不安が大きくなります。都市部からわざわざ出かけていく場合は、山に慣れていないひとも多いでしょうから、天候が変わった時の不安についても考えておく必要があります。
やはり、天候や気温の変化について、準備はしなければならないと痛感しました。


夏トレーニングの汗にはコレ!

ところで、今回ずぶ濡れでも、体が冷えなかったのは、ミレーの網シャツのお陰です。
この網シャツなかなか素晴らしい逸品で、汗かきの私にはこの夏、必需品となっています。
山だけでなく、普段のランニングや屋外の労働など、シャツが汗で濡れる場面では快適に身体を動かすことができます。汗かきの必須アイテムです。
サイズはS/MサイズかL/XLサイズ2種類のみ。私は、身長173cm、体重63kgですが、S/Mサイズを選びました。かなり身体にピタっとします。
山では雨で濡れても冷えなかったので助かりました。オススメです。