前回(こちら)お伝えしましたが、ハーフマラソンの目標としていた1時間30分切りを、「穂の国・豊橋ハーフマラソン2017」で達成することができました。
スピード練習と、戦略の見直しが勝因だったと考えていますが、それ以外にもう一点、重要なことがありました。それは、体重が少なかったことです。
この記事では、この体重の変化について書いてみたいと思います。


ハーフマラソンのタイムと体重の関係

今年出場したハーフマラソンの大会について、「タイム」と「体重」を簡単に比較してみます。
ハーフマラソンを選んだのは、フルマラソンよりも多くの大会に短い間隔で出場していて比較しやすいからです。

1/15
「フロストバイトロードレース」
紹介記事
 タイム:1時間33分、体重:65.3kg
2/5
「森町ロードレース」
紹介記事
 タイム:1時間30分、体重:65.1kg
2/19
「浜松シティマラソン」
紹介記事
 タイム:1時間30分、体重:64.4kg
3/26
「豊橋ハーフマラソン」
紹介記事
 タイム:1時間28分、体重:63.5kg

※体重は前日の夜、夕食後に測ったものです。

各レースの高低差や気温のほか、距離も微妙に違いますので、一概に比べることはできませんが、あえて単純に「体重」と「タイム」の関係に注目するなら、過去にさかのぼるほど体重が重く、レ―スタイムも遅いことがわかります。これはレースを重ねるごとに、体が絞れて強くなっていることを表しています。

浜松シティマラソン(2/19)では、本命レースの静岡マラソン(3/5、フルマラソン)に向けて調整していてかなり走り込み、食べ物にも気をつけるようにしていました。
体重は、浜松シティマラソンで少し減り、静岡マラソンを経て、最後の豊橋ハーフマラソンでは最も軽くなっていたというわけです。
レースタイムの方も、体重が減るのに合わせて早くなっています。練習と食事管理の成果と言えるでしょう。


体重の正しい減らし方

以前、こちらの記事「1kg減で3分短縮? フルマラソン前にどう食べるべきか・・・」で、「体重が1kg減るとフルマラソンを3分早く走れる」という説を紹介しました。この時は、フルマラソンの大会で実際に試してみて、直前の急ごしらえの減量ではうまくいかないことが、よ~くわかりました(笑)。

体重を減らしたにも関わらず、レースで力を発揮できなかったのは、体力を考えずに体重だけを減らしてしまったことが原因。「体重1kg減でフルマラソンのタイムか3分早くなる」という説は、やはり体重が減っても体力は減らないことが前提としてあります。

豊橋マラソンで1時間30分を切ることができたのは、栄養を充分に摂りながら練習を続け、2ヶ月以上の長い時間をかけて体重を減らしたこと。この効果が大きいようです。身体も減量に慣れて、少なくなった体重でも、減量前と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮できるようになったというわけです。

食事について効果的だったのは、砂糖類を減らしたことと、ご飯(米)の量を三分の一程度減らしたことです。一日3食は、私には体力の基本です。食事の回数は減らさず、主食の量を30%ほど減らすことで、体力を落とさずに減量することができました。

もっとも、体重調整は静岡マラソンに向けて始めたものだったので、豊橋マラソンの結果はその副産物とも考えられます。ご飯を少なくする食生活は体調もよくなるので、今も続けています。

ただ単に体重を減らすことを目的にした減量ではなく、食事と運動で体力を維持しながら行う減量はマラソンで記録を縮めるのにかなり有効な方法であると言えます。