本日、「穂の国・豊橋ハーフマラソン2017」に参加しましたので、その様子をご報告します。


早朝

朝、目を覚ますと外は雨。
前日から降り続いていた雨が止まず降り続いていました。
スタート時刻の10時の降水確率は40%。天気予報では降るのか止むのかわかりません。
止む気配のない雨を見ながら車を走らせました。雨のレースを覚悟しました。


レース準備

豊橋に到着したのは7時半。雨のため、車中で着替え。
9時頃になると小雨になったため、トイレに行くついでにアップなどを始めました。
スタートブロックへの整列は9時40分まで。アップを終えて、9時半頃に並びました。

整列すると、直前まで降っていた雨が止みました。
空にはまだ厚い雲があり、気温もあまり上がりそうにありません。雨上がりは、ちりも洗い流されて呼吸も楽です。 当初の不安とは逆に、絶好のコンディションとなりました。


スタート前

恒例の大会関係者の挨拶。司会のチャーリーさん(という名前だったか?)の進行で開会式は心地よく進み、やがてゲストの増田明美さんが登場。壇上での語り口が絶妙で多くの笑いを取っていました。
これまで私は、マラソン大会の開会式で何度も増田さんを見たことがありますが、今回はかなり調子がよかったみたいです。
増田さんからはこんな面白いエピソードが聞けました。彼女も現役の時は、スタート前に緊張したそうで、スタート時間が近づいてくると空気が変わったそうです。どんな風に変わったかというと、「腐った白ワインの匂い」がしたとのこと(笑)。トップアスリートの貴重な体験談。大変勉強になりました。
場数を多く踏み、経験豊かになっていく増田さんのトークには今後も注目したいところです。


スタート~1km

ところで、このレースでの私の目標は、森町ロードレース(こちらで紹介)と浜松シティマラソン(こちらで紹介)で果たせなかった1時間30分切り
これを達成するには、イーブンペースで1キロ4分15秒が目安になります。このペースでいけるのかどうかが鍵ですが、今回は細かいレースプランは立てずに、最初の3キロぐらいまでは1キロ4分10秒ぐらいの少し早めのベースで行こうとだけ考えました。

10:00号砲。

今回はかなり前の方に並ぶことができたためスタートラインを通過するまでに10秒程度しかかかりませんでした。
路面は雨が上がったばかりで濡れていて滑りやすい状態。スタート直後に、数メートル先で転んでいるランナーもいました。水溜りも多く、路面を注意しながら足の置き場を決める必要もあり、少し神経を使う展開。路面電車の線路わきの道は細いので、転ばないように慎重に行きました。
最初の1kmのラップタイムは約4分。周りには速いランナーばかりなので、少し釣られて速くなりましたが、15秒の貯金は悪くない。


1km~5km

1kmを過ぎてからは、先のことも考えて少しペースを落とし3km地点まで1キロ4分12秒。第一給水場のある5キロ地点まで1キロ4分15秒のペース。コースはわずかにアップダウンはありますがほぼフラットでした。
5kmまでは後ろから来る速いランナーにどんどん抜かれました。


5km~10km

第一給水所のある遊歩公園が終わり、住宅街を進みます。9km付近から住宅街が終わり田んぼ道に。10kmにある第二給水場が見えたので、BCAA(アミノバイタル GOLD)を取り出して口に入れました。1キロ4分15秒のペースでは、サプリを水で流し込むのが難しく少しペースダウン。「補給の練習が必要かもしれない」と思いました。
10kmまでのコースは、少し上っていたような気がするものの、基本的にフラットで、1キロ4分15秒のペースを維持。周りのランナーは目まぐるしく変わり、ペースメーカー役になってくれそうな人はいませんでした。


10km~15km

10km地点の給水でややペースが乱れ、少しスピードが落ちました。
感覚としてやや楽に感じたときはペースが落ちていて1キロ 4分20秒。遅いことに気づいて、慌ててペースを上げて4分15秒に戻すというような展開。ペースが落ちたのは少し上り坂だったたからかもしれません。
14kmくらいからは、川の堤防沿いを走り始めます。ここから少し楽になったのは、視界が開け風通しがよくなったことに加えて、少し下り坂になったからではないかと思います。
この辺りで、背の高い男性が後ろから私を追い抜いていき、いいペースで前を走ってくれたので、ついて行きました。


15km~18km

15km地点の第3給水所は、このレース最後の給水所で、スポーツドリンクと水を飲みました。
背の高い男性のペースが1キロ4分12秒程度。頑張ってついていきました。
しかし、17kmくらいの上り坂で背の高い男性がペースダウン。後方から今年の参加賞の紫色のTシャツを着た若者が来たので、ついて行くことにしました。
「17km」地点の表示が見えてあと4km。若者がなかなか速いので自然にベースアップ。1キロ4分8秒。


18km~20km

残り3キロとなったので、周りのランナーもベースアップ。紫Tシャツの若者も元気で、さらに少しペースを上げた模様。私も頑張りましたが少しずつ差を広げられていきます。20km地点のラップタイムは1キロ4分5秒。もう限界。これ以上、ペースは上がりません。


20km~GOAL

残り1km。もはや周りのランナーは関係ありません。毎度のことながらラストは自分との戦い
しかしこの最後に難敵が現れました。それはぬかるんだ砂利道
スタート直前まで降り続けた雨で、舗装されていない道は平らなところでもうっすらと泥水が浮かんでいます。所どころ水たまりもあり走りづらい。和太鼓などの応援もありにぎやかでしたが、それどころではない状況。ぬかるんだ地面に足を踏み入れてしまったときは、泥棒のような脚の動き(笑)

残り200mぐらいに小さな上り坂があり、ここで脚の力が奪われました。しかし、ゴールはすぐそこ。不格好な走りを自覚しつつ、全力で走りました。FINISHの横断幕の下には時計があり、それを見ると1時間28分○○秒。「よっしゃあ」と思いつつゴール!
今回ついに念願の1時間30分を切ることができました。しかも、28分台。
 

ゴール後

ゴールすると、ちびっ子がペットボトルの水を手渡ししてくれました。そのキャップには、ドラえもんのかわいい顔がマジックで描かれていました
ありがとうちびっ子。ドラえもんだったから、オジサンでもわかった。ポケモンとか、妖怪ウォッチとかだとわからないから・・・

記録証をもらい、スープをいただき、ヤマサのちくわももらいました。ちくわ、最近買いませんが、食べるとやっぱり美味しいものです。


まとめ

今回ついにハーフマラソン1時間30分を切ることができました。この前の2回は失敗し、今回成功したのには、2つの大きな理由があります。
1.スピード練習
21kmを1キロ4分15秒走りきるために、身体をスピードに慣れさせる必要があると考えました。21kmを走る時間はないので、1kmを4分で走るインターバルトレーニングを週に何度か行いました。
2.レース途中でペースを落とさない
 これまでのハーフマラソンでは、途中に失速することを恐れて、序盤にペースを落として体力を温存するようにしていました。しかし今回は、失速することはないと信じて4分15秒のペースを維持するように心がけました。

は、単純にレースの戦略にすぎませんが、気持ちのあり方ひとつで結果が大きく変わることになりました。状況を変えるためには、思い込みを捨てて、新しい方法にチャレンジすることも大切です
 
 
 穂の国・豊橋ハーフマラソンのコースについては、フラットで走りやすいですが、景色としてはあまり特徴がないコースです。
しかし、応援の方がけっこういて声援が温かい。中でも、コースの各所に運動部所属らしき高校生たちがいて、「ファイト」という短くキレのよい声をかけてもらいました。この声がなかなか良かった。自分に向けられていることがわかり、勇気づけられます。 今年は気温が低いためか、豊橋公園の桜は全く咲いていませんでした。もう少しすれば、満開の美しい桜が見られることでしょう。