「静岡マラソン2017」で履いたシューズは、ウェーブエンペラーTRでした。
今回は、記録狙いの本番レースで使用したこのシューズについて書いてみたいと思います。
クッション性について
今回はフルマラソンですから履く靴には気を遣いました。
今大会に向けてのシューズの購入時(こちら)、私が重視したのは、フルマラソンに必要と思われるそこそこの軽さとクッション性でした。
ところで、ウェーブエンペラーTRは価格や仕様をみると、だいたいアシックスのライトレーサーTS5と同じくらいのところの位置づけです。しかし、 履き心地はかなり違います。
ソールはライトレーサーの方が圧倒的に柔らかくクッションが感じられます。一方のウェーブエンペラーTRは硬い。クッションはもちろんありますが、硬いから反発力を感じます。ライトレーサーTS5は1kmを5分30秒~4分30秒、ウェーブエンペラーTRは1km5分~4分が心地よく走れる気がします。
本命レースで使用した理由
だいたいこんな感じです。
1. 履きやすい
自分のもつランニングシューズの中で履き比べた結果、最もしっくりきました。これが一番大きい。
2. 42km試し履きできた
新しく買ったシューズで42kmの試走ができたのはこれだけ。試してみて、30kmまではまったく問題なし。その以降わずかに靴擦れができましたが、どこが擦れるかわかったことで本番ではテープを正しく足に貼ることができました。
3. けっこう軽い
ウェーブエンペラーTRはトレーニング用ですが、重量は235g。頑丈だけど軽い。
4. クッションもそれなりにある
ターサージールと比べて、ソールが少し厚い。足裏アーチが弱い私にはターサージールでフルマラソンは不安がありました。
5. サイズもまあまあピッタリ
どんなに良いシューズでもサイズが合っていなければ意味ないです。今回は靴ひもをかなりきつく締めて、足が靴の中で動かないように気をつけました。
6. ハイペースでも問題なし
ペースを上げた練習でも重く感じたり、滑ったりすることはありませんでした。
不安材料
もちろん新しい靴に不安もありました。
それは、やはりソールの硬さ。
ソールが硬いと衝撃が足に来るようなイメージがあります。これが自己ベスト更新を狙うフルマラソンの30km以降、脚にどういう影響があるのか。ここに心配がありました。
レースでの使用結果は?
フルマラソンを走ってみて、今回シューズに関して持っていた不安の部分は問題はありませんでした。調子を崩しスピードが落ちた30km以降は、ソールが硬いがゆえにぐらつかず守られていた印象すらあります。
では、なぜ硬いソールでも足に衝撃がこなかったのか?
ミズノさんのサイトにウェーブエンペラーTRの紹介があります。
これによると、ポイントは2つ。
1.「MIZUNO WAVE」:クッション性と安定性を両立させる仕組み。サイトの写真をみると、かかと部分の形状と素材がポイントのようです。
2.「スムーズライド」:かかとの接地から蹴り出しまでに生じる前後方向の揺れを軽減するシステム。よりスムーズな走りを可能にするそうです。
ここから考えたのは、「クッション性=柔らかさ」ではなく、衝撃をうまく吸収あるいは分散するということではないかということです。また、硬く感じるのは、安定性重視の結果でしょうか?
靴の構造、なかなか奥が深い・・・
靴の構造、なかなか奥が深い・・・
このシステムのおかげで、静岡マラソン28kmからの失速後も、最後まで歩かずに走れたのかもしれません。(もちろん、気持ちの問題などいろいろあります。詳しくはこちら)
ウェーブエンペラーTR、値段も手頃でオススメです。
●ウェーブ・エンペラーTR / TR-wide
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