昨日、静岡マラソン静岡マラソン公式サイト)を走ってきました。

前回の記事で、レースをシミュレーションしましたが、昨日はどうだったかといいますと、起床から会場到着まではイメージ通りでした。
イメトレの効果です。(イメクラじゃなく・・・)


「静岡マラソン2017」本番

●会場入り~スタート位置に整列
会場には6時50分到着。
男性更衣室となった市民文化会館で着替え。荷物預けまで1時間弱ですが、フルマラソンはテーピングやらなんやらが多くてけっこう時間がかかります。
今回は本命レースですし、レース中はトイレは絶対にいけないのでトイレ時間の確保にも気を遣いました。
荷物預けは7:40。ギリギリになってしまいましたが、間に合ったのでよし。預けてからトイレに寄り、スタート位置へ。アップはほぼできませんでした。

●スタート前
気温は前日から暖かくなり、半袖Tシャツでもそれほど寒くありません。最高気温は16℃との予報で、記録を狙うには私にはちょっと暑め。
整列して8時を過ぎてしばらくすると、予想通り、列はどんどん前に進み間隔が詰まりました。スタートラインが整列エリアから遠いため数百メートルは移動した気がします。軽いジョグくらいのスピードで進んだのでちょっと驚きました。わずかですがアップになりました(笑)。

●スタート
8:20号砲。
予想したスタートすぐの渋滞はそれほどでもありませんでした。
スタート1kmのラップタイムは4分15秒。早過ぎ!
周りにつられてしまいました。ということで、以後ペースを落ち着かせて、4分40秒くらいにして走りました。

●2km~ハーフ
変更のあった序盤の15kmくらいまでの新コースは、前年よりも走りやすかったです。
コースのシミュレーションが効いて、レースの全体像を意識できましたが、逆に囚われてしまった面もあります。アップダウンについては、緩いので思ったほど体感できず、考えすぎてペースがうまくつくれません。
コースが気になって自分の走りに集中できず、体の動きも何となく悪い。
ハーフまでは、それなりに走っていましたが、余裕がなく記憶も散漫です。

●ハーフ~28km
ハーフ地点。通過タイムを見ると、1時間38分。倍にすると、3時間16分ですから、目標の3時間20分切りに何分か余裕があります。しかし、30km以降のペースダウンを考えるともう少し余裕が欲しい。ここですこしペースを上げました。
少し走ると、150号線入口。上り坂が少しありますが、ここは一気にかけ登りました。
ここから長い海岸線が始まります。
そして、でっかい富士山が雪化粧して現れました。視界が広がっているため、存在が際立っています。白い富士山は美しかった!(静岡マラソンはこれまで天候に恵まれず、富士山がくっきり見えたのは今回が初めてのようです)

そんな感動が静まると、長く単調な海岸線が続きます。海からは横風。
ここは少し早いペースのまま、同じくらいのペースの人を見ながら淡々と走りました。
エイドにはおでんやカレーもあったようですが、私は食べることはありませんでした。いつか食べてみたい。
私の食事は、パワージェル(私は梅味です。けっこう濃いので水がないと飲めないかもしれません)とアミノバイタル GOLD でした。
ドリンクのエイドは2.5kmごとくらいの間隔であり、とても助かりました。運営の方々、ありがとうございます。

●28km~ゴール
海岸線の途中28km地点。トラブル発生。突然左脚の膝裏側とお尻の下あたりに違和感が生じ、動かなくなりました。
オーバーペースと暑さでやられたようです。靭帯か腱が原因の様子。
一気にペースダウンしてキロ5分近くにまで落ち込みました。
左脚を引きずるような形で走り、苦しくなりました。
残りはまだ14km。長い・・・、気が遠くなりました(笑)。
様子を見ながらだましだまし走りました。
ここから1kmまた1kmと減っていく残りの距離をひたすら数えながらの走り。
35km地点でようやく、海岸線が終わりました。風景が変わると気持ちも少しは変わり気がまぎれました。
38kmくらいからは、沿道の応援も増えて心強い。残り4km。あと少し。何とか少しだけペースが上がりました。
40km以降は気力です。最近はこんなのばかりです。最後の数kmは気持ちが入り、必死で走ります。人様には見せられない姿かもしれません。
そして、最後まで歩かず全力でゴール!
タイムは3時間20分。目標の20分切りは叶いませんでしたが。自己ベストは更新できました。

●レース後
今回ほど疲労困憊したレースはありません。しばらくは座り込んで動けませんでした。
自己ベストを狙えばそうなるのも当然ですが、それ以上にトラブルが発生して、その対応をしながら走ることに消耗しました。
息がゼエゼエなったまま収まらず、過呼吸ではないかと思いバスタオルで口と鼻を覆って呼吸したら収まりました。
着替えは両足のすべての筋肉がつりそうで足が動かせず、なかなか服が脱げません。右も左も脚は少し動かせば簡単につりました。着替え終わるまで20分くらいかかった気がします。


まとめ(トラブル発生時の心の支えについて

トラブルが起きた時、どうするかは各ランナーの決断次第です。
私は今回なるべくペースを落とさず走り切ることを考えました。

支えになったのは3つサプリメント、読書、練習

1. サプリメント
脚のトラブル後は、30kmでジェル、BCAAを35km、39kmで摂りました。サプリでごまかし左脚をかばいながらの走り。けっこう効きました。実際の成分が効いている意外にも、これを飲めば少しでも回復するかもしれないという思いも効果があったはずです。


2. 読書
苦しい中で思い出したのは、有森裕子選手のエピソードです(こちらで紹介しました)。「死んでしまった」というあのオリンピックのエピソードを思い出し、脚が死んだ後もはしり続ける姿を思い浮かべました。
トラブル発生後、私の1kmごとのラップは、かろうじて5分を切るペースを維持していました。「脚はまだ死んでいない」と言い聞かせ、苦しい中でも気持ちは折れませんでした。
もう一つは、村上春樹氏のウルトラマラソンのエピソード。いずれご紹介しようと思っていますが、苦しい時間に自分を「感情のない走る機械」と考え、足を前に動かすことだけに集中したとありました。
人は苦しい時はその場の感情に従うと、心が折れます。弱気になれば弱気の選択をします。「たかが趣味のマラソンじゃないか」というささやきが聞こえてきます。「来年だってあるだろう?」と自問自答が始まります。「すこし歩けば回復するかも。歩いたらどう?」こういう言葉が心に現れるともう終了です。どんどんペースダウンします。感情や思考を排除して走り続けることに集中しました。

3. 練習
今回の静岡マラソンは自分の今シーズンの本命です。これに合わせて、ずっと走ってきました。フルマラソンで自己ベストを狙えるのは、今シーズンこの大会が最後です。トラブル発生後は、練習を思い出し、その時間を無駄にしないことを考えました。歩いたりしたらすべてが無駄になります。
夏から走り、かなりの時間とエネルギーをランニングに注ぎ込みました。(私よりも多くの練習をしている人が周りにもたくさんいますので、あまり偉そうなことは言えませんが・・・)。とても歩くなどという選択肢はありませんでした。もう40代半ばですから、ベストを狙うチャンスも年々減ってきますので、年齢的なこともあります。


以上3点を支えにどうにか自己ベスト更新は死守した静岡マラソン2017。シミュレーションとは違い苦しいレースとなりましたが、思い出深い大会となりました。
気持ちの問題は大きいです。人生は苦しい場面も多いですが、粘って生きて行けばなんとかなる。そうと思える経験ができた大会でした。

これからもまだまだ走ります。