ミズノの「ウェーブエンペラーTR」で静岡マラソンを走りました(こちらで紹介)。
このウェーブエンペラーTRの「本家」のようなシューズがウェーブエンペラー(ノーマル)です。

実は、このウェーブエンペラーのノーマル版ですが本命レースの静岡マラソンの数週間前に購入していました。なぜかというと、TRの履き心地は悪くはなかったものの、サイズが少しだけ大きいような気がしていて、もし、サイズがぴったりのノーマルを買って、履き心地が良かったら静岡マラソンはそれで走ろうと思ったからです。
結局、本命レースには、TRを履いて出ることになったのですが、その理由をウェーブエンペラーのノーマル版の紹介をしながら書いていきます。


ウェーブエンペラー

ミズノのサイトにはウェーブエンペラーの特設ページがあり、ここでこのシリーズの特徴を詳しく紹介しています。(サイトのデザインけっこうカッコイイです)
現在、最新のものはウェーブエンペラー2シリーズで、初代ウェーブエンペラーシリーズ(ミズノの紹介ページ)は生産終了しています。
ウェーブエンペラーのノーマルもTRも同じシリーズですから、「MIZUNO WAVE」や「スムーズライド」などの特徴はほぼ同一です。

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TRとの違い

●重量
TRが約235g、ノーマルが約190gで45gほどの差があります。練習用とレース本番用の違いですね。
ウェーブエンペラーのノーマルの方は、足の甲を覆うアッパーがTRに比べて柔らかく、紐を締めた時によりフィットします。素材の違いも重量に関係しているかもしれません。
45gですからそれほど大きな差ではありませんが、素材や履き心地など総合的にみると、ノーマルの方が心理的により軽く感じる部分もあります。


●アウトソール

アウトソールの写真がありますので、見てみましょう。

上がウェーブエンペラーのノーマルで、下がウェーブエンペラーTR(WIDE)です。
(※TRは何度も走っているのでかかとがかなり削れてます)
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ノーマルの方は、黒く細かいラバーが敷き詰められています。小さい分だけ耐久性が必要ですから、硬い素材です。このソールでグリップが強くなっています。一方、TRではこれがなく、平たいゴム板を削って凹凸を作っています。凸部も前者と比べて大きめですからグリップは当然弱い。(この凹凸の作り方が価格に反映しているようです)


●ソールの硬さ

立った姿勢での静止時は、ソールの反り具合や硬さに違いはほとんど感じられません。しかし、歩いたり走ったりすると、違いは歴然です。
TRよりもソールが硬い。
ノーマル版の細かいラバーは硬いので、その硬さがそのまま足に伝わってきます。
もちろんグリップは断然よいので、ある程度スピードにのると軽快に走ることができます。カッカッと靴底がなる感じもワンランク上がったような気分にさせてくれます。
ハーフマラソンでは、その軽快さで走ることに問題はなく、浜松シティマラソン2017(こちらで紹介)では、気持ちよく走ることができました。

単純に軽さやグリップを考えると、レースではノーマルを使うのが普通ですが、私はフルマラソンの静岡マラソンではTRを選択しました。30km以降にスピードが落ちることも予想され、硬い素材にやや不安があったからです。この硬さの違いは微妙なところですが、柔らかい方を取ったというわけです。
(本命レースを前にやや神経質でした。「一体何足靴買ってんだ」という感じですが、おかげで勉強になりました、笑)


ウェーブエンペラー(ノーマル版)まとめ

軽さが心地よく足が軽く感じます。グリップも良く、コーナーや湿った路面でもしっかり地面を噛んでくれます。足の甲とかかとのフィット感がとてもよていです。
ハーフマラソンでは、1km4分~4分半くらいのペースでかなり快適に走れました。ミズノのウェーブエンペラー特設サイトでは、「サブ3」や「サブ3.5」のランナー向けとありますから、フルマラソンでは1km4分15秒~5分くらいのランナー向けです。
かかとのクッション性はTRと同様で、アシックスのターサージールよりも厚みを感じます。ただし、ソールは硬いので柔らかさを求め人にはおすすめしません。
1km4分台か、それよりやや早く走る機会がある人には、いいと思います!


●ウェーブエンペラー