先日、ランニングの練習を終えてジムに行き、ストレッチをしていて自分の身体が数年前と比べて大分柔らかくなっていることに気付きました。
身体が柔らかくなったのは、フルマラソンを完走するために、身体のあちこちをメンテナンスする必要があったからです。
例えば、20km走ると足の筋肉が張りますが、硬くなった筋肉をストレッチやマッサージをしてほぐすことが必要です。
また、走ることで膝や腰が痛むことはよくあることですが、痛みは他の部分の歪みから生じやすい。身体の歪みを修正したことも柔軟性が出てきた理由のひとつです。
マラソンで身体に注意が向く
マラソンのために身体のいろんな部分を直しました。腸脛靭帯炎を起こすガニ股や、腰が落ちて疲れやすくなる猫背など。その副産物として、かつて悩まされていた慢性的な肩こりが今ではほぼ解消されています。
また、体重が重いとレースタイムに影響するため(関連記事:1kg減で3分短縮? フルマラソン前にどう食べるべきか・・・)、食べ物にも気を遣うようになりましたし、練習日の前日には基本的にお酒は飲みません。
レースでは水分補給が重要なため、自分が飲むものには敏感になりましたし、レース前のトイレも大切ですので、自分の胃腸の状態もよく意識しています。
つまり、マラソンを始めたことで、自分の身体の状態についてかなり敏感になったということです。
マラソンに出会う前
マラソンを始める前はどうだったかと今振り返ってみると、自分の身体の状態はほどんどわかっていませんでした。
30代の終わりまで悩まされていた肩こりは、肩から背中への身体的違和感を無視していたことが原因でした。肩甲骨まわりはしこりができるほど固まっていたにも関わらず、本気でケアをすることはありませんでした。身体の仕組みを今ほどわかっていなかったこと。今よりも若かったため自然な回復力がありそれに頼っていたこと。頭を使うことによる刺激を重視して、身体は二の次にしていたことがその理由だったと思います。
マラソンを始めてから8年になりますが、スマートフォンの影響で頭脳偏重の生活はさらに進んだ様子で、身体が発するシグナルがさらに軽視されるようになったと感じています。
マラソンはシンプルに身体重視
マラソンは極めて身体的な競技です。
駆け引きやテクニックは球技に比べれば少なく、競技時間がとても長い。しかもゴールまで休憩はありません。世界のトップ選手はフルマラソンでは2時間強で、短距離100m走なら10秒弱ですから、この競技時間の違いをあえて比べてみると、驚くべきものがあります。
100m走では、スタートからゴールまで身体動作がけっこう違うはずですが、マラソンではスタートからゴールまでほとんど変わりません。ずっと同じ「走る」という動作を繰り返します。
何時間も同じ動作を繰り返し、それをなるべく早く行う。これがマラソン競技の基本だと思います。
身体を動かす技術はシンプルなものですが、その分だけ、体調や栄養、練習と休養といった身体自体に関わることが重要視されます。身体の鍛錬以外に栄養や休養がこれほどまでに重要視される競技が他にあるでしょうか?
身体は「今」の自分です
マラソンは身体自体の性能を向上させていく競技であるがゆえに身体に敏感になっていく。その結果、私はかつて頭脳を偏重し身体軽視をしていたことに気付きました。
マラソンのために体調にも敏感になりました。そのせいか健康診断を受けても何も問題がありません。慢性的な筋肉痛のようなものはありますが、生活習慣病とは無縁です。
自分の身体に敏感になること。
マラソンをはじめとする長距離走は、刺激が大きくなり過ぎた大脳偏重生活に変化をもたらし、自分の身体というものの存在を知らしめてくれます。身体は「今」の自分です。過去も未来も脳が作り出したものです。自分の今というものをしっかり考える機会をマラソンは考えさせてくれます。
もし過去や未来を考えることで不安を感じるようなことがあれば、マラソン大会に出て自分の身体をイヤというほど味わってみるのもよいかもしれません。
身体が柔らかくなったのは、フルマラソンを完走するために、身体のあちこちをメンテナンスする必要があったからです。
例えば、20km走ると足の筋肉が張りますが、硬くなった筋肉をストレッチやマッサージをしてほぐすことが必要です。
また、走ることで膝や腰が痛むことはよくあることですが、痛みは他の部分の歪みから生じやすい。身体の歪みを修正したことも柔軟性が出てきた理由のひとつです。
マラソンで身体に注意が向く
マラソンのために身体のいろんな部分を直しました。腸脛靭帯炎を起こすガニ股や、腰が落ちて疲れやすくなる猫背など。その副産物として、かつて悩まされていた慢性的な肩こりが今ではほぼ解消されています。
また、体重が重いとレースタイムに影響するため(関連記事:1kg減で3分短縮? フルマラソン前にどう食べるべきか・・・)、食べ物にも気を遣うようになりましたし、練習日の前日には基本的にお酒は飲みません。
レースでは水分補給が重要なため、自分が飲むものには敏感になりましたし、レース前のトイレも大切ですので、自分の胃腸の状態もよく意識しています。
つまり、マラソンを始めたことで、自分の身体の状態についてかなり敏感になったということです。
マラソンに出会う前
マラソンを始める前はどうだったかと今振り返ってみると、自分の身体の状態はほどんどわかっていませんでした。
30代の終わりまで悩まされていた肩こりは、肩から背中への身体的違和感を無視していたことが原因でした。肩甲骨まわりはしこりができるほど固まっていたにも関わらず、本気でケアをすることはありませんでした。身体の仕組みを今ほどわかっていなかったこと。今よりも若かったため自然な回復力がありそれに頼っていたこと。頭を使うことによる刺激を重視して、身体は二の次にしていたことがその理由だったと思います。
マラソンを始めてから8年になりますが、スマートフォンの影響で頭脳偏重の生活はさらに進んだ様子で、身体が発するシグナルがさらに軽視されるようになったと感じています。
マラソンはシンプルに身体重視
マラソンは極めて身体的な競技です。
駆け引きやテクニックは球技に比べれば少なく、競技時間がとても長い。しかもゴールまで休憩はありません。世界のトップ選手はフルマラソンでは2時間強で、短距離100m走なら10秒弱ですから、この競技時間の違いをあえて比べてみると、驚くべきものがあります。
100m走では、スタートからゴールまで身体動作がけっこう違うはずですが、マラソンではスタートからゴールまでほとんど変わりません。ずっと同じ「走る」という動作を繰り返します。
何時間も同じ動作を繰り返し、それをなるべく早く行う。これがマラソン競技の基本だと思います。
身体を動かす技術はシンプルなものですが、その分だけ、体調や栄養、練習と休養といった身体自体に関わることが重要視されます。身体の鍛錬以外に栄養や休養がこれほどまでに重要視される競技が他にあるでしょうか?
身体は「今」の自分です
マラソンは身体自体の性能を向上させていく競技であるがゆえに身体に敏感になっていく。その結果、私はかつて頭脳を偏重し身体軽視をしていたことに気付きました。
マラソンのために体調にも敏感になりました。そのせいか健康診断を受けても何も問題がありません。慢性的な筋肉痛のようなものはありますが、生活習慣病とは無縁です。
自分の身体に敏感になること。
マラソンをはじめとする長距離走は、刺激が大きくなり過ぎた大脳偏重生活に変化をもたらし、自分の身体というものの存在を知らしめてくれます。身体は「今」の自分です。過去も未来も脳が作り出したものです。自分の今というものをしっかり考える機会をマラソンは考えさせてくれます。
もし過去や未来を考えることで不安を感じるようなことがあれば、マラソン大会に出て自分の身体をイヤというほど味わってみるのもよいかもしれません。
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