ランニングを始めると脚が痛くなることがあります。
軽い筋肉痛から捻挫、肉離れと、症状や痛くなる場所もひとそれぞれ。痛くなったことがない人にはまだ会ったことがありません

前回報告した初レース「諏訪湖マラソン2009」でリタイアした時には、私は右膝の外側が動かせないほど痛くなりました。
この時は腸脛靭帯が炎症を起こしてしまったようです。

原因は何よりまず練習不足

長い距離を走っていないのに、いきなりマラソンに挑んだりすると、たとえゆっくり走っていても弱い脚に負担がかかり、大抵どこかが痛くなります。

これまでいろんなレースを見てきましたが、早い人では5㎞くらいから足を引きずって歩いていることがあります。
こういう事態を避けるには、まず何よりも練習が大切で、ゆっくりでも良いから長い距離を走ってみることが必要のようです。また、スタート前に体調が悪かったり、怪我をしている人は勇気をもって棄権することも考える必要があります。


マラソン初心者がレース本番で脚が痛くならないためできる3つの対策をまとめてみます。

まず第一に、足を鍛えるために、走る!
当たり前ですけどね。これが意外とできません。私もそうでした(笑)。
週末走ろうと思っていたら、前の日についつい飲み過ぎたり、急にテレビ見たくなったり、雨が降ったり、お腹が痛くなったり、単純に走るのが面倒臭かったり、日常には様々なランニング妨害因子が潜んでいます。

普段全然運動しないのに成り行き上仕方なくマラソンに出る羽目になってしまったひとは、走るよりもまずは歩くのが良いと思います。3㎞くらい普通に休まずに歩けるようになったら、ゆっくりと走ってみる。少しずつ足を鍛える作戦です。


第2に、練習で痛くなるところがわかったら、痛くならないように走る工夫をする。
私は、「痛みは改善を促すために身体が発するシグナル」と捉えています。
脚や腰が走ることで痛むようなら原因となる何らかの不具合があるはず。
その不具合はどんなものなのか、よく自分の体観察して改善につなげる努力をしてみる。
例えば、膝が痛くなるのは、膝を曲げすぎて大きな負荷がいつもかかっている可能性があります。
この場合は、膝をそれまでよりもう少し伸ばし、その分骨盤を動かすようにして走ると、膝の痛みが軽減されるかもしれません。


そして、第3の手段は、サポートグッズがあります。
脚のブレなどを抑えるコンプレッションタイツやサポーター、湿布や塗り薬を使って予め想定して、自分の身体以外の力で対策します。

最近、マラソン大会でランナーがよく使っているのが、ファイテンのシールですね。

中でもよく見かけるのが次の二つ
パワーテープ
パワーテープ×30


5円玉くらいの丸いシールですが、これを痛い場所に適当に貼っておくと、痛みが抑えられるような気がします。もっとも練習不足過ぎると、とてもそこまでカバーしきれませんので、あくまでサポートということでご使用ください。
先日はある大会で左右のふくらはぎに20枚ずつくらい貼っている人を見ましたが、効果のほどはどうだったのか聞いてみたいものです。


なお、身体の痛み対策で一番大切なのは練習ですが、痛みが必ず出るような場合は練習で症状を悪化させてしまうこともあります。痛みの原因がどこにあるのかよく考えて探らなければなりません。
そして、練習する時間があまりとれないときは、いろんなグッズがありますので、うまく利用して快適に走りたいものです。