なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。40代半ばを過ぎた今も、なぜ走り続けているのか? 走ることの意味を問い続ける平凡なランナーが、身体や心理のことからグッズ、レース、書籍のことまで幅広い視点から展開する、一味違うランニングブログです。

前の週末は、土曜日20㎞、日曜日20㎞走りました。

2日間で約40㎞でフルマラソンに近くなります。40㎞を1日で走るのはなかなか大変ですが、1日20㎞となるとそれほどの距離ではないと感じます。

1日目の土曜日は、アップダウンのある山の公園を走りました。登りでは心拍数が上がり呼吸もゼェゼェします。下りは楽と言えば楽ですが、下りが続くと脚に衝撃が加わり膝や足首が痛くなってきます。私は下り坂が苦手でそぅっと走っているつもりですが、やっぱり膝と足首が痛くなりました。
2日目の日曜日は、平坦なコースを走りました。土曜日よりも少しだけペースを上げて走りましたが、前日の練習の疲労と衝撃によるダメージが脚に残り、数㎞走ると痛みが出て、ペースを落とすと痛みが消えるという状態が続きました。

週末練習は、次のマラソン大会に向けて行っていますが、実際この練習がどの程度タイムに影響するのかよくわかっていません。しかし、自分の体の変化をみると、週末の疲労と痛みは月曜日には消えていることに気付きました。

体が強くなった!

2日間で40㎞走っても脚の痛みが残らず、疲れも残っていない。ランニングを続けることで体が強くなっています。6年前は一度痛みが出ると長引きましたが、最近は翌日には日常生活には問題ない程度には軽減されます。体が強くなることも走ることの一つの長所。ランニングはマラソンだけじゃない。

私が初めて買ったマラソン用のランニングシューズは、ニューバランスのビギナー向けM771というものでした。
ネット検索したところ、こちらのAll Aboutの「初心者向けランニングシューズ」 紹介ページに出ていました。今はもうほとんど売っていない昔のモデルです。

2009年の秋ごろに購入し、2年くらいランニング用に履いた後、普段履きにして、最後はあまりに踵がなくなったために処分しましたが、捨てるのに忍びない気持ちがしたものです。

東京マラソン2,010出場が決まった時に、友人の経験者ランナーと一緒に御徒町で購入しました。シューズは消耗品ですので、今も1年に1足くらいは買いますが、慣れてしまった今となっては、この時のように強く記憶に残ることはありません。あの日は、M771を買った後に回転寿司を食べたことを覚えています。ランニングとはまったく関係ない記憶ですが(笑)

初心者向けシューズとしては、クッション性と安定性が重要ではないかと思います。走ったことがない人が長距離を走ると、脚に負担がかかるため靴底のクッションで衝撃を吸収します。また、脚を鍛えていないと足首がグラグラしたりしますので、ガッチリしたシューズで安定させるのが良いようです。

逆に問題点はというと、「重い」ということがあります。長距離を走れば、それだけ重さが体に響いてきます。マラソンのタイムにも差が出るというデータがあるそうです。

「走る」という面での初心者向けシューズのポイントはこんなところですが、初心者向けのガッチリシューズには重要なポイントがもうひとつあります。それは、先ほど少し触れましたが、普段履きができるというメリットです。

ある程度脚力が付くと、シューズが軽く薄くなってきますが、そのシューズは普段履きには向かないものがほとんどです。履くだけで一苦労ですし、薄すぎて怖い気もします。日常生活ではいろんなものを踏みますので注意が必要ですが、初心者向けのシューズはこういう心配がなく普通のスニーカーとして使用できます。

ただし、デザインがライフスタイルに合っているかはわかりませんので、シューズの普段履きについては、各自がうまい履き方を発見しなければならないでしょう。

私の好きな人物に幕末・明治に活躍した山岡鉄舟がいます。

鉄舟は、剣・禅・書の達人でとにかく器が大きな人物です。幕臣として江戸無血開城に関わり、維新後は静岡で政治をして武士の失業対策に茶畑を作ったり、明治天皇の侍従として仕えたりと、様々なところで活躍しました。

鉄舟は身長六尺二寸(188cm)、体重二十八貫(105kg)という当時ではかなりの巨漢ですが、この体格でいながらかなりの健脚だったようで、こんなエピソードがあります。

酒席で夜中まで飲んでいると、「明朝、江戸から成田山参りに行こう」と酔った男に誘われ、「一緒に行く」と約束。誘った男は、二日酔いのため無理と謝ったが、鉄舟は、「約束したので」と朝4時から一人で成田山まで歩き、その日の深夜に歯のすり減った下駄で帰って来たといいます。江戸の神田の辺りから成田山まで往復140㎞と言いますから、すごい酒の強さと健脚です。

また、禅の修行のために三島の龍沢寺に3年間参禅した時には、江戸から三島まで月に何度も徒歩で往復したそうです。江戸から三島までは片道120㎞。この移動距離に箱根の山が途中に入るアップダウンもきつい難コース。修行とはいえ、本当にすごいです。

さて、私がマラソンを初めて6年になりますが、マラソンの距離42.195㎞に今も苦労しています。
「まだまだ修行が足りぬ」と思うと同時に、マラソン修行のランニングを通して山岡鉄舟の精神に少しでも近づきたいと思うのでした。

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