なぜ走る? 文化系レベルランニング

東京マラソン2010にたまたま当選してしまった「読書が趣味」の文化系人間。40代半ばを過ぎた今も、なぜ走り続けているのか? 走ることの意味を問い続ける平凡なランナーが、身体や心理のことからグッズ、レース、書籍のことまで幅広い視点から展開する、一味違うランニングブログです。

トレイルランニング(トレラン)の醍醐味は、「山を駆け下りる爽快感」をあげる人が多いのではないでしょうか?
確かにトレランの下りはスピードが出て楽しいものです。しかし、私がトレランを始めた当初は、そんな爽快感を楽しむ余裕などはありませんでした。


山は下りが難しい

山に行くと大抵の場合、「登り」と「下り」のふたつがセットになっています。
「登り」はきつい反面、「下り」は重力を利用して簡単にスピードが出せます。しかし、スピードが出る「下り」では、バランスを崩しやすく、身体のコントロールが登りよりも難しくなります。

また、トレイルは、石や木の根や枝など、障害物がいっぱいで、足の置場を常に考えなければなりません。そんな状況でスピードが出てしまうと、複雑な路面に対応する時間がさらに短くなり、誤った判断によるケガの可能性も高くなってしまいます。「下り」はスピードが出て忙しいのでケガをしやすい、ということです。

トレランに初めて参加した数年前、ロードのマラソンの経験があった私は、トレランの山下りの「走れなさ」に驚きました。マラソンとトレランはまったく別の競技だと初めて知ったのです。
山道は簡単には下りられない。その事実を知り、自分が「下り」が苦手であることを悟った私は、自分なりの山下りの解決策を探ることにしました。


工夫と失敗からのスタート

私はマラソンの延長でトレランを始めたため、その経験をもとに自分なりに工夫を重ねました。腹筋に力を入れてみたり、つま先を開いたり閉じたり、と様々な体の動きを山下りで試しました。
そして、そんな試行錯誤のなかからひとつの解決策が見えてきました。それは、腕をなるべく後ろに引くという方法でした。
腕を肩から後ろに引いてのけぞると、下り坂でもけっこう安定します。下り坂で重心が後ろになり身体が前に倒れ込むことを防ぎ、スピードが出過ぎないのです。

この「工夫」に関しては当初、うまくいったように気がしました。何の工夫もなかった頃よりは、確かに良い。しかし、それまでののろのろ運転よりは多少速くなっていても、仲間たちには全然追いつけません。
結局のところ、私がしていた「後ろにのけぞる姿勢」は、身体が安定してバランスはよくなるものの、同時にブレーキをかけていたにすぎなかったのです。

下り坂で安定してブレーキをかける。これが私の「ノケゾリ走法」の効果で、基本の身体の動きはロードを走るときのまま。下り坂でスピードが出る分だけ余計に脚へ負担が大きく、トレラン翌日は太ももの前側の筋肉痛が激しくなりました。
このノケゾリ走法を積み重ねるうちに、副産物として太ももが強くはなりました。しかし、山下りは速くはならず、他の方法が必要だと悟りました。


恐怖心が体の動きを支配する

この最初の"工夫"の動機は何かといえば、それは間違いなく恐怖心です。
怖いから重心を後ろに持ってきてブレーキをかけたまま身体を安定させる。前後に身体がぶれないから安定はしますが、ブレーキをかけ続けているから、脚がシンドイ。
このブレーキは恐怖心の表れなのです。

ところで、この恐怖心はどこからくるのでしょうか?
実は、私はトレランを始めて2年くらいまでに、足首の捻挫2度、手の指の骨折を1度経験しています。トレランというものは、やはりケガが多い。
ロードと比べれば注意すべきことが多すぎるほど多い。たとえば、舗装された道路ならば、数秒間目をつぶって走ることができても、山ではほぽ不可能です。
山は石や木の根、滑りやすい苔など、危険がいっぱい転倒時のケガや、滑落を恐れるの心理が、山を走るときの恐怖心なのです。


恐怖心をなくさないと楽しくない

私はケガをしてもなおトレランを続けています。ということは、山が危険だから嫌いになるというわけではありません。
ケガについても毎回するというわけでもない。だから、ケガを必要に恐れる必要はないのですが、私の行なったノケゾリ走法の根本には、下り坂に対する恐怖がありました。
腕を引いてのけぞると身体が安定すると同時にブレーキがかかる。これで恐怖がわずかに薄まります。とりあえず恐怖心が和らぐために、ノケゾリ走法を身につけて以来、しばらくは気持ちよくのけぞって山道を下っていました。

しかし、ここに問題が起こりました。それは、あまり楽しくないということでした。
まず、のけぞって走ると、スピードが出ません。その結果、仲間と一緒に走ると遅れてしまいがちになります。これが楽しくない理由のひとつ。
もうひとつの理由は、恐怖心が消えないということ。のけぞるのは恐怖心がベースにありますから、それを維持したままの走りは楽しくないは当然です。

スピードを抑えるだけでは楽しくありません。
もう少し楽しくトレランをするためには、発想の転換が必要でした。


「ノケゾリ」のパラドクス

私がそんな「のけぞるトレラン」を続けているある日、ネットを見ていると、心理学についてのある記事が目に留まりました。
そこに書かれていたのは「笑顔をつくると楽しい気持ちになる」というようなことでした。普通は、楽しいから笑顔になると考えますが、笑顔を意識的につくる、つまり「つくり笑顔」だけでも明るい気持ちになる言うのです。
これをトレランに応用するなら、「楽しく走るには笑顔をつくればいい(???)」ということになります。
私はさっそくこの方法を取り入れ、ノケゾリ走法で笑顔をつくってみました。
結果は・・・引きつった笑顔で顔がこわばりました(笑)。緊張のせいで、逆に恐怖が意識されてしまい失敗でした。

このとき、私はひとつの気づきを得ました。
もし「ノケゾリ走法」が恐怖を表現しているのなら、これを続けているかぎり恐怖から逃れられない。ノケゾリは恐怖に対する処方箋のひとつではあるが、ブレーキの役割があるノケゾリの根っこには恐怖がある。この「ノケゾリのパラドクス」を解消しなければ、トレランを楽しくすることができません。
つまり恐怖心をなくすことが大切だと気づいたのです。
というわけで、今度はのけぞらなくて走れる方法を探ることにしました。


つづく

今年(2018年)のゴールデンウィークは、山梨県にある七面山(しちめんさん)にトレイルランニングに行ってきました。

初夏のこの時期はマラソンシーズンも終わり、気温も高くなってきます。寒い時のようにはガンガン走ることができず、山に行くことが増えてきます。

これが真夏になってしまうと、木々の影に覆われた山の中すらも暑い。草が生い茂り、虫もいっぱいになるため、トレランができる山も限られてきます。

そんなこんなで、まだ暑くなりすぎない大型連休を利用して、七面山に挑戦してきました!



七面山とは


七面山は山梨県の南巨摩郡にある山で、標高は1,989m。下の地図のとおり富士山のほぼ真東に位置します。

信仰の山として知られ、私が去年登った身延山の近くにあります。

七面山の由来については、身延山久遠寺のホームページに詳しい説明があります。



七面山地図


富士山の真東ということは、春分・秋分の日には富士山頂から日が昇る様子を観ることができます。
ダイヤモンド富士が見られるというので、この両日には多くの人が訪れるとのこと。
私も一度見てみたいものですが、ご来光を眺めるには夜明け前に登る必要があり・・・


今回この七面山を選んだのは、去年のゴールデンウィークに登った身延山の山頂から見えた七面山が印象的だったからです(昨年の記事→GWラン2017(その3)男ふたり。"天城越え"トレラン! )

また、この地で開催されるトレランのレース「修行走」では、身延山と七面山の両方を登ると聞くにおよび、二つの山がセットのように思えてたため一度登らないではいられなくなったというわけです。


登山コース

七面山登詣のしおり」によりますと、七面山を登るには二つの表と裏の二つの山道があるようです。今回は代表的な表参道の方から登ることにしました。

表参道には四つの坊があり途中で休憩が取れるそうで、これだけ整備されていればトイレなどの不安もありません。
登山口入口から50丁目、
山頂近くの標高約1700m地点にある敬慎院という七面大明神をまつる寺院があります。ここは宿泊もできるようですので、ご来光を眺めるために泊まってみるのも悪くなさそうです。

事前の調べでは、この50丁目付近に富士山を眺める絶景スポットがあり、頂上はもう少し先ですが展望がないとのこと。とりあえず今回は表参道から頂上を目指し同じ道をもどるピストンに設定しました。

スタート地点の登山道入り口の標高は約500m。山頂は約2000mですから、 単純に計算して1500m登ることになります。標高差1500mとなると、富士山を富士宮ルートの5合目から登るよりも大きな標高差になります。だからなんだと言われれば、この比較には特に意味がないのですが、なんとなくすごいと思いませんか?(笑)



いざ出発


今回は友人のF君と共にやってきました。彼は私よりもはるかに高い身体能力をもつ健脚のひとですが、マラソンには特に興味がないらしい。山を走ったり歩いたりするのが好きなようです。

到着時刻は7時。 7時半頃から登り始めました。
登山の時間としてはそれほど早いわけではないらしく、登り始めるとすぐに降りてくる人たちがいました。きっとご来光を見た人たちなのでしょう。


表参道登山道入り口にはわかりやすい看板が立っていて七面山の案内図があります。その入口から、登りやすい階段がつづき、これをひたすら登り頂上まで行きます。特に難所などがあるわけでもなくひたすら階段を上っていくそんな登山です。

この山のポイントは、途中で何妙法蓮華経と唱える修験者たちに出会うこと。去年身延山を登った時には修験者には会いませんでした。七面山と身延山では、登ることに対する意味合いが違うのでしょう。身延山はロープウェイもありますし・・・。
この修験者たちが大きな声でお経を唱えて歩く姿を見ると、ちょっと尊敬の気持ちがわきます。

この表参道には、4ヵ所の坊のほかに、長椅子などが各所に置かれています。簡単に休憩できるため、初心者にも非常に登りやすい山であると言えます。


ひたすら階段を登り敬慎院に

とにかく階段が延々と続きます。登っていると時々お経を唱える声が聞こえ、上から降りてくる人たちとすれ違います。毎週末こうなのかどうかはわかりませんが、一番大きな集団は100人ぐらいいたかと思います。
また下山してくる人たちの中では、小さな子供を連れた方や、年配の方も数多く見かけました。中でも驚いたのは、足が悪いのか杖をついて歩いている年配の女性で、その足で登ったのかどうかはわかりませんが、下まではあの足で歩いていくのでしょう。その頑張りに、少し勇気をいただきました。
さて、私の登山はと言いますと、階段を一定のペースで登り、喉が乾くと参道脇のベンチに座って少し休むという繰り返し。途中の坊には休憩をしている方がいらっしゃったのでそこに止まることはありませんでした。

やがて標高1700mの敬慎院に到着。標高1200mを登り切りましたが、心臓に良く整備されていて登りやすかったため、疲れはあまり感じませんでした。
そして、すぐ脇にある展望スペースで休憩。非常によく晴れていて富士山が見えましたが、やや霞んでいました。

s-IMG_20180505_095155
  ↑遠くに富士山がかすんで見えます


山頂を目指す

展望スペースから七面山山頂までは40分と看板に書いてありました。
そこからはそれまでの霊山の雰囲気からはうってかわって、山の自然と触れ合うことになります。

私の普段の生活では見ない木が生い茂っていて、黄緑の糸のようなものが何本が束になって垂れ下がっていました(私は木や植物についてはあまり詳しくないため、何の木か分かりません)。書き方が何ですが、雰囲気はなかなか良いです(笑)

山というのは、それぞれの山にそれぞれ独特の雰囲気があります。人間の個性と同じようなもので、ちょっと不思議です。


10分ほど進むと、「大がれ」という山が崩れている場所に着きました。
s-IMG_20180505_100437


ここは鎌倉時代からすでに崩れていたそうですが、この崩落が今も進んでするのかはわかりません。もし進んでいないのなら、草木が茂ってきそうなので、崩れ続けているような気がします。

そこから休憩を入れて30分ほどで山頂に到着しました。
特筆するような景色はなく、山頂であることを示す看板と椅子などがあるばかりです。
この日は山頂で終わるつもりでしたが、たまたまそこで出会ったハイカーの女性と話をすると、その先に希望峰という絶景ポイントがあるのでおすすめとのこと 。そんなに遠くはないようなのでもう少し先まで進みました。

頂上から出発したので、当然「下り」になります。せっかく下りになったので、少し走ったりしながら目的地を目指しました。 山の中ですから当然アップダウンの繰り返し。上りは歩き、下りは走るという感じです。やがて少し険しい登りを経て、高い地点に出ると右手に大パノラマが開きました。ここが希望峰のようです。

s-IMG_20180505_104507


天気は快晴、眺めが最高。遠くの山々が見渡せます。
あの遠くに見える雪山の名前を私は知りませんが、きっと有名な山でしょう(山についても無知です)。
気分がいいのでここで食事。ビスケットやおにぎりを食べてから、来た道を戻りました。


奥の院

敬慎院まで戻りトイレを借りてF君と帰りのコースについて話し合いました。来た道を戻れば階段で楽に降りられますが、奥の院の裏手にある裏参道から帰るコースも魅力的です。頂上であった女性によると、裏参道を降りるとタクシー乗り場がありそこから表参道入口まで行けるとのこと。まあそれなら悪くないということで裏参道で降りることにしました。


裏参道の手前に「奥の院」があります。
s-IMG_20180505_115537

 ↑奥の院の前からはこんな絶景が

奥の院について調べてみると、「七面山奥之院」というwebサイトがありました。敬慎院とは別の独立したwebサイトで、奥の院でも宿泊できるとのこと。また、上の画像のしめ縄を張る様子が「七面山奥之院 ~参拝者のブログ」で紹介されています。


下山(裏参道)

さて、この奥之院でお参りを済ませて、いよいよ下まで下山です。上の画像の左側に奥の院があり、その脇にある看板には「北参道」の文字が。この北参道が裏参道のことです。

こちらの裏山道の方はあまり整備されておらず、大小の尖った石がゴロゴロとしています。なかなかの勾配で、走っているうちに膝に衝撃が加わりダメージが蓄積してきました。
とにかく石がゴロゴロしていて、ひっかけたら転んで大けがしそうなので集中力100%です。

トレランの醍醐味はやはりスピード感のある「下り」です。スキーやスノボと同じ感覚(やったことないですが・・・)ではないかと思います。
しかし、裏参道は普通に歩いて下りるだけでも、膝や足首にかなりの負担がかかります。かけ下りる場合にはかなりの注意が必要で、自分の体力や技術と相談です。
体力自慢のFくんは、脚も強いので、私を置いてさっさと下りてしまいました。私はと言えば、ケガはしたくないので、マイペースでいくことにし、少し早足で下りるという程度。しかし、たとえゆっくり目でも、標高1700mから1200mの標高差をかけ下りるため膝にかなりきます。
ときどき休憩を入れ、後ろを振り返りましたが、これを登っていくのは大変だろうなあと思いました。

1時間ほどで下山すると、登山口の入口にF君がつまらなそうに待っていました。

登山口はお寺の境内につながっていて、道路に出ると、朝通った見覚えのある場所。タクシー乗り場がありましたが、表参道入口まではそれほどの距離はなかった記憶があるので歩くことにしました。


歩いてみると車とは違いなかなかの距離。天気も良く日差しが降り注ぎ5月初めとはいえそこそこ暑い。登山を終えた体には、
約3kmの歩行はしんどいものがありました。まあ、それでも表参道の駐車場には無事たどり着くことができ、「ああ、今回も無事帰ってこれた」とホッとしつつ、近くの温泉へと向かったのでした。


まとめ


今回の七面山のトレランは、3つのパートに分かれていました。

①表参道の登り

②敬慎院から頂上経由の希望峰の往復

③裏参道(北参道)の下り

この3つのそれぞれのパートに特徴があって、それぞれを楽しむことができました。


七面山は非常によく整備されていて、頂上には宿泊施設もあります。子供さんや年配の方もたくさん登っていて、登山の経験があまりなくても、表参道を使えば比較的楽に登れると思います。
登山初心者の方でも、約2000mの山にチャレンジできます(寒い時期には雪が積もるようなので、その時期はもちろんを避けた方が良いです)。富士山の背後からのご来光を眺めるというのは、魅力的ですので機会があれば再び登ってみたい。


昨年登った身延山と、今年の七面山

この2つの山を走る「修行走」いうトレランレースについて考えると、私には完走は無理だと言うことがよくわかりました(笑)。

しかし、いつか諦めたいうわけではありません。今よりもトレランに慣れ、体力も3倍増しぐらいになった日には、挑戦してみたいと思っています。



静岡県掛川市で2018年4月15日(日)に開催された「掛川新茶マラソン2018」に参加しました。
私にとって今シーズンの締めくくりとなるこのレースは、コースが厳しいため、自己ベストをねらうのが難しい。周りのランナー達の多くは、アップダウンが多いこのレースを敬遠しますが、私は毎年参加しています。

では、レースのレポートです。



当日朝、会場入りまで


今回は、前日より東京の友人がやって来て、レースに一緒に参加しました。

当日は朝5時に起き、朝食を作り、友人ともに食べました。味噌汁まで作った自分は良い主婦になれるかもしれません。
雨が降っていたため、「会場入りはギリギリにしよう」ということになり、指定の駐車場には8時20分到着。シャトルバスに乗り会場入りは8時50分ごろでした。

幸い会場に着いた頃には雨も上がり、心配していた強い雨は避けることができました

友人は風邪気味だったようですが、私の方の体調はまずまず。

昨年12月の袋井マラソンは風邪で棄権しましたが、それ以来風邪はひいていません。



スタートまで


スタート時間は9時30分。残り時間は40分しかなかったため、チップをシューズにつけたりしてすぐに荷物を預けに行きました。荷物預けには長蛇の列ができていましたが、意外と早く進み、 9時15分にはスタート位置に整列しました。

雨は上がり、天候は曇り。暑くも寒くもないちょうど良い気温です。アームカバーも必要なく、昼頃には晴れるという予報だったので、日焼け止めだけ顔や首に塗りました。

大会のゲストの紹介などが行われていましたが、時間がギリギリだったためストレッチをしていてあまり聞いていませんでした。

そして9時半号砲。ランナーたちが動き出すと、柔らかな日差しもさしていました。



スタート~19km



スタート位置の
つま恋多目的広場は、やや高い位置にあるため、スタートするとすぐに下り坂となります。
スタート直後は人も多く混み合っているため、スピードは出せません。周りに気を配りながら、慎重に最初の下り坂を走りました。ベースはキロ4分40秒。

その後は茶畑などを見ながら、下り基調のコースを、おおよそキロ4分50~55秒くらいのペースで走りました。

今シーズンこれまでのフルマラソンに比べてペースは遅め。身体的にはかなり余裕がありましたが、後半25km以降にかなりのアップダウンが待っているので、速くなりすぎないようにしました。

このコースのひとつの目安は、海岸近くにある風力発電の風車です。山から海に向かって南下していくため、そこまでは「下り」です。この時点が大体19km地点になります。



19km~25km


風車まで行くと南下が終わり西に向かいます。

そしてここから風が真正面から吹くことになりました。なかなか強い向かい風

風がきついことは確かですが、前日の天気予報を見て想像していたほどの強烈なものではありませんでした。雨もたまにパラパラとくるぐらい。そんなに辛くはありません。

西に向かう田んぼ道の中、気が付くと集団ができていました。私は集団の後方に位置していましたが、前の人が風よけになったような、ならなかったような・・・
強風の時は毎回思うのですが、 前を走る人が風よけになるかどうかというのは、微妙なところです。むしろ前の人の汗が風で飛んできたりするとそちらの方が嫌かもしれません(笑)。


24km地点に来るとエイドがあり、ここでアミノ酸などをしっかり補給。
ここから北に向かいしばらくすると掛川マラソン名物の上り坂が始まります。

いよいよ登り坂!

このとき私は気合を入れるために右手で頬を強くたたきました(嘘です)



25km~35km


一つ目の坂は100メートルほどでしょうか。体力を温存していたのでそれほど疲れません。
その後は時どき緩い上りが入る道を2kmくらい進みます。
そして左側の脇道に入るとなかなか辛い上り坂。ここも無難にクリアしましたが、その後すぐの
下り坂で調子づいて結構なスピードで降りてしまい足にダメージが残りました(下り坂は気をつけよう!)。

その後はアップダウンの連続で、目の錯覚かと思えるような「波打つ道路」を見ることができます。全国でもこのような珍百景のようなコースは珍しいのではないかと思います。ここを走るのはもちろんツライです。ですが、この光景にはちょっと感動に似た何かを感じることができます。

そして、上がったり下がったりして30kmを過ぎると、大会名物の「戦国汁」というとん汁のようなものがありますが、 結構疲労が来ているためパス。
その後もえっちらおっちら走り、33km付近のフルーツステーションで
メロンをいただきました。私はフルマラソンの30kmをすぎると気分が悪くなることが多いです。フルーツならば食べられるだろうと、メロンをいただきました。

「うん、美味しい」と満足しましたが、ここで終わりではありません。

メロンの後すぐに強烈な上り坂が待っています。これを気合を入れて上りました。疲労がだいぶ脚にきています。そして、頂上に着いたかと思えば、今度は強烈な下り坂。この下り坂で(またしても)調子づいて加速してしまい、やや弱った脚にさらに負担がかかりました(下り坂は気をつけよう!)

ここで右膝にちょっと違和感を覚えたのでぺースダウン。坂道の連続なのでペースは一定しませんが、おそらくキロ5分ちょっとくらいではなかったかと思います。



35km~ゴール


35km過ぎのエイドでは、内臓が弱っていて少し水を飲んだだけでお腹いっぱい。昔は気分が悪くなって吐き気がしたものですが、それは無かったのでピロリ菌除去が効いた?のかもしれません。

残りは7km。ここまで来ると安心しますが、掛川マラソン名物の残り1 km の上り坂が待っています。ペースを乱さず、遅くなりすぎないようになるべく一定のホームで、と心掛けつつもペースもフォームも乱れました。

周りを見ると、元気な人も多く、後方から何人かに抜かれました。この厳しいコースで、35km過ぎてペースが落ちないランナーは、私よりも多く練習を積み、よりうまくレースを展開した人達です。参りました。


40km地点。エイドで掛川名物のお茶(冷たい)をいただき、最後のスパートです。実際はもちろん、ベースなど上がっていません。動かない体を一歩一歩前に進めていくだけです。

そして会場となるつま恋の入り口に到着。残りは1km!
他のレースなら、ここで安心するのですが、この大会はここからが勝負です。名物の坂です

坂にかかると、体が動きません。それでも根性で、歩幅を細かく刻んで、何とか歩かずに登りきることができました。(自分を褒めてあげたいw)


そして最後は少しだけペースを上げてゴール。

タイムは3時間30分
ゴール後は
いちごとオレンジをいただきました。

今シーズンのレースはすべて終了です。


まとめ


当日朝は予報通りの大雨となり、台風のような豪雨の中を会場に向かいました。しかし、幸運にも予報よりも早く雨が上がりスタート時には、濡れることもありませんでした。
レース中には少しパラパラきたもののほぼ曇り。もし晴れていたら気温も上がりこの厳しいコースを走るのはさらに辛いものになっていたと思います。そういう意味では、
運が良かったと言えます。


もう何度も参加しているこの大会ですが、 何回走っても後半の坂道はしんどい
しかもシーズンの最後の大会なので、大会の坂道で鍛えられた脚も次のレースに生かすことができません。
それでもなぜこの大会に毎年出るかといえば、もう何年も出場していて愛着があるからだと思います。毎年出ているとそれがほぼ慣習のようになってしまい、出場しないと落ち着きません。

こうして毎年坂道を走っていると、だんだんと坂道を走るのが上手くなり、坂道が好きになってくることも事実です。(坂道で他のランナーをたりするとかなり嬉しい、笑)。


今回使用したシューズは、アシックスのターサージールでした。 数年前まではターサージールでフルマラソンを走るのは、私には難しいことでしたが、今では厳しいコースも42.195km 走り通すことができます。我ながらなかなか成長したものだ (笑)。

掛川新茶マラソン。来年も出る予定です。
そして、
今シーズン終了。お疲れ様でした。

↑このページのトップヘ